Jessie -ジェシー-

小説家|精神的虐待サバイバー|内在性解離|人権と社会学を勉強中|受賞歴:第17回星の砂…

Jessie -ジェシー-

小説家|精神的虐待サバイバー|内在性解離|人権と社会学を勉強中|受賞歴:第17回星の砂賞審査員奨励賞|執筆:note、ステキブンゲイ contact:https://lit.link/jessie927writer

マガジン

  • TRPG談義

    主にCoC(クトゥルフ神話TRPG)について書いていくマガジン。自作シナリオなども今後掲載していくかもしれません。

  • Jessie's Bookshelf

    Jessieの心の蔵書たち。読書は心のごはんです。

  • エッセイ

    ふと思ったこと、感じたことをまとめています。

  • Jessie -ジェシー-の文章論

    Jessie -ジェシー- が考える文章論・考察・小説の書き方等をまとめたマガジン。創作のヒントやモチベーション維持、インスピレーションの元に。

  • 映画・アニメ・音楽を考察する

    人の心に残る作品には、人生に通じるメッセージが織り込まれている気がする。 私たちが感じたことを書き残し、誰か、何かへの示唆になったら。 映画・アニメ・ゲームを自分目線で考察するマガジンです。

最近の記事

  • 固定された記事

ロックバンドがアルバムを作るように、僕たちは小説を書く。

QUEENが好きだ。 QUEENと聞いてピンとこない方も、足踏みと拍手が特徴の "We Will Rock You" や、勝利のテーマともいえる "We Are The Champion" を作ったアーティストだと言えば「ああ!」と思ってくださるだろうか。 あるいは、特徴的なヒゲと黄色いジャケットのフレディ・マーキュリーのバンドだよ、とか。 彼らが表現するあまりに幅の広い世界観、豊かで作り込まれた音、その在り方すべてが僕たちの創作意欲を掻き立て、心のエンジンに火をつけ

    • 【CoC】不定の狂気から読み解くトラウマケア

      「秘匿HO好きな人はCoC以外にこういうルールも好きになるはずなのに、どうしてCoCのプレイ人口が多いんだろう」 的な話を、よくTwitter(自称X)で目にする。 ルールブックの値段も、システムごとに千差万別だしね。 新しいシステムで遊びたいからと言って、毎回ルルブに6000円も出さなければいけないわけではない。 かくいう僕も、コンベンションの時にオフセで遊んだ「マージナルヒーローズ」の卓がいまだにお気に入り。ルルブは1500円くらいで買えるらしい。お手軽だ。 けれ

      • 芸術×人工知能vs人間のひとつの、そしてベターな答え。【逸木裕先生著『電気じかけのクジラは歌う』】

        人工知能がもてはやされ、社会に浸透しはじめてからはや何年。 絵を描くAI、そしてchatGPTが登場したあたりから、僕も芸術分野へのA Iの進出、そして芸術家の将来を憂う意識を持ち始めていた。 そんな折に本棚で目に入ったこのタイトル。そしてあらすじ。読まないわけにはいかなかった。 舞台は近未来日本。「Jing」(中国語でクジラ、から取られているらしい)という名の音楽生成AIの登場により、音楽に関わる人間たちの仕事は危機に瀕している。 作曲家を辞めてJingの検査員となっ

        • いただきもののお菓子と共にしばし休憩。また執筆に勤しむわよ♪

        • 固定された記事

        ロックバンドがアルバムを作るように、僕たちは小説を書く。

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        • TRPG談義
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          12本
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          113本
        • シリウス、6次元ときどきスコットランド
          7本

        記事

          だるさ≠体調不良? 過緊張からの脱却

          最近、別段体調が悪いわけでもないのに「だるいな」と感じることが増えた。 でも病的な怠さではない。 熱はない。 動こうと思えば動く。 本だって読める。 頭も痛くない。 怠さだけがある。 もしかして、いわゆる年齢による体質の変化なのかしら。 20代と30代って全然違うというものね。まあ私はまだ20代なんだけれど。 そんなことを考えて過ごしていたのだが、不意に理由と思しきものに至って自然な納得が生まれた。 これは「だるい」んじゃない。 もしかして「リラックスしている」と

          だるさ≠体調不良? 過緊張からの脱却

          日テレの報告書から、業界の変革を強く望む

          「セクシー田中さん」というメディアミックス作品をめぐる問題の報告書が出たと知ったのは、まず夜のニュース番組においてだった。寝ようとしていたところだったけど目が冴えた。 「ドラマの制作関係者や視聴者を不安な気持ちにさせてしまった」 社長がそんなコメントと共に謝罪したと聞いて、私は報告書そのもの以前に深いため息をつきたくなる。 「嗚呼、原作者とその人が生み出した一次創作物のことは、ろくに見ていないのね」 そんな印象を抱いたからだった。 SNSはじめ発信ツールの充実によっ

          日テレの報告書から、業界の変革を強く望む

          言葉を通して世界を見るとはどういうことか【多和田葉子「地球にちりばめられて」】

          言葉を深く思考する 北越出身だというHirukoは、北欧圏に留学している最中に祖国が「消滅」してしまい帰れなくなった。 ビザの関係で北欧諸国を移動しながら暮らす彼女は、スカンジナビア圏で通じる独自の言葉「パンスカ」を話す。 言語学を研究する学生のクヌートは、パンスカに魅せられてHirukoと旅路を共にする。視点主を変えながら展開されていく物語の中で、特にHirukoとクヌート視点の時に根底に流れる「言語」というフィルターは、ふたりの価値観の近さと人間の発明品の不可思議さを

          言葉を通して世界を見るとはどういうことか【多和田葉子「地球にちりばめられて」】

          形あるものは確かにいつか壊れるけれど、ではあらゆるモノは消耗品と捉えて暮らすかというとそれはちょっとスケールが大き過ぎて虚しくなる。 人間は自分の理解する世界の範囲を伸び縮みさせながら生きている。

          形あるものは確かにいつか壊れるけれど、ではあらゆるモノは消耗品と捉えて暮らすかというとそれはちょっとスケールが大き過ぎて虚しくなる。 人間は自分の理解する世界の範囲を伸び縮みさせながら生きている。

          出版業界の行く末が心配。でもそれは作家の仕事だろうか

          出版不況と言われて久しい。私は先行きが心配だ。 本が売れなくなると困る。めちゃくちゃ困る。 私は本屋さんに自分の本が並ぶ作家になりたいし、直木賞が欲しいし、この人生のどこかでノーベル文学賞をもらいたいから。 そもそもは給料が上がるとか、減税されるとかして個人が自由に使えるお金が増えるのが根本的解決なのだろうけれど、それより手前で「何かできないか」と暗闇を手探りで進んで色々な試みがなされているのが現状……と認識している。 SNSの普及なども手伝って、作家が作品を通さない形

          出版業界の行く末が心配。でもそれは作家の仕事だろうか

          【書評】ディストピア小説の書き手、ディストピア論に触れる

          出発点:ディストピアとはなんなのか今年4月。僕はディストピア小説『牲愛』を公開した。 https://t.co/ooW3lKSxIc そもそも「ディストピア小説」というジャンルを知ったのはTwitterのおかげで、「ディストピアものならこれが面白い」というのをまとめてくれている人のツイートを見つけたのが始まりだった。 あれも、これもディストピア。 あるいは時代が進むほど、現代こそがディストピア。 「ディストピアもの」と呼ぶに相応しいジャンルを築いているということは、特

          【書評】ディストピア小説の書き手、ディストピア論に触れる

          僕が生まれた時、親は今年の僕と同い年。

          19歳になった頃、はたち、もとい20代になるのが怖かった。 子どもの味方で居続けたかった。大人は子どもの敵だと認識していた。僕が年をとって「子ども」から遠のいてしまうということは、僕自身が僕の敵だったはずの存在に成り果てていくことに思われた。 抗いようもなく1年ごとに人間は歳をとる。そろそろ「20代」の枠に収まることにも慣れてきた。 20代というレッテルは、周りに僕をある程度の尊重を持って扱わせる。存在を認識され、ひとりの人間として話を聞いてくれ、話を理解する能力があると

          僕が生まれた時、親は今年の僕と同い年。

          おうちミッフィーカフェ。 飲み物セルフサービスの代わりにいつまでいてもいいし、寝そべってもすわってもあぐらかいてもOK。執筆も読書もネットサーフィンもできます。心がYummy。

          おうちミッフィーカフェ。 飲み物セルフサービスの代わりにいつまでいてもいいし、寝そべってもすわってもあぐらかいてもOK。執筆も読書もネットサーフィンもできます。心がYummy。

          レシピを保管しているA4ポケットファイルが、3冊目に突入♫ お菓子もおかずも、たくさん作ってきたんだなぁ。これからもいろんなレシピを集めていけるんだなぁ。なんてしみじみしたりしました(^^) 亜麻

          レシピを保管しているA4ポケットファイルが、3冊目に突入♫ お菓子もおかずも、たくさん作ってきたんだなぁ。これからもいろんなレシピを集めていけるんだなぁ。なんてしみじみしたりしました(^^) 亜麻

          【鬼滅考察】鬼を繋ぐ「血」、鬼殺隊を繋ぐ「縁」 多様性を肯定する物語

          ※考察という文章の特性上、下記内容にはネタバレを多く含みます。 未読の方、ネタバレNGな方はご注意ください 鬼たちは皆、最初の鬼たる鬼舞辻無惨の血を与えられて鬼となる。 いわば鬼舞辻は「親」で、その他の鬼たちは鬼舞辻と文字通りに血を分けた「家族」と言える。 一方の鬼殺隊では、リーダーである産屋敷が隊員を「子どもたち」と呼ぶ。 鬼殺隊の中には血縁者(代々柱を輩出する家系、兄弟姉妹等)も存在するが、そのほか多数の鬼殺隊員たちに血縁的繋がりの描写はない。 鬼と鬼殺隊が抱える

          【鬼滅考察】鬼を繋ぐ「血」、鬼殺隊を繋ぐ「縁」 多様性を肯定する物語

          男でも女でも年齢でもなく「僕」で在る

          「女なのに〇〇が好きなの? それってオナベじゃん」 記憶にあるかぎり初めてジェンダー的価値観の強いからかいの言葉をかけられたのは、僕が7歳の時だった。 僕にその言葉をかけてきたクラスメイトは、「オナベ」も「オカマ」も知らなかった僕が「どういう意味???」と困惑していると、意味まで説明した。 その時の強烈な違和感を覚えている。 「僕は、『間違って』いるのだろうか?」 「それって変じゃないかな」 一方で今以上に繊細で、語彙力がなくて、非難や批判を浴びることを極端に恐れて

          男でも女でも年齢でもなく「僕」で在る

          大批判されてる最新iPadのCMを観てきた

          Twitterをスクロールしていたら、新型iPadとApple社を批判するツイートがたくさん流れてくる。(僕はまだTwitter派だ) えっ、こないだMacbook proを買ってうきうきしているところなのに。 まさか大好きなApple社が批判されるようなことをするなんて。 ジョブズがいないとやっぱりあれなんだろうか……などと安直な懐古主義に陥りながらも、とりあえずどんな映像が批判を浴びているのか自分の目で確かめなければならないと思い、Youtubeを開いた。 タイムライ

          大批判されてる最新iPadのCMを観てきた