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【完結】ディストピア長編小説「牲愛」 あとがき
3月31日より連載しておりました長編小説「牲愛」が、4月16日をもちまして完結いたしました!
↓うまくリンクカードにならなかったのですが、こちらから本編をお読みいただけます
https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861
連載にお付き合いくださいましたみなさま、ありがとうございました!
毎日1話ずつの
「作家であること」がネガティブ・ケイパビリティを伸ばす
ネガティブ・ケイパビリティ。不確定な状況を、はっきりさせないまま受け入れる力。
検索すればすぐに答えが手に入る社会、学校で正解・不正解が存在する問題ばかり習う社会だからこそ、取り沙汰される力なのかもしれない。
学校で習ったまま、あるいは癖で白黒思考が強いままで社会に出ると、世の中の曖昧さや不可視性に強いストレスさえ感じてしまうから。
この世ははっきりしないことばかりだ。
だからこそ答えがある
同じことを記事にするってどうなの?って話
「あ、この話題したい」って思いついた後、ほぼ必ず頭をよぎる懸念がある。
前にも似たようなこと書かなかったっけ?
noteやブログは、SNSと違ってストック型のメディアだ。
過去にどんなことを書いていたかが遡りやすくて、これから書く記事もどんどん堆積(ストック)されていく。
けれども記事を書いている人間の側ではストックされた情報のすべてを覚えてはおけないから、まったく新しい話題として以前と同じ
小説にスマホを型番つきで登場させる意味とは?【文章考察】
「スマホ」を「スマホ」で終わらせない意味とは?いくつかの小説を読む中で、気づいたことがありました。
それは「スマホ」というアイテムの扱いについてです。
単純に「スマホ」と書いてある物語と、より詳しく「iPhone○○」など、型番で描写してある物語があるのです。
この違いから、何が生まれるんだろう?
そこに着目して読んだ結果、私は「こうじゃないかな?」という予想にたどり着きました。
スマホ
【短編】11時のぼくら
遅めの朝ごはんを食べ終えたぼくたちを、姉ちゃんが食卓に引き留めた。
リビングに掛けられた時計は午前9時少し前。お皿を下げようと立ち上がりかけたぼくは、どこか張りつめた「待って。話したいことがある」の声で椅子に座り直した。
姉ちゃんに話しかけられると、少し緊張してしまう。
姉ちゃんは県外の大学に通っていて、数年ぶりに帰省してきて一緒に夏休みを過ごしていた。帰ってくる前はあれこれとわくわくしてい