工藤啓

長男・次男・双子の三男四男のパパ。妻と共著『双子妊娠がわかったときによむ本』 NPO法…

工藤啓

長男・次男・双子の三男四男のパパ。妻と共著『双子妊娠がわかったときによむ本』 NPO法人育て上げネット理事長、ほか。

マガジン

  • 孤立する都市つながる街

    • 3本

    『孤立する都市つながる街』(日本経済新聞社、全労済協会「つながり暮らし研究会」)の出版に関する情報や感想など、著者、読者とともにこれらのテーマについて考え対話するためのマガジンです。

  • 衣食住本

    • 2本

    工藤啓と東藤泰宏の、本を巡る往復書簡です

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【双子生活】双子妊娠がわかった瞬間にパートナーが考えなければならない3つのこと

自分の人生に双子が登場するとは思ってもみませんでした。親族に双子が多ければ可能性を感じられるのかもしれませんが、まったくそんなことはありません。 僕が双子妊娠から出産のイメージは、『コウノドリ』5巻に最も詳しいレベルです。まったく情報がないので双子(多胎)についていろいろ調べてはみたものの、やっぱりうまくイメージができません。 それでも、いくつかのことは絶対にやっておかなければならないということは、振り返ってお伝えすることができます。 1. すべての家事・炊事・育児、契

    • できる才能を小さな仕事に 若者支援者が知っておきたい「働き方」のつくりかた

      それは就職につながらない木材を加工して商品が作れる、羊毛フェルトやビーズなどで作品が作れる、素敵な絵が描ける、素敵なアクセサリーを手掛けられる、そんな若者がたくさんいます。 さまざまな働くための支援は、残念ながら雇われて働く就職活動に特化していることが多いです。キャリアの棚卸、履歴書や職務経歴書作成、面接練習と、就職のためには必要なプロセスですが、それらは「働き方」の一つの選択肢です。 正社員が社会的に安定するかもしれませんが、まずはその若者の心身の安定が大切です。しかし

      • 双子の子育て、光と影 双子でよかったと思えるために。

        双子妊娠は突然に。妻からの突然のLINE。スマホのスクリーンに浮かび上がる「双子だって!」の文字。そして固まる僕の思考。 いまから9年ほど前、僕は双子(三男四男)の親になることが決まりました。妻の母体にかかる負担、妊婦検診のその日から始まる管理入院と、長男(当時4)次男(当時2)との父子家庭状態。 出産後、軋む妻の身体と、男児四人との生活に、僕も妻も疲弊していました。街にでれば、「あら、かわいい」「あっ、双子だ」と声をかけられ、その声には入ってない妻、長男、次男、と僕。

        • 若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。

          プロジェクト立ち上げについて 育て上げネットでは、キンドリル財団さまの助成、キンドリルジャパンさまの協力を受け、サイバーセキュリティ人材の育成に向けてサイバーセキュリティートレーニングの機会を、これからキャリアを歩む若者のために提供します。 ただ、サイバーセキュリティと言っても、簡単に習得できるスキルではありませんし、専門職になろうと思えばさまざまな経験も必要だと思います。 それでも、ネット詐欺やハッキング、インターネットを通じてさまざまな被害を受ける可能性は、私たち個

        • 固定された記事

        【双子生活】双子妊娠がわかった瞬間にパートナーが考えなければならない3つのこと

        • できる才能を小さな仕事に 若者支援者が知っておきたい「働き方」のつくりかた

        • 双子の子育て、光と影 双子でよかったと思えるために。

        • 若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。

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        記事

          5冊の『体験格差』が、体験格差を持ちやすい当事者である子どもたちの手元に1冊届くプロジェクトへの賛同

          5冊売れると1冊が、少年院や学校、NPOに寄付される書籍『体験格差』寄付プロジェクトが始まりました。 #体験格差 という言葉が広がるなかで、格差の存在を知るひとたちが増え、体験機会が充実していく動きが生み出されていくことを切に願います。 一方、若者や子どもたちの支援活動をしていて、当事者は体験経験が不足していたり、偏在していることにはなかなか気がつけません。 少しだけ気がついていたとしても、家族の問題や、自分自身の問題だと思って終わらせてしまうことがあります。

          5冊の『体験格差』が、体験格差を持ちやすい当事者である子どもたちの手元に1冊届くプロジェクトへの賛同

          米倉誠一郎先生 法政大学退官記念冊子『POWER TO THE PEOPLE』

          法政大学大学院教授/一橋大学名誉教授の米倉誠一郎先生の笑顔に救われたひとはたくさんいるのではないでしょうか。 僕は大学を卒業しておらず、友人が言うような「恩師」にあたる大学の先生がいません。それでも、直接の学びを学校で受けたわけではないけれど、「恩師」だと考えているひとが二人います。ひとりがまさに米倉先生で、もうひとりが東京大学の玄田有史先生で、共通点は、なんでも面白がってくれて、笑いながら背中を押してくれる存在。 米倉先生は、いろいろなところで声を、コメントをくれます。

          米倉誠一郎先生 法政大学退官記念冊子『POWER TO THE PEOPLE』

          犯罪を繰り返す、犯罪に巻き込まれていく少年の背景を探る、映画『記憶2』の無料上映会を開催します。

          関心を持ってくださる方の周囲に「いない少年」像少年院と連携し、少年を少年院の中と外で支援する活動も、10年ほどとなりました。若者支援の歴史のなかには非行少年が主である時代もありましたが、反社会的な視点を持つ若者は減り、非社会化した若者が主であるという時代が続いています。 しかし、その数こそ減ったとしても、非行少年という存在は私たちの社会におり、年間1600名前後の少年が、少年院に収容されます。 育て上げネットは、創業に際してあまり非行少年を意識してきませんでした。ひとつは

          犯罪を繰り返す、犯罪に巻き込まれていく少年の背景を探る、映画『記憶2』の無料上映会を開催します。

          若者と、若者支援NPOの間に「肉」を置いたら、出会いの場になるのか。

          出会い(アウトリーチ)という課題対人支援領域では、受益者(当事者)とつながることを「アウトリーチ」と言ったりします。さまざまな取り組みの方法がありますが、得てしてマーケティング的な手法や、顔と顔の見える関係などの話になります。 何かしら若者向けの取り組みを考えて、企画を作ってみたものの、うまく受益者に情報が届けられない。届いているようだけれど、申し込みがない。そんなときに「課題はアウトリーチ」みたいな話題が出てきます。 育て上げネットでは、「出会う」「つながる」「選ばれる

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          体験・経験格差を埋めていく際に、ここまで想像してくれると嬉しい話。

          体験格差・経験格差生まれによって体験や経験できることについて、大きな「差」が出てしまう #体験格差 や #経験格差 の言葉が広がっています。 先日、認定NPO法人チャンス・フォー・チルドレンの今井悠介さんが『体験格差』を出版されましたので、ご関心あればぜひ。 若者支援の領域では、「経験の穴」という言葉が使われてきました。家庭のみならず、学校や社会のなかに居場所がなく、その間にさまざまな経験機会が失われてしまう状態のことを指します。 誰もが「当たり前」に経験してきたと前提

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          「本当にここまで提出しないといけないの?」と思った事業精算担当の方へ

          助成金にしろ、委託事業にしろ、お金を預かる側として、求められる精算のための書類はしっかり出していきますよね。 ここらへんは民間企業、民間財団、行政でも、その精算書類の在り方にはグラデーションがあります。界隈で有名なほど精算書類が複雑であったり、コロナ禍以降で変化もありました。 これまでは印刷、製本、郵送だったものがデジタル化されて喜ばしいものもあれば、一部デジタル化されただけで、負担が増えたなんていうことも。 それでも求められる以上は「ちゃんと」やります。ただ、本当にこ

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          若者を支援する仕事を選んだひとたちの話 - やりがいと苦悩を伝える -

          【ウェビナー】対人援助職としてのキャリア-子ども・若者支援の現場職員が語るやりがいと苦悩 NPO法人青少年自立援助センターと合同イベントを開催します(オンライン/無料) 日本で若者支援が政策的に本格化したのが2000年初頭、まだ20年ほどしか歴史がありません。 歴史的には40年以上前からと認識していますが、2000年以降は、就労支援から始まり、子ども支援との接続、居場所の重要性、オンライン/SNSなどテクノロジー活用など、短期間でたくさんの変化がありました。これからもあるで

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          就職者数KPIからの脱却と次の一手、若者と「働く」の間をつなぐ支援者のみなさま、一緒に学びませんか?

          【支援者向け/無料/先着50名】 新しい"働き方"の支援を学ぼう~スポットワーク事例編~ Transformation for me powered by Lenovo この度、育て上げネットでは、レノボ・ジャパンさまの助成により、若い世代と「働く」をつなぐ支援者向けのオープン研修を開催します。 第一弾では、「スポットワーク」をテーマに、スキマバイトサービス「タイミー」を運営する株式会社タイミー社と連携して行います。 実際の運営企業のご担当者さまにも登壇いただき、使い

          就職者数KPIからの脱却と次の一手、若者と「働く」の間をつなぐ支援者のみなさま、一緒に学びませんか?

          明日は、若者のためにフルマラソン

          10年前、人生で初めてフルマラソン走りました。ずっとサッカー部でしたけど、練習でも最大10km走ったかどうか。ボールもなくただただ走ることに興味はなく、「自分のチャレンジを通じて若者支援に寄付を集めるために走る」という一点において、走ることを決めました。 4時間を切ることが一つの目標ということを聞いて、走ってみたら4時間5分くらい。37km地点で足が動かなくなって、歩きながら走った記憶があります。 そのとき周囲に話を聞いて、初めて沿道のスポーツドリンクだけでなく、走りなが

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          ひとりでいることも、みんなでいることも選べる居場所を目指して

          夜間帯の居場所、「夜のユースセンター」は賑やかさを求める若者もいれば、みんなの騒がしさを楽しむように、ひとりゲームをしたり、ぼーっと周囲を眺めている若者もいます。 就労支援や学習支援のような目的性を持たず、成果目標も立てない居場所事業では、何かをやることも肯定されますが、何もやらないことも肯定できる空間のバランスを大切にしています。 ただ、自宅や自室にひとりでいる選択肢のほかに、みんなのなかでひとりでいる選択肢を持つことで、少しでも「今日はどこで何をするのか」を選べるよう

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          返礼品と使い道 #ふるさと納税 の選び方

          一兆円に迫るふるさと納税毎年、12月になるとたくさんの納税者がふるさと納税を利用します。2022年度は、約9654億円と、一兆円に迫る勢いです。っく自治体も魅力的な返礼品のラインナップを取り揃えています。「肉」「魚介・海産物」「雑貨・日用品」「果物・フルーツ」など、普段はなかなか手の出しづらい高級食材が人気だそうです。 参考: ふるさと納税ガイド 使い道で選ぶ、認知されつつあるふるさと納税の選択肢何かと返礼品競争が取り上げられるふるさと納税ですが、その一方で注目されている

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          家にいたくない若者の夜の居場所をつくりたい - ふるさと納税で応援してください -

          夜の居場所、年間延べ1,000名の若者が利用昨年、ひとりの職員が僕に「夜の時間帯を空けたいです」と言いました。家にいたくない、家にいられない若者たちが、安心して過ごせる場所を作りたい。夕食を食べれるように、必要な食糧を持って帰れるようにしたい。「この時間帯にしか会えない若者がいるかもしれない」という想いから発せられた言葉でした。 昨年5月から毎週土曜日の夜、私たちは若者たちのために夜間帯の居場所「夜のユースセンター」を開設しました。昨年度一年間で延べ1,000名の若者が利用

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