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できる才能を小さな仕事に 若者支援者が知っておきたい「働き方」のつくりかた
それは就職につながらない
木材を加工して商品が作れる、羊毛フェルトやビーズなどで作品が作れる、素敵な絵が描ける、素敵なアクセサリーを手掛けられる、そんな若者がたくさんいます。
さまざまな働くための支援は、残念ながら雇われて働く就職活動に特化していることが多いです。キャリアの棚卸、履歴書や職務経歴書作成、面接練習と、就職のためには必要なプロセスですが、それらは「働き方」の一つの選択肢です。
正社員が社会的に安定するかもしれませんが、まずはその若者の心身の安定が大切です。しかし、働くことに向かおうとするとき、就職一択が若者たちを戸惑わせていることもあります。
若者たちの中には、純粋に好きで手掛けている作品を持っています。それらは「趣味」という言葉で片付けられてしまうかもしれませんが、何よりもそのような好きなことをしていると、それは就職につながらないよね、と頭ごなしに否定されてしまった経験を持っていることもあります。
ただ、好きなだけなのにです。一方、そのような好きと才能が何かしら仕事に活かせたら嬉しいという声も聴きます。
スモールビジネスも働き方のひとつ
自分で作ったものを売る。それは小商い、スモールビジネス、個人事業など、表現はさまざまですが、何かしら商売・仕事にしてみることができます。ただ、これまではお店を構えたり、フリーマーケットでもいいのですが、何か物理的な場所を通じて売らなければならないことが多かったかもしれません。
しかし、時代は変わり、オンライン上に商品や作品を掲載して、とりあえず売ってみることがしやすくなりました。そういったスモールビジネス(育て上げネットではスモールビジネスと呼びます)を通じて、好きなことを仕事にしてみることで、さまざまなビジネスの仕組み、工夫の仕方を知ることにもつながりますし、売れれば最高ですが、売れなかったとしても、ひとつの仕事を作ったという自信につながる若者も見てきました。
その意味で、収入になるのか、稼げるのかと言えば簡単ではありませんが、「やってみる」ハードルはものすごく下がりました。そのやってみることを後押しできる存在のひとりに、支援者がいます。
好きで作った作品を市場に出してみようというのは、心理的ハードルも高いです。実際に出してみたら、こんなものかなということもあります。それをひとりでやるのではなく、支援者と一緒にやれるなら、チャレンジしてみようという若者が想像以上に出会います、若者支援の現場では。
若者支援者が提案できるように
ただ、支援者が若者のスモールビジネスに伴走するにも課題があります。それは、自分でやったことがないことを若者に勧めるのは難しいということです。特に新しいものは、想像だけでは追いつかないことがあります。たまたま社内研修があったり、同僚でやっているよというひとがいればいいのですが、そうでない場合もあります。
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育て上げネットでは、Lenovo社およびNPO法人CRファクトリーの協力のもと、支援者が新しい働き方を理解するための機会を作っています。
今回は、minne by GMOペパボの力をお借りして、クリエイターズマーケット(ハンドメイドマーケット)について学びます。ハンドメイドといっても、非常に多様な作品があるとは思いますが、それをどうやって、どこに出すのかは、プラットフォームの力を使うのがよいと思っています。
実際、育て上げネットでも、さまざまな若者がminneを活用して、作品を世に送り出しています。即日完売しました!という若者もいれば、「出すことが目的なので、実際にやれて自信が付きました」という若者もいます。
売りたい作品はまったく違っても、商品をよりよう見せるための工夫を集まってしていることもあります。
夜のユースセンターという夜間帯の居場所でも、そういった光景がよく観られます。
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カメラの角度や、光の当て方、商品に対する想いをどうコメントにするか、価格設定など、みんなで情報を交換しながら、それぞれが学び、実践していっています。
この道一本で食べて行けるのか?と言われれば、可能性はほとんどないかもしれません。クリエーターとして業を成し、それだけで生活し得る収入を稼げるのは一握りの方でしょう。
しかし、スモールビジネスを支援として使っていくなかで、若者たちのきっかけ、自信の獲得、実際に売れたときの喜び、何より、自分の大切な作品が世に出たことそのものが、若者たちにとっては安心と「働く」につながっています。
実際には、支援者側からの声掛け、提案があって初めて知る、考えてみる若者が圧倒的に多いです。だからこそ、僕は支援者が若者とともに、就職以外の働き方をつくる、そのために、働き方のつくりかたを一緒に、みんなで学んでいきたいと考えています。
無料/オンラインです。7月9日・7月25日の20:00からとなっています。もしご関心あれば、下記サイトをのぞいてみてください。
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