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若者たちが自分の、家族の、会社の情報を守れる存在になれるように。

プロジェクト立ち上げについて

育て上げネットでは、キンドリル財団さまの助成、キンドリルジャパンさまの協力を受け、サイバーセキュリティ人材の育成に向けてサイバーセキュリティートレーニングの機会を、これからキャリアを歩む若者のために提供します。

ただ、サイバーセキュリティと言っても、簡単に習得できるスキルではありませんし、専門職になろうと思えばさまざまな経験も必要だと思います。

それでも、ネット詐欺やハッキング、インターネットを通じてさまざまな被害を受ける可能性は、私たち個人にも身近です。例えば、僕は何かおかしいなぁと思えば、詳しい職員に相談したりします。自分にスキルも知識もないためです。それでも「おかしさ」に気が付いたり、何が起こっているのかは最低限伝えられないと、相談を受けた職員も困ります。

個人で、教育を通じてセキュリティの知識を身につけているひともたくさんいますが、何かあったときに助けてくれるひとが身近にいるとは限りません。企業にしても、インターネットを経由した被害に備えて、セキュリティが万全というところばかりではないでしょうし、たまたま詳しい社員がいるというところから、誰も知らないというところまで幅広い状況ではないでしょうか。

それであれば、これからキャリアを歩む若者たちのために、自分の、家族の、会社の情報を守れる存在に少しでも近づけるよう、サイバーセキュリティを基本から学べる機会を作ろうと思いました。

育て上げネットは、若者の「働く」と「働き続ける」を応援するNPOで、就労支援が得意です。サイバーセキュリティーを学んでみた若者が、その領域または近い領域で働いてみたいと思うこともあるでしょうし、学んだ結果、全然異なる世界で仕事を探そうとするかもしれません。

その意味で、知識やスキルを学ぶことと同時に、「働くこと」「働き続ける」ことも応援できるプロジェクトを立ち上げることにしました。

サイバーセキュリティの知識とスキルが生かせる職場ばかりではありませんが、その知識とスキルを持っている若者であることは、日常生活や職場のどこかで役に立つかもしれません。

どんなことを学ぶのか

さまざまなサイバーセキュリティの領域で、ゼロからでも学べるようにしたい。そいう考えて、プログラムを「入門編」「基礎編」「応用編」とわけて、オンラインでの受講から、最後は集合型(交通費付与あり)までを揃えました。講座は、ずっとお世話になっているD-STANDARD社と連携をします。

入門編だけでもよし、少し先の基礎編まで受けてもよし。興味関心があれば、応用編まで受講してもよい(定員あり)、それぞれに合った学びの機会にしてほしいです。

プログラムサイトにありますよう、現在、入門編(6/29, 7/11いずれか)の申し込みを募集しています。おかげさまで想定を上回る50名ほどの申し込みをいただいています(入門編は定員ありません)。

手元にテキストがありますが、入門編は、「日常に潜む危険5要素」で、機密情報の管理(例えばスマホののぞき見、盗難、紛失など)や公共WIFIを使うリスクなどがあります。

メールなどを通じてリスクを背負った場合(メール開封しちゃったとか)まず何をするのかもあります。セキュリティは悪意を持って脅かすひとたちがいるわけですが、どんな種類の攻撃があるのかなども学べます。なんか聞いたことがある攻撃の技名みたいですが、実際に知っているかどいうととても心もとないです

限られた時間でもあり、入門編なので、知識やスキルのあるひとからみたら簡単すぎるのかもしれませんが、サイバーセキュリティについて学ぶには、日常生活に潜むリスクから入るのはとても理解が進むなと思います。

学ぶ機会と言えば、若者たちの応募のなかに、若い世代を支援する支援者や教育関係者も参加したいというお話を受けています。実際に知りたいということもあるかと思いますが、若者たちに伝えるには自分が受講してみないと伝えられないというお話です。

すごくありがたいお申し出だと思い、また、育て上げネットの職員も参加希望者がいます。サイバーセキュリティ人材が不足しているというデータもありますが、それをど真ん中でキャリアとつなげるところの手前に、自分や家族の情報を守れるところからスタートしてみませんか?


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