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Jessie's Bookshelf

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Jessieの心の蔵書たち。読書は心のごはんです。
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記事一覧

芸術×人工知能vs人間のひとつの、そしてベターな答え。【逸木裕先生著『電気じかけの…

人工知能がもてはやされ、社会に浸透しはじめてからはや何年。 絵を描くAI、そしてchatGPTが…

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言葉を通して世界を見るとはどういうことか【多和田葉子「地球にちりばめられて」】

言葉を深く思考する 北越出身だというHirukoは、北欧圏に留学している最中に祖国が「消滅」し…

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【書評】ディストピア小説の書き手、ディストピア論に触れる

出発点:ディストピアとはなんなのか今年4月。僕はディストピア小説『牲愛』を公開した。 htt…

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なぜ、人は信じてしまうのか?【横道誠氏著『あなたも狂信する』】

横道誠氏著『あなたも狂信する』(太田出版)を読みました。 ……実は実際に読み終えたのは、2…

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【虐待の後遺症と向き合う】僕が欲しかったのは説明だ。

「ディストピア・ジャパン」という特集タイトルに惹かれ、初めて『世界』(岩波書店)という雑誌…

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水中都市に何を夢見るか

ジブリの名作『天空の城ラピュタ』で、一瞬だけ水中都市みたいなところが映る。 あそこが、も…

発達障害の子どももいつか大人になっていく。【「自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界」】

サラ・ヘンドリックス著『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界』(河出書房新社)を読んだ。 これまで発達障害とその支援について知識を集めることを趣味のひとつとしてきた僕だが、この本は今まで得てきた知識をアップデートさせ、新たな視点を与えてくれた。 特に印象深かったメッセージや考えたことを書き残していきたいとおもう。 女性のASDが見逃されやすい理由本によれば、そしてSNS上でも時折見かけることだが、女性は社会に「擬態」するのが上手く、年齢が上がる/大人になるまで発達障害

収容所は形を変えて生きている――『夜と霧』から読み解く虐待の話

どうも。直也です。 心理学者が見る強制収容所ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧 新版…

美術・芸術・絵画を楽しむとっかかりのヒント

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 美術をたしなむ人たちへの憧れと、立ち止まる私と。美…

現代日本は19世紀を笑えるか?

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 ルース・グッドマン著『ヴィクトリア朝英国人の日常生…

手元に置き続けたい、最高の3冊

こんにちは。Jessie -ジェシー- です。 トランクひとつの本私は本が大好きであると同時に、で…

「応援」とはそもそも何か。「応援」の流れの中の應援團【『応援の人類学』読後感想】

三高應援團が本に載った!とっても嬉しいお知らせ! 私の母校、仙台三高の應援團が取り上げら…

時代を超えて残るものに強い心で向き合うには【『職業は専業画家』読後感想】

モノトーンで迫力ある背表紙に惹かれて手に取った本。 福井安紀さんの著書『職業は専業画家』…

クリエイティブな研究者から教わる、新しい未来の可能性とは【『ネオ・ヒューマン』読後感想】

Amazonのおすすめに出てきた本に興味を引かれ、読んでみることにしました。 それがピーター・スコット-モーガン著『ネオ・ヒューマン 究極の自由を得る未来』(原題:Peter 2.0: The Human Cyborg)です。 私を引きつけたのは迫力のある表紙デザインと、目に飛び込んできたあらすじでした。 全身が動かなくなる難病、ALSを患った科学者は、 人類で初めて「AIと融合」し、サイボーグとして生きることを選んだ。 (Amazon商品サイトより引用) ALSとい