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#スウェーデン
追憶の中のカフェを探しながら
相変わらず、転職先の業務の難易度に追いつくための勉強と睡眠不足が続いている。近頃の若いもんは阿修羅観音の如くマルチタスクをこなしており、私もそれに必死に追いつこうとしてはいるが、ついにクラクラっとなったため、現実逃避のためにデンマークへ週末旅行に出かけることにした。
以前からデンマークの友人に誘われていたのだが、さほど乗り気ではなかったため訪問を決めかねていたのだ。
何故、デンマーク
プロヴァンス地方?名前からして勝負は既についている
何故プロヴァンス地方を訪れたのか?
私にとっては、皆目掴みどころのない土地であったからである。
南仏、ラベンダー、ワイナリー巡り、ロマンチックな小説、あるいは映画の舞台、プロヴァンス地方に関する私の蘊蓄はせいぜいその程度であった。
取りあえず、プロヴァンス地方の概要を把握すべき、目的地はこのように選んだ。
公共機関でもアクセスの出来る場所は外す。
景観が類似している場所は外す。
アルプス山麓にて 過ぎ去りし冬日の北欧の山を偲ぶ
中欧の夏が間もなく終わりを告げようとしていたある週末、
アルプス山麓に佇む一つの村にて、私は湖底まで透き通った湖のまわりを歩いていた。山と湖のある景観というものはかくも幻想的なものなのか、と一人感嘆しながら。
そこは南ドイツであり、その景観は私にとってはまったく未知のものであった。汗ばむほどの炎天の下にて、深緑に装飾される山々を眺めていたら、もう何年間も北欧の山々を拝んでいないこ
弾丸日帰り海外旅行 行き先解答編
私が二年間半ぶりに成就出来た海外旅行の行き先を、前回記事にて、訪問して下さった方々に推測して頂いた。クイズ出題など柄でもないが、あまりに感激していたため皆様にも洋行感覚をシャアさせて頂きたかった、という次第である。
それほど難しい問題とは思わなかったが、わからないと仰る方々、残念ながら見事に外された方々もいらっしゃった。この国はおそらく北欧の中でも、スウェーデンよりもさらに大騒ぎをしない国な
ゆきずりのリスボン 年下の青年
「旅は道連れ」とはよく言われるが、その道連れが、ほんの数週間前に出会った人間であったらどうであろうか。
一通の手紙を大西洋に託したかった私と、十一月の曇り空を抜け出したかった青年が、ひょんなことで、週末の南欧を旅することに意気投合をした。その時点で彼に関してわかっていたことは、名前と年齢と職業だけであった。
青年の年齢は私よりも十歳下であった。
出発の二日前、青年から電話が掛