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#哲学

アナログ派の愉しみ/本◎井筒俊彦 著『神秘哲学』

天才的な
無邪気さに学ぶ

かつて勤め先の同僚に語学の達人がいた。初めての外国へ行って1週間もすると日常の会話はたいがいこなせたという。わたしなどには想像もつかない超能力ぶりだが、本人にスーパーマンめいたところは微塵もなく、至って人なつこい性格で、ひまさえあれば女子社員たちと菓子をつまみながらぺちゃくちゃおしゃべりしていた。なるほど、幼児が置かれた環境でたちまち言葉を覚えるように、言葉を習得するに

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マニ教の創世神話を深層意味論で読む

マニ教の創世神話を深層意味論で読む

「深層意味論で読む」シリーズの第三弾!
今回は青木健氏の2010年の著書『マニ教』を深層意味論で読みます。

「マニ教と言えば二元論」と、たしか中学生の頃に丸暗記したような記憶があるが、一体、何と何がどう関係して二元なのかは不明なままであった。そして「あれから40年」いや30年くらいを経て、この『マニ教』を手に取ったのである。

マニ教は西暦3世紀の西アジアで生まれた宗教である。キリスト教の文献で

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マニ教の終末論を深層意味論で読む

マニ教の終末論を深層意味論で読む

前回「マニ教の創世神話を深層意味論で読む」に引き続き、青木健氏の著書『マニ教』を読む。マニ教は「善悪二元論」「光と闇の二元論」として知られる、西暦3世紀の西アジアで生まれた宗教である。

前回の記事では、青木健氏の『マニ教』に描かれた、マニ教の創世神話(世界の始まり、世界の起源についての神話)にあたるものを、深層意味論の手法で読んでみた。

それに対して今回は終末論である。

要するに、この世の終

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不確定性原理と悟り【存在確率最大=悟り=全知=全ては自分】

不確定性原理と悟り【存在確率最大=悟り=全知=全ては自分】

こんにちは、領です。

無限小のその先・・・

量子力学的な揺らぎによって、完全な無は存在しないことのその先・・・

不確定性原理により運動量と位置の片方を完全なゼロにはできないことのその先・・・

どんなに冷却しても原子の振動を完全なゼロにすることはできないことのその先・・・

「完全な無にすることが不可能」を超越した、「物理量無限大であり、それ故、完全な無になる物理状態」について書きました(*

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