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大人扱いすること 解答集を渡して解ける問題を増やしていくこと 中学生への学習支援の肝 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 サラリーマン卒業後、経済的な支援を必要とする家庭に育つ中学生に、基礎学力の定着を支援することのお手伝いを数年間させて頂いた話です。

 その事業は、将来の進路選択の幅を広げるとともに、自立した生活を送れるようにすることを目的としていました。

 詳細は、以下をご覧下さい。

 そもそも中学生の学習指導は、大学生時代に学習塾のチューターとして年間関わりました。ですから経験は充分でした。

 その辺りは以下の中にまとめてあります。宜しければこちらもご覧になって下さい。


 つまるところ中学生の学習指導と言ってもその実態は受験勉強が前提です。部活動等多忙な中学生ですからそこは割り切って短時間で希望する進路に進めるように支援するということでした。

 私は教室の教務責任者としてこの事業に関わらさせて頂きました。

【大人扱いすることの大切さ】 
 毎年、一番最初のオリエンテーション時に小学校6年生の頃の自分を思い返してもらいました。それから2年以上経ったのだから皆さんは完全な大人。なので大人として対応させて頂きますと宣言し、呼び方から〇〇さんに統一、授業も丁寧語で進めると、驚くほど教室運営が引き締まりました。

 その辺りは以下をご覧下さい。

【詳細な解説付き解答を配布】
 大人扱いすることで解答集の使い方が正常化します。丸写ししても意味が無いことは生徒さん自身が一番良く理解しています。
 具体的には、先ずは自分で問題を解くことに時間を使うのは、多忙な中学生には不合理です。30秒考えて解答への道筋が思い浮かばなければ即詳細な解説付き解答を読み込み自分のものにするという作業を繰り返します。

【復習から始める】
 一度解いた問題は忘れないということを徹底します。時間を使って解法を会得したことを忘れたら学習した意味は無くなると理解して頂きます。

 これを続ければその生徒さんなりのペースで無駄なく学習が進みます。

 この辺りは駿台予備校での経験が活きています。以下に駿台予備校での経験をまとめて有りますので宜しければこちらもご覧になって下さい。

【自立した生活にむけて】
 学習を超えた部分としてその事業は生徒さんが自立した生活を送れるようにすることも目的としていました。

  少なくとも学習支援する教室の中で過ごす時間では、自由、平等、そして平和を強く意識して過ごすというインフラを用意します。これは個別指導して頂く先生方に意識的にそうなるように工夫して頂くことで達成可能です。
 その上で無駄な苦労であるテクニックの必要な受験勉強は、効率を重視します。そこで生じた余裕を本来使うべき自ら育つ時間に意識的に振り向けて頂きます。

 その辺りの考え方は以下にまとめました。

 結果として多くの生徒さんから感謝される成果を得ることが定常的にできました。

 実費程度の対価でボランティアに近く、職業とまでは行かないのかも知れませんが、ある意味天職と感じて携わらせて頂きました。



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