Jessie Somerled -ジェシー-

小説家|精神的虐待サバイバー|内在性解離|人権と社会学を勉強中|受賞歴:第17回星の砂…

Jessie Somerled -ジェシー-

小説家|精神的虐待サバイバー|内在性解離|人権と社会学を勉強中|受賞歴:第17回星の砂賞審査員奨励賞|執筆:note、ステキブンゲイ

マガジン

  • エッセイ

    ふと思ったこと、感じたことをまとめています。

  • Jessie -ジェシー-の文章論

    Jessie -ジェシー- が考える文章論・考察・小説の書き方等をまとめたマガジン。創作のヒントやモチベーション維持、インスピレーションの元に。

  • ライフハック

    生きることがちょっと気楽になる考え方、暮らしをスムーズに回していくコツ。 そういうものをまとめました。

  • Jessie's Bookshelf

    Jessieの心の蔵書たち。読書は心のごはんです。

  • 子育て・教育論

    子どもの頃はことばを知らずに伝えられなかった記憶と感情を呼び起こし、子どもとのベターな接し方を提案していくマガジンです。 子どもの気持ちを知る手がかり、子育て方の素材、新たな知識の提供に役立てばうれしいです。

最近の記事

  • 固定された記事

ロックバンドがアルバムを作るように、僕たちは小説を書く。

QUEENが好きだ。 QUEENと聞いてピンとこない方も、足踏みと拍手が特徴の "We Will Rock You" や、勝利のテーマともいえる "We Are The Champion" を作ったアーティストだと言えば「ああ!」と思ってくださるだろうか。 あるいは、特徴的なヒゲと黄色いジャケットのフレディ・マーキュリーのバンドだよ、とか。 彼らが表現するあまりに幅の広い世界観、豊かで作り込まれた音、その在り方すべてが僕たちの創作意欲を掻き立て、心のエンジンに火をつけ

    • MacbookにしてQOLが上がった4個のこと

      Macbookを持つことに憧れてはや10数年。 その憧れを叶えてから、10日ほど経ちました。 まだMacbookユーザーになって1ヶ月も経ってはいませんが、10日程度でも目に見えて生活に変化が現れているので、この記事にそのあたりをまとめておきたいなと思いました。 QOL爆上がりポイント観る/観ない動画の取捨選択 僕はYouTubeをよく観たり、作業の時のお供にしたりしているのですが。 Macbookに替えてから、ダラダラと動画を見続けちゃうことがなくなりました。 「

      • 資本主義に最後に排除されるのは人間そのもの

        「加速主義」という考え方があるのを最近学んだ。 Wikipediaによれば「加速主義」とは、 文字通り資本主義を「加速」させていくことに活路を見出すというか、現在地からの脱却を目指すというニュアンスとして僕は理解している。 これは単なる形而上学的な思考などではなく、すでにあらゆる面で速度がつき始めている動きではないだろうか。 企業の採用面接で排除されようとしている発達障害や精神疾患を持つ人。 クラウドファンディングで資金を集めなければならない国立科学博物館。 「稼げる

        • なぜ「結婚したよ」に「おめでとう」を言うのか?

          尊敬している友達が結婚するらしい! という嬉しい知らせを聞いて、数人で集まってお祝いをしました。 不思議な縁で仲が続いている私たちは、年齢も普段やっていることも違うのに、集まれば話が弾む楽しい関係。 その中に物事をたくさん考える人がいるのですが、僕が「結婚おめでとう!」と言ったとき、首を傾げてこんなふうに言いました。 「友達の結婚が嬉しくないわけじゃもちろんないんだけど。なんで人って誰かが結婚した時に『おめでとう』って言うんだろうね? 何に対しての『おめでとう』なの?」

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        記事

          官能小説を読んでみたら挫折した話

          小説家を生業としているからには、いろんなジャンルの本を読もうと日々心がけています。もともと、読書は好きだし。 数あるジャンルの中でも唯一手をつけていなかったものがありました。官能小説です。 ……まぁタイトルの通り、本の最後のページまで読み切ることはできなかったのですが笑 ジャンルに詳しくないのでまず選び方から自分が好き系のやつに当たらなかったんだろうな……という漠然とした原因分析をしています。 なぜ官能小説に興味が湧いたかといえば。だって不思議じゃないですか? 「何

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          【完結】ディストピア長編小説「牲愛」 あとがき

          3月31日より連載しておりました長編小説「牲愛」が、4月16日をもちまして完結いたしました! ↓うまくリンクカードにならなかったのですが、こちらから本編をお読みいただけます https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861 連載にお付き合いくださいましたみなさま、ありがとうございました! 毎日1話ずつの更新はエンディングまで到達したわけですが、本編はいつでも無料公開中ですので、これ

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          【完結】ディストピア長編小説「牲愛」 あとがき

          本日朝7時で完結します! 一人称型ディストピア小説『牲愛』。最終回をどうぞお見逃しなく。 ぜひぜひ読んで応援よろしくお願いします。 https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861

          本日朝7時で完結します! 一人称型ディストピア小説『牲愛』。最終回をどうぞお見逃しなく。 ぜひぜひ読んで応援よろしくお願いします。 https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861

          【自立】人生は短いから、憧れのMacbookを今買おう

          10年使ってきたノートパソコンがついに壊れた。 もともとWindows11に非対応だったので、来年までには買い替えるつもりでいた。それでも先立つものを貯めてからにしたくて、騙し騙し使っていたのだ。 それがある日突然、起動後の画面が真っ暗なままログイン画面も開かなくなり…… そもそもといえばこのパソコンは、高校生になるころ親が買ってくれたものだった。 小説を書く僕たちのために、そして当時からMacbookに憧れていた僕たちのために、銀色のボディを選ばせてくれて買い与えて

          【自立】人生は短いから、憧れのMacbookを今買おう

          「帰る前にちょい読み」が良い感じ

          こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 物語に触れるのは好きなのに、いざ「本を開く」「気になる映画を配信サイトで再生する」ことに対しては多大なる精神的負荷がかかってしまいます。 きっとASDの、予想のつかない出来事に強い不安を感じやすいという特性のせいでしょう。悲しいが致し方なし。 しかしこちらとしてはまだ見ぬ物語に触れたい気持ちも本当にもっているので、せっかく手に入れた本を延々と積読しておくのも本意ではありません。 それで今日試してみてとっても効果的だった

          「帰る前にちょい読み」が良い感じ

          【連載中】一人称型ディストピア「牲愛」【文学賞挑戦作品】

          こんにちは。Jessieです。 3月31日より、ステキブンゲイというサイトにて新作小説の連載を始めました。毎朝7時に最新話を公開中です。 タイトルは「牲愛」です。あらすじは以下。 ↓作品は以下リンクから読みに行けます!↓ https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861 そう、初めてのディストピア小説なんです。 「ディストピアものを書こう」と思って構想を始めたというよりは、発想

          【連載中】一人称型ディストピア「牲愛」【文学賞挑戦作品】

          第4回ステキブンゲイ大賞に挑戦中です。今日から新作を連載。 読んでくださることが応援になります、ぜひよろしくお願いします! https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861

          第4回ステキブンゲイ大賞に挑戦中です。今日から新作を連載。 読んでくださることが応援になります、ぜひよろしくお願いします! https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861

          物語をリタイアする勇気

          私はいくつかの強いこだわりを持っている。そのうちのひとつは「本を最後まで通読すること」だ。 これは小学生の頃から持っている不思議なこだわりで、どんなに返却期限ぎりぎりでもとにかく最後のページまで目を通してからじゃないと返却するところに気持ちを持っていけなかった。 ときどき当時の年齢にしては難解すぎる本を借りてしまい、あまりの理解できなさにリタイアすることはあったけれど、それ以外の場合は必ず物語のエンディングを見届けてきたつもりだ。 けれどもついに昨日、私は物語をリタイア

          物語をリタイアする勇気

          声が高くても低くても。

          欧米圏では、高い声で話すのは「子どもっぽい」と見なされることらしい。 逆に日本では、ハスキーな声の若い女性は「女の子っぽくない」などといわれることがある。 日本の文化圏における「女性は高い声である」というイメージは、男女の声帯の差異を飛び越えて、女性を下位存在と見なす男尊女卑やロリコン文化の一環という視座で語られることも多い。 僕はあいだの声をしている。 女性にしては低めだけれど、男性になりきれるほど低くもない。 解離人格の中には自分の声が解釈違いで、話しをするたび

          声が高くても低くても。

          父性とは、ミッフィーパパである!

          こんばんは! 亜麻です。 お父さんのことを考えるとトラウマ反応が発生するばかりで、「父親」という言葉から連想されるのは威圧と怒声と理不尽で。 日本では母性神話が根強いけど、じゃあ父性ってなんなのか? もしかしたら安定愛着の人が抱いているかもしれない、「お父さん」を思い浮かべたときの安心感ってどんななんだろう。 私は「父性」の探求を始めました。 結果たどりついたのがタイトルの通り。 「父性とはみっふぃーぱぱである!」という結論です。 どういうことかというと……。

          父性とは、ミッフィーパパである!

          言葉は腐ってしまう

          手に取った物語の中に、自分では見つけられなかった、自分の心情を表す限りなく的確な言葉を見つけると救われた気分になる。 同時に虚しくもなる。それは現在の私の感情を多少浄化してくれても、過去、「あの時」それを口に出したかった時点の私を救うことはどうしてもできないから。 「やらない後悔よりやった後悔」という言葉を聞いたことがある。 私はこれまでの経験から、「でもどっちにしろ後悔と羞恥は心に残るな」と感じる。 しかし残り方の質に違いはあると思う。 私は過去と未来に存在する無数の

          なぜ、人は信じてしまうのか?【横道誠氏著『あなたも狂信する』】

          横道誠氏著『あなたも狂信する』(太田出版)を読みました。 ……実は実際に読み終えたのは、2ヶ月くらい前なのですが。 感想を書きたい、書きたいと思いつつも、どうしてもうまい言葉が見つからず。私にしては長く、2ヶ月もあれこれ考えていたのでした。 ようやく言葉がまとまる気配が見えてきたので、キーボードに指を乗せました。 タイトルが秀逸すぎる私がこの本の感想をなかなか言葉として書き残すことができなかった理由のひとつは、このタイトルにあります。 あまりにも秀逸すぎて。何かを付

          なぜ、人は信じてしまうのか?【横道誠氏著『あなたも狂信する』】