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11月3日(木)、第1510回 「中庸」

「積極的になりましょう!」

そう言った途端、

「積極的でない状態」は、

否定されています。

「自己肯定感を上げましょう!」

そう言った途端、

「自己肯定感が低い状態」は、

否定されています。

積極性がない、とか、

自己肯定感が低い、とか、

人間は、感情の動物、

常に、

「状態として存在している」

わけですから、

好ましくない状態にあるから、

と言って、

それを否定して何かをしよう、

そう思っても立ち行かない、

ということなのです。

例えば、

飛行機が飛ぶには、

2つの助走が必要です。

滑走路に入るまでの助走、

これは、

マイナスからゼロへ、

の状態、

滑走路に入ってからの助走、

これは、

ゼロからプラスへ、

の状態。

常に、

「ゼロ」に近い位置に、

我が心を留め置けるのならば、

それに越したことはないのだ、

ということです。

「好きでも嫌いでもない」

「反対でも賛成でもない」

はい、それ、大いに結構!

白黒なんぞ、

つけなくてたっていいのです。

いつでも、

右へ左へ、

上へ下へ、

縦横無尽に自由に動ける、

そういう心に整えておく。

それを仏教では、

「中庸」

と言っているのです。

感謝、合掌
慈永

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