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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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2023年7月の記事一覧

金木犀

金木犀

あの人かと思ったら
庭先の金木犀

金木犀のような
そっと ふっと香る
そんな人でした

物語

物語

単調な物語ほどつまらないものはない
色々あって 複雑で 酸いも甘いもあってこそ
物語というのは素敵なものとなる

色々あって 複雑で 酸いも甘いもある
ならば
その物語は
きっと悪くない

素敵な物語を作りましょう
そう思える人生を生きましょう

柘榴の花

柘榴の花

柘榴の花が咲きました
初夏の空に映える花

紅一点

柘榴の花のよう
来る季節の只中で
異彩放つ花となれ

夏の夕暮れ

夏の夕暮れ

夕暮れ田んぼに渡る風

鳴いて響くは蜩の声

田んぼに映る夕景に

実り多き秋を想う

何気ない日々をありがたみ

今日の命に感謝する

そんな夏の夕暮れは

いつも心に優しい

思いやり

思いやり

何でこんなに痛いのよ
擦り傷ひとつでこんなにも
そういや婆やが言っていた
料理するなら思いやり
痛くないよう優しくと
料理しようと思うけど
あたしのつたない包丁さばき
あたしじゃ悲鳴をあげている
痛くないようさばくには
どうしたらいいのやら
思いやりを持ったなら
痛み少なく切れるかな

風鈴

風鈴

あたしが耳した鈴の音は

八百屋の柱の風鈴よ

威勢の良い掛け声に

まるでお調子つけるよう

チリンチリンと鳴っている

今日はやたらと繁盛よ

あの鈴音のお陰かな

あたしも何かお手伝い

そんな気持ちになりました

青春

青春

胸の奥が痛いから
想いを忘れてしまおうと
夕焼け空で燃やしたら
火の粉で心を火傷した
水で流して治るなら
ひたすら流しはするけれど
この火傷は治らない
夏の風が過ぎてゆく
風が当たるとひりひりと
心が痛む夏の夜は
私を青春へと誘う

意地っ張り

意地っ張り

ごめんねって言われたけど
ごめんねって言えなかった
さよならって言われたけど
さよならって言えなかった

なんで言えなかったんだろう

あたしが悪かったのに
お別れしたかったのに

今さら遅いけど
ごめんね
さよなら
あの子の代わりに
お地蔵様に言いました

そしたらお地蔵様
よくあることだって
そう言って笑ってた

あらためて

あらためて

ここには
あなたが見た海があり
あなたが見た山があり
あなたが見た川があり
あなたが見た町がある
そして
あなたが見た空がある

あらためて
あなたのことが好きになりました

真相

真相

お星さまが見たいけど
電灯明るく見えません
電灯消してほしいけど
真っ暗夜道は怖かろう
どちらか選べと言われたら
どちらを選べばよかろうか
お化けが本当にいないなら
お星見ること選ぶのに

今昔

今昔

昔は良かったなんて
あなたは言うけれど
あたしはそうは思わない
昔を美化するけど
昔は昔で色々あった
都合良く思う昔は未来で思う今
今は今で色々ある

昔も今もきっとそんなに悪くない
あたしはそう思ってる

夢色の空

夢色の空

重ねた想いが空を舞う
交わりし人が空に映る

掴めぬ夢は未だ空の彼方

及ばぬ力もあとわずか
この力何に使おう

いや 何使うまでもない
ただ尽きるまで
この空を眺めていよう
この夢色の空を

そんな時もある

そんな時もある

信じられないなら
信じなくてもいい
嫌になったら
帰ってもいい
辛いなら
言わなくてもいい
やめたいなら
やめてもいい
泣きたいなら
泣いてもいい

そうしたいなら
そうすればいい

そうしたとして
あなたはあなた
あなたに変わりない
あなたの価値は変わらない

これだけは言える
そんな時もあるよ

夢花火

夢花火

花火が見たいわけじゃない

あなたといたいだけ

そんなあなたは花火に夢中

今年の夏もまた 夢花火