工藤啓

長男・次男・双子の三男四男のパパ。妻と共著『双子妊娠がわかったときによむ本』 NPO法…

工藤啓

長男・次男・双子の三男四男のパパ。妻と共著『双子妊娠がわかったときによむ本』 NPO法人育て上げネット理事長、ほか。

マガジン

  • 孤立する都市つながる街

    • 3本

    『孤立する都市つながる街』(日本経済新聞社、全労済協会「つながり暮らし研究会」)の出版に関する情報や感想など、著者、読者とともにこれらのテーマについて考え対話するためのマガジンです。

  • 衣食住本

    • 2本

    工藤啓と東藤泰宏の、本を巡る往復書簡です

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【双子生活】双子妊娠がわかった瞬間にパートナーが考えなければならない3つのこと

自分の人生に双子が登場するとは思ってもみませんでした。親族に双子が多ければ可能性を感じられるのかもしれませんが、まったくそんなことはありません。 僕が双子妊娠から出産のイメージは、『コウノドリ』5巻に最も詳しいレベルです。まったく情報がないので双子(多胎)についていろいろ調べてはみたものの、やっぱりうまくイメージができません。 それでも、いくつかのことは絶対にやっておかなければならないということは、振り返ってお伝えすることができます。 1. すべての家事・炊事・育児、契

    • 高校の進路(就職)指導室で時間を過ごした感想

      高校の新卒者採用を(も)されている企業のご担当者で、実際に進路指導に使う部屋に入った方はどの程度いますか。 先日、協定を締結している高校に伺いました。企業の情報(パンフなど)が送りっぱなしにされ、積みあがっていました。 膨大なファイルが壁一面にありますが、個別の封筒を開けて、必要なファイルに一社一社入れていくのは、とてもではないですが、進路指導だけを担当する先生/職員がいないと不可能です。 それ以外にもやることが当然たくさんあります。 僕が見た高校には、一枚の紙が壁

      • 書籍に埋もれて、ちょっとだけ何とかしなければ、と思っているひとへ

        本を捨てるのではなく、寄付をする、そして寄付控除につながる地域の自治会にいると、いろいろな役割があります。僕は今年班長です。会費を集めたり、回覧板の起点・終点になったりします。役割をこなすなかで、見かけたことあるけど、誰かわからないひとと話す機会になったりもします。 全国でまだどれくらい残っているのかわかりませんが、「廃品回収」も自治会としてやっています。軽トラで、自治会加入者かどうかにかかわらず、自宅前に出されている段ボールとか、いろいろ回収します。 その活動をしている

        • 大阪マラソン2025, 走りませんか?

          意外と知られていない「チャリティランナー」枠かれこれ10年近く、毎年大阪マラソンに出場しています(中止の年あり)。ずっとサッカーしてきましたが、純粋に走ることは嫌いで、速く走れる能力もありません。 42.195kmという距離が、実際にどの程度なのか想像もしたことはありませんが、大阪マラソンには「チャリティランナー」という枠があり、認定NPO法人育て上げネットが、そのチャリティ団体に選定いただいたことをきっかけに、フルマラソンを毎年走ることになりました。 しかし、年間で何百

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        【双子生活】双子妊娠がわかった瞬間にパートナーが考えなければならない3つのこと

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        • 衣食住本
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        記事

          できる才能を小さな仕事に 若者支援者が知っておきたい「働き方」のつくりかた

          それは就職につながらない木材を加工して商品が作れる、羊毛フェルトやビーズなどで作品が作れる、素敵な絵が描ける、素敵なアクセサリーを手掛けられる、そんな若者がたくさんいます。 さまざまな働くための支援は、残念ながら雇われて働く就職活動に特化していることが多いです。キャリアの棚卸、履歴書や職務経歴書作成、面接練習と、就職のためには必要なプロセスですが、それらは「働き方」の一つの選択肢です。 正社員が社会的に安定するかもしれませんが、まずはその若者の心身の安定が大切です。しかし

          できる才能を小さな仕事に 若者支援者が知っておきたい「働き方」のつくりかた

          双子の子育て、光と影 双子でよかったと思えるために。

          双子妊娠は突然に。妻からの突然のLINE。スマホのスクリーンに浮かび上がる「双子だって!」の文字。そして固まる僕の思考。 いまから9年ほど前、僕は双子(三男四男)の親になることが決まりました。妻の母体にかかる負担、妊婦検診のその日から始まる管理入院と、長男(当時4)次男(当時2)との父子家庭状態。 出産後、軋む妻の身体と、男児四人との生活に、僕も妻も疲弊していました。街にでれば、「あら、かわいい」「あっ、双子だ」と声をかけられ、その声には入ってない妻、長男、次男、と僕。

          双子の子育て、光と影 双子でよかったと思えるために。

          若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。[第二期募集開始]

          [追記]第一期のプログラムが終り、第二期の募集が始まりました どのくらい若者たちや支援者に関心があるのかと不安でしたが、ふたを開けてみると、第一期は想定を大きく上回る参加が、入門・基礎(ともにオンライン)・応用(一泊二日)にありました。 応用編には、全国各地から集まった若者たちと学びの機会をともにしましたが、初めて飛行機に乗ったという話や、本土/東京が初体験という若者もいました。 第二期はこちらで現在募集を開始しております。関心ありましたらぜひご参加ください。 プロジ

          若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。[第二期募集開始]

          5冊の『体験格差』が、体験格差を持ちやすい当事者である子どもたちの手元に1冊届くプロジェクトへの賛同

          5冊売れると1冊が、少年院や学校、NPOに寄付される書籍『体験格差』寄付プロジェクトが始まりました。 #体験格差 という言葉が広がるなかで、格差の存在を知るひとたちが増え、体験機会が充実していく動きが生み出されていくことを切に願います。 一方、若者や子どもたちの支援活動をしていて、当事者は体験経験が不足していたり、偏在していることにはなかなか気がつけません。 少しだけ気がついていたとしても、家族の問題や、自分自身の問題だと思って終わらせてしまうことがあります。

          5冊の『体験格差』が、体験格差を持ちやすい当事者である子どもたちの手元に1冊届くプロジェクトへの賛同

          米倉誠一郎先生 法政大学退官記念冊子『POWER TO THE PEOPLE』

          法政大学大学院教授/一橋大学名誉教授の米倉誠一郎先生の笑顔に救われたひとはたくさんいるのではないでしょうか。 僕は大学を卒業しておらず、友人が言うような「恩師」にあたる大学の先生がいません。それでも、直接の学びを学校で受けたわけではないけれど、「恩師」だと考えているひとが二人います。ひとりがまさに米倉先生で、もうひとりが東京大学の玄田有史先生で、共通点は、なんでも面白がってくれて、笑いながら背中を押してくれる存在。 米倉先生は、いろいろなところで声を、コメントをくれます。

          米倉誠一郎先生 法政大学退官記念冊子『POWER TO THE PEOPLE』

          犯罪を繰り返す、犯罪に巻き込まれていく少年の背景を探る、映画『記憶2』の無料上映会を開催します。

          関心を持ってくださる方の周囲に「いない少年」像少年院と連携し、少年を少年院の中と外で支援する活動も、10年ほどとなりました。若者支援の歴史のなかには非行少年が主である時代もありましたが、反社会的な視点を持つ若者は減り、非社会化した若者が主であるという時代が続いています。 しかし、その数こそ減ったとしても、非行少年という存在は私たちの社会におり、年間1600名前後の少年が、少年院に収容されます。 育て上げネットは、創業に際してあまり非行少年を意識してきませんでした。ひとつは

          犯罪を繰り返す、犯罪に巻き込まれていく少年の背景を探る、映画『記憶2』の無料上映会を開催します。

          若者と、若者支援NPOの間に「肉」を置いたら、出会いの場になるのか。

          出会い(アウトリーチ)という課題対人支援領域では、受益者(当事者)とつながることを「アウトリーチ」と言ったりします。さまざまな取り組みの方法がありますが、得てしてマーケティング的な手法や、顔と顔の見える関係などの話になります。 何かしら若者向けの取り組みを考えて、企画を作ってみたものの、うまく受益者に情報が届けられない。届いているようだけれど、申し込みがない。そんなときに「課題はアウトリーチ」みたいな話題が出てきます。 育て上げネットでは、「出会う」「つながる」「選ばれる

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          体験・経験格差を埋めていく際に、ここまで想像してくれると嬉しい話。

          体験格差・経験格差生まれによって体験や経験できることについて、大きな「差」が出てしまう #体験格差 や #経験格差 の言葉が広がっています。 先日、認定NPO法人チャンス・フォー・チルドレンの今井悠介さんが『体験格差』を出版されましたので、ご関心あればぜひ。 若者支援の領域では、「経験の穴」という言葉が使われてきました。家庭のみならず、学校や社会のなかに居場所がなく、その間にさまざまな経験機会が失われてしまう状態のことを指します。 誰もが「当たり前」に経験してきたと前提

          体験・経験格差を埋めていく際に、ここまで想像してくれると嬉しい話。

          「本当にここまで提出しないといけないの?」と思った事業精算担当の方へ

          助成金にしろ、委託事業にしろ、お金を預かる側として、求められる精算のための書類はしっかり出していきますよね。 ここらへんは民間企業、民間財団、行政でも、その精算書類の在り方にはグラデーションがあります。界隈で有名なほど精算書類が複雑であったり、コロナ禍以降で変化もありました。 これまでは印刷、製本、郵送だったものがデジタル化されて喜ばしいものもあれば、一部デジタル化されただけで、負担が増えたなんていうことも。 それでも求められる以上は「ちゃんと」やります。ただ、本当にこ

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          若者を支援する仕事を選んだひとたちの話 - やりがいと苦悩を伝える -

          【ウェビナー】対人援助職としてのキャリア-子ども・若者支援の現場職員が語るやりがいと苦悩 NPO法人青少年自立援助センターと合同イベントを開催します(オンライン/無料) 日本で若者支援が政策的に本格化したのが2000年初頭、まだ20年ほどしか歴史がありません。 歴史的には40年以上前からと認識していますが、2000年以降は、就労支援から始まり、子ども支援との接続、居場所の重要性、オンライン/SNSなどテクノロジー活用など、短期間でたくさんの変化がありました。これからもあるで

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          就職者数KPIからの脱却と次の一手、若者と「働く」の間をつなぐ支援者のみなさま、一緒に学びませんか?

          【支援者向け/無料/先着50名】 新しい"働き方"の支援を学ぼう~スポットワーク事例編~ Transformation for me powered by Lenovo この度、育て上げネットでは、レノボ・ジャパンさまの助成により、若い世代と「働く」をつなぐ支援者向けのオープン研修を開催します。 第一弾では、「スポットワーク」をテーマに、スキマバイトサービス「タイミー」を運営する株式会社タイミー社と連携して行います。 実際の運営企業のご担当者さまにも登壇いただき、使い

          就職者数KPIからの脱却と次の一手、若者と「働く」の間をつなぐ支援者のみなさま、一緒に学びませんか?

          明日は、若者のためにフルマラソン

          10年前、人生で初めてフルマラソン走りました。ずっとサッカー部でしたけど、練習でも最大10km走ったかどうか。ボールもなくただただ走ることに興味はなく、「自分のチャレンジを通じて若者支援に寄付を集めるために走る」という一点において、走ることを決めました。 4時間を切ることが一つの目標ということを聞いて、走ってみたら4時間5分くらい。37km地点で足が動かなくなって、歩きながら走った記憶があります。 そのとき周囲に話を聞いて、初めて沿道のスポーツドリンクだけでなく、走りなが

          明日は、若者のためにフルマラソン