ゆっくりでいい。 間違えていい。 子どもの進路選択は一度きりのチャンスではない。 迷いや失敗があっても、修正しながら進んでいけば良いんですよね。子どもが不登校であっても、学校に行くこと以外の視点で、柔軟な考え方を親として持ち続けることが、子どもの健やかな成長につながります。
子どもが不登校になると、将来が……と、親としての不安は計り知れない。 焦らず、子どもの気持ちに寄り添いながら、話を聴くことが大切。 高校を卒業する・しないに関わらず、将来へ続く道は伸びている。 高卒認定試験で、大学進学も公務員就職もできる。 不登校でも選べる道はたくさんある。
高校生の進路活動において、情報を集めることはとても大事。インターネットでも口コミを得られるが、ホテルで行われる大学説明会や合同企業説明会など、リアルで最新の情報を手に入れたい。親としても直接対話し、信頼できそうな大学や企業を見つけ、子どもと共有してみるのも良い。
「子どもに一任しています」と放任する親。 「子どもの将来が心配です」と過干渉の親。 進路面談で、この言葉を聞くことがちょっと多い。 でも、付かず離れず適切な距離感にある親子ほど、子どもが自分で考えて進路を選ぶことができる。自分で選択する経験が将来の自立を促すんですよね。
受験は受験生だけがするものではない。 今は高2でも、親子で学校説明会やオープンキャンパスに参加することは、珍しいことではなない。 実際の雰囲気や学生の声を直接聞くことで、進路選択のヒントが得られる。何より子どもの表情から、ここで大学生活を送っている子どもの様子を想像しやすくなる。
学校に行ってなくても、進路活動はできる。SNSやオンライン上の出会った人とのコミュニケーションも進路活動の一つ。誰かと関わることで自己理解と他者理解が深まるし、子どものアイデンティティを自分で確かめる絶好の機会。自己理解と他者理解を繰り返すことで、将来的な自立につながります。
「どう声をかけていいか分からない」 ── 今の高校生の就職活動は、就職氷河期を経験した親にとっても未知の世界。こんなにも売り手市場の中で、子どもに何を伝えればよいのか迷う。 ただ、「信じているよ」という一言が何よりも大切。 親子の信頼関係が、こどもが次へと進む力になります。
子どもが不登校であっても、進路選択肢は多岐にわたる。進路をどうするか無理に急がせる必要はない。高卒認定試験を経て、大学進学もできる。通信制や夜間部、専門学校、公務員など、多様な道があるからだ。子供のペースを尊重し、親として適切なタイミングでサポートを開始することが大切ですね。
今の大学入試は、課外活動やボランティア経験も評価対象。お子さんがこれらの活動に積極的に参加し、自分の強みをアピールできるようにすることが重要だ。 でも。 入試のためのボランティア活動ではダメ。 普段から家事を手伝ってもらうなど、 親として子どもに共助の経験を積ませたいですね
高校生の就職選考は明日が解禁日。履歴書に書いた志望動機は、面接でも聞かれる。ただ、志望動機の丸暗記は勧めない。なぜなら、面接官が知りたいのは「自分の言葉」で話す強みや経験、会社への思いだからだ。親としても「経験を通して学んだことは?」などの質問を子どもにして面接練習のサポートを。
子どもが就職活動を選択したときに、親も子どもも「どんな会社がいいか分からない」と悩んでしまう。 そういうときこそ 「一緒に考えよう」 というスタンスが大切。 無理に答えを見つけようとするのではなく、何を大切にしたいかと問いかけることで、子ども自身の考えを引き出すことができる。