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なんとなく大学進学するくらいなら、高卒で働いた方が、コスパもタイパもいい?

いろいろな資料から
大学の費用をざっくりと計算してみると……

学費(入学金と授業料)は
4年間で国公立大で250万円、
私大で470万円。
月額で考えると、5万円〜10万円くらい。

学費以外に大学生の一人暮らしなら
生活費などで月に12万円。

子どもが実家を出て大学進学すると
毎月20万円前後くらい必要。

これを就学支援金や奨学金、
アルバイトと親の仕送りで
子どもは大学生活を維持することになる。

親としては、
やっぱりそれに見合った学びや
経験を積んでほしいと、
子どもに求めてしまう。

—— もちろん、子どもの人生は、
子どもが自分で決めて進むもの。

でも、10年後の社会が
どうなっているか予想できない。
5年後ですら、想像が難しい。

大学に進学することで
「良い会社に就職、良い給料が得られ、
  良い人生になる」
とは、誰も分からない。

コスパ、タイパ。
今はカロパって言葉も聞こえてくるし。

進路指導室に届く高卒の求人票を眺めると、
月収20万円、
ボーナス4か月
資格試験は会社持ち

といった好条件で
高卒を求める企業が多くなった。

なんとなく大学進学するくらいなら、
今の売り手市場なら、
高卒で働いた方が、
コスパもタイパもいいんじゃないのかな。

—— 人生の回り道にも意味がある、
って僕は、考えるけれど。
昭和的な感覚?

令和の高校生には、
令和の選択肢がある。

大学進学、短大進学、専門学校進学、
就職のいずれの選択肢も、
同じ比重で考えることが
親にも必要じゃないかな。

そう、高校卒業後の選択肢は
就職氷河期世代の親よりも
カラフルなのだ。


文部科学省
「令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査」から

《2024年3月の高校生》
卒業者   925,339人(前年比 95.6%)
就職希望者  129,907人(前年比 94.2%)
◇就職希望者の割合14.0%
◇就職率 98.0%

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