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檸檬読書日記

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#海外文学

檸檬読書日記 再びぼくの伯父さんが、センチメンタルな旅と、国木田独歩の運命。  8月19日-8月25日

檸檬読書日記 再びぼくの伯父さんが、センチメンタルな旅と、国木田独歩の運命。 8月19日-8月25日

8月19日(月)

ジャン=クロード・カリエール『ぼくの伯父さん』を読む。こちらは小説版。

先日映画版『ぼくの伯父さん』を観て、良かったから持っていた小説版を読んでみた。
内容は殆ど同じ。けれど視点が「ぼく」だからか、「ぼく」が登場していなかった部分が多少省かれている。

自分は最初映画を観たけれど、小説を読むのは映画を観た後で良かったと思った。映画を観たからこそ面白く感じるところが多く、観てい

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檸檬読書日記 漱石の白百合は白にあらず、桃パフェ食し、小説は歩行戯曲は舞踏。 8月12日-8月18日

檸檬読書日記 漱石の白百合は白にあらず、桃パフェ食し、小説は歩行戯曲は舞踏。 8月12日-8月18日

8月12日(月)

舞い上がっている。
ようやく、ようやく、王城夕妃さんの新刊が出る!
嬉しい。ずっと待っていた。新刊は8年振りだよ。
楽しみ。
ただ、単行本というのが…。この方の全部文庫で持ってるからなあ。文庫が出るのを待つか…。うーむ、悩みどころ。

8月13日(火)

お盆で祖父の家に行って、準備を手伝う。
わっせわっせ。
今年も無事完了。ナスとキュウリはわが家で採れたものを使ったから、きっ

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檸檬読書日記 吾輩は猫を決め、本に打ちのめされ、文豪たちの友情が終わる。 8月5日-5月11日

檸檬読書日記 吾輩は猫を決め、本に打ちのめされ、文豪たちの友情が終わる。 8月5日-5月11日

8月5日(月)

2週間ぶりくらいに買い物に行った。
食料品を2週間も買わなかったのなんて初めてかもしれぬ。でも意外と大丈夫なもんだなあ。
まあ食べるものはいっぱいあるから。それでもびっくり。

久しぶりにスーパーに行って驚いた、米がない。
米の棚がガラガラで、こんなにもないのかと衝撃を受けた。なさすぎるのか、100%米ではない雑穀とかの混ざり物を売っていたりして、危ない状況なんだなあというのがヒ

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檸檬読書日記 ぼくの伯父さんと、月のボールで遊んで、カフカに挨拶を。 7月29日-8月4日

檸檬読書日記 ぼくの伯父さんと、月のボールで遊んで、カフカに挨拶を。 7月29日-8月4日

7月29日(月)

1日食べなかった反動が何故か今来ているようで凄くお腹が空く。
食べたのにお腹が空く。でもまた食べるのがめんどくさいから無視をきめこんでる。だからどんなに主張しても無駄でござる。ワッハッハー(誰?)
いやぁ、でも異様にお腹空くー。

7月30日(火)

おやつ。
黒烏龍ミルクティーに、紅茶ゼリーと白タピオカを入れてみた。うまっ。これは最高。

お供は「ノワ・ドゥ・ブール」のクッキ

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檸檬読書日記 俳句には甲子園を、ポーにはお別れを、夏目漱石には愛を。 7月22日-7月28日

檸檬読書日記 俳句には甲子園を、ポーにはお別れを、夏目漱石には愛を。 7月22日-7月28日

7月22日(月)

頭良い人たちの会話って面白い。ずっと見ていたくなる。自分は頭が悪いから全然入っていけないけれど、見ているだけで至福。見れる幸福よ。眺めているだけでニマニマしてしまう。(気持ち悪いな)
もっと会話してくれないかなあ。

森谷明子『春や春』を読む。

父親の影響で俳句好きになった茜は、俳句甲子園に知人が出ていたことを見つける。茜は彼に会うため、俳句を通して友達になったトーコと部を作

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檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日

檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日

7月15日(月)

打って変わって涼しい。快適、快適。
毎日これくらいなら良いのになあ。

似鳥鶏『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』を読む。第2弾。

長期育児休暇をとっている刑事が、1歳になる息子に手を焼きつつも、子どもに関する事件を解決していく。

1巻もそうだったけれと、子育てに関する知識が豊富で、経験者だからこその視点や思考に、興味を惹かれた。
結構あるあるが多そうで、子育て経験者は

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檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日

檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日

7月8日(月)

なんだこの暑さは。溶かしにかかってきておるぞ。

とろとろと 熱の矢刺され とろとろと 固めるために アイスをおくれ

ジョン・クラッセン『ドクロ』を読む。絵本。

結構ダークな作品。
まあタイトル『ドクロ』の時点でなんだけれど、大人向きな絵本。

少女・オフィアは逃げていた。
辿り着いた先は大きな屋敷で、そこには人はなくドクロだけが暮らしていた。
ドクロは毎晩、顔のない骸骨に追

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檸檬読書日記 夏目漱石はおれおれ防止、とろとろ雨が、泉鏡花の幼き顔を見る。 7月1日-7月7日

檸檬読書日記 夏目漱石はおれおれ防止、とろとろ雨が、泉鏡花の幼き顔を見る。 7月1日-7月7日

7月1日(月)

note2年目だ。早い。石の上にも三年まで1年。

1日恒例神社参り。
茅の輪くぐりをしてきた。本来は6月30日にするらしいけど。まぁ、まぁ…。
それにしてもそんな時期なのかと驚き。1年あっという間だなあ。

7月2日(火)

最近お気に入りの、オーガニックフルーツ&ナッツバー。
全部で4種類。

「ココナッツ」
「ザクロ」
「アーモンド」
「メープル」

水飴と寒天などで固めて

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檸檬読書日記 海を眺める小説に、井上靖は愛を、寺山修司は青で沈めて。 6月24日-6月30日

檸檬読書日記 海を眺める小説に、井上靖は愛を、寺山修司は青で沈めて。 6月24日-6月30日

6月24日(月)

もう夏だ。これは夏。絶対夏。いや夏だけど、真夏。

アンネ・フランク『アンネの日記』を読む。

国も年代も違うけれど、同じ日にアンネも同じように暑さを感じていた。
でも、状況はまるで違う。
アンネは、ユダヤ人だからと電車には乗せてもらえなかった。だから学校までの長い長い道のりを、暑い中歩いていかざる負えなかった。電車が使えたとて、この時代は当たり前のようにクーラーだって扇風機だ

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檸檬読書日記 紫陽花は音を奏で、彼女は死んで生き、萩原朔太郎はゾンビ。 6月17日-6月23日

檸檬読書日記 紫陽花は音を奏で、彼女は死んで生き、萩原朔太郎はゾンビ。 6月17日-6月23日

6月17日(月)

野生感溢れる紫陽花。もりもり。

そして儚げ紫陽花。うっすら。

この前初めて知ったけれど、白い紫陽花は「ハーモニー」という名前らしい。ハーモニー。意外。君、そんなハイカラな名前だったのか。

寺山修司『さみしいときは青青青青青青青』を読む。

6月18日(火)

雨だー!ありがとうございます。
恵の雨と言うけれど、本当にその通りだなあ。

江國香織『絵本を抱えて部屋のすみへ』

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檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日

檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日

6月10日(月)

欲しい本が多すぎる。

特に最近ちくま文庫が、出る本出る本惹かれるものばかりで困る。

山尾悠子『初夏ものがたり』
宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい』
安田謙一『神戸、書いてどうなるのか』
洲之内徹『洲之内徹ベスト・エッセイ』

5、6月の新刊で気になる本。

でも中央公論社文庫も多いんだよなあ。
坂口安吾『安吾探偵事件簿』とか凄く気になるー。
本屋で確認するか図書館

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檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日

檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日

6月3日(月)

腹が減り 何食べようと 考えど 頭に料理 回って終わり

何食べようかなあと、考えているだけでなんだか満足して、もう良いかなあとか思ってしまう、今日この頃。
極度の面倒くさがり。

スーザン・プライス『ゴーストドラム』を読み始める。児童書。

1年の半分が雪で覆われる北の国は、残酷な皇帝たちが支配していた。皇帝は恐れるあまり息子さえも塔の中に幽閉し、息子・サファは生まれてからずっ

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檸檬読書日記 短歌のリズムで、読書を語り、石川啄木は借りすぎです。 5月27日-6月2日

檸檬読書日記 短歌のリズムで、読書を語り、石川啄木は借りすぎです。 5月27日-6月2日

5月27日(月)

採ったらっきょの処理をして、酢らっきょと塩らっきょを作る。
目が…目が痛い。処理で目がやられた。
まだ結構畑にあるんだよなあ、らっきょ。もういっそ全部種用にしようかな。(来年大変になるパターン)

岡本真帆『あかるい花束』を読む。短歌。

自分が特に気に入ってるのは

第1歌集『水上バス浅草行き』が良かったから読んでるみたけれど、今回も良かった。情景が思い浮かべやすくて、スっ

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檸檬読書日記 本屋は灯火、北欧は暗闇、青い闇はささやく。 5月20日-5月26日

檸檬読書日記 本屋は灯火、北欧は暗闇、青い闇はささやく。 5月20日-5月26日

5月20日(月)

未練がましく調べたら、十文字青『私の猫』も、森見登美彦他3人『城崎にて』も6月に発売されることが分かった。本屋で買えるらしい。ほっ。

リン・コックス『赤ちゃんくじらと泳いだ海』を読む。

スイマーである著者の実話。

著者が17歳の時、いつものように海をおよいでいると、母親と離れて迷子になってしまった赤ちゃんクジラと出会う。彼女は、赤ちゃんクジラを母親の元へ帰すため、奔走する

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