りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@ちょっとミスした毎日投稿540日

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りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@ちょっとミスした毎日投稿540日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liberliber-edu.com】 元中高一貫校英語教師 / 著書『授業展開の手引き〜「勉強」を「学び」に変えるメソッド』【https://amzn.asia/d/bqp9CRJ

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  • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」

    雑談または教育について は教育コンサルティングファーム「りべるりべる」代表の貴村 甍(たかむら いらか)とアシスタントのTamaがお送りするインターネットラジオです。「教育は日々の何気ない雑談の中にある」というコンセプトのもと、私たち二人が教育的観点から様々な雑談をしていきます。 プロフィール 貴村 甍(たかむら いらか) 教育コンサルティング『りべるりべる』代表 大学卒業後、中高一貫校の英語科教員として約10年勤務。米国留学を経て、現在は学校に関わる全ての人の支援を目的に活動中。 Tama 米国の大学を卒業後、物流・貿易事務、英語講師、児童福祉施設指導員、通訳・翻訳、文章校正など様々な職を転々。現在はプロコーチとして活動中。

  • りべるりべるチャンネル

    教育コンサルティングファームりべるりべる代表貴村甍のYoutubeチャンネルに関する動画をまとめたマガジンです。

記事一覧

#675 言葉と思想

 言葉とは面白いもので、例え自分が何気なく使った言葉でも、それが使う人の思想や考えを表すことがあります。  生徒を伸ばすために良い授業をする  これは、熱意を持…

#674 素敵な入り口

 世の中には様々な名作と呼ばれる本が存在し、それらは時を越えて、私たちに様々な「学び」を与えてくれます。  読書は今の私の生活の一部になっていて、様々なジャンル…

#673 教育は一周回って哲学

 VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの言葉の頭文字をとった造語で、これからの社会におい…

#673 概念の階層化についてのお話

 私が英語教員として、授業を行っていた時に大切にしていたのは  「階層化」です。  物事を理解する際には、様々な知識的概念が登場するわけですが、それらが上下の概…

#672 破壊と創造の繰り返し

 何かしらの学びに対して、自分自身が成長すればするほど、次の段階に到達するには、以前よりも高い壁を越えなければなりません。  そしてその壁を越えるためには、以前…

#671 根性とは何か?

 『東京ポッド許可局』は、マキタスポーツ・プチ鹿島・サンキュータツオの3人がパーソナリティを務める、TBSラジオです。 パートナーがラジオ好きなことが影響し、私もち…

#670 言葉が一人歩きしない

 私が今のパートナーと出会い、その関係性を深めるきっかけになった言葉に  大丈夫  というものがあります。  当時、私はうつ状態のような感じで、社会に対する適応…

#669 社会不適合

○ 私の髪の毛は長く、さらに染髪しています。 しばしば、その風貌から チャラい と形容されることも多い。 さて チャラい とは何なのか。 その言葉の定義を深ぼり…

#669 発話量の多さによって生まれる信頼関係

 パートナーに以前、二人で仲良くするための秘訣はなんだろうとふと質問した時、  発話量の多さだ  と言われたことがあります。  私たち二人の会話はとにかくその量…

#668 記号で定義され始めたら、気をつけなければならない

 個人事業主として活動をすると、(良くも悪くも)正体不明感が出るようです。  多様な働き方が生まれつつある現代でも、平日の午前中のテニスをしていると、一体あい…

#667 誕生の奇跡

みなさん、こんにちは、貴村甍です。 本日無事に〇〇才の誕生日を迎えることができました。おめでとう私。 高校生を過ぎた頃から、自分の誕生日にはあまり興味がなくなっ…

#666 機械鎧(オートメイル)

 先日、テニスの大会に出場した時のこと。参加者の中の1人の選手が、右腕に義手をつけている方でした。ラケットを左で持ちながら、丁寧に義手の掌にボールをのせ、腕をあ…

#665 今と未来を繋げる教員

 教員になろうと思う人の多くは、少なからず、「子どもが好き」があるのではないか、という主観を持っています。  ただ、学校教育にはそれぞれの段階があり、その段階に…

#664 完璧などありえない

 メタ認知とは、「自分の認知活動((考える・感じる・記憶する・判断するなど)を客観的にとらえることです。  例えば、他者の欠点はすぐにわかるのに、自分の欠点はな…

#663 ChatGPTで「質問力」をあげよう

 最近の私のちょっとした日課は、今さらあまり人には聞きづらいけれど、自分の中で解決した疑問を、ChatGPTに尋ねることです。  今日は、「湿度」について尋ねてみまし…

#662 復讐の彼方に

 アルフレッド・アドラーは、オーストリアの心理学者です。彼は、劣等感や優越感の心理を中心に据え、これらの感情が人間の動機付けに大きな影響を与えると考えました。ま…

#675 言葉と思想

#675 言葉と思想

 言葉とは面白いもので、例え自分が何気なく使った言葉でも、それが使う人の思想や考えを表すことがあります。

 生徒を伸ばすために良い授業をする

 これは、熱意を持った学校や塾の先生が思うことであり、その言葉の中に違和感も覚える部分はなさそうです。以前の私も、この言葉を常日頃意識して、自身の授業改善を繰り返していました。

 しかし、前職を辞し、今の仕事を通して様々な学びを得ることができた今の私に

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#674 素敵な入り口

#674 素敵な入り口

 世の中には様々な名作と呼ばれる本が存在し、それらは時を越えて、私たちに様々な「学び」を与えてくれます。

 読書は今の私の生活の一部になっていて、様々なジャンルの本を読むことで、日々新たな発見があります。

 そんな中でも、小説は、私が好きなジャンルの1つで、それは、長い人類の歴史で多くの偉大な小説家によって描かれた、「人が人たるゆえん」を、現代に生きる私たちに教えてくれるからなのかもしれません

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#673 教育は一周回って哲学

#673 教育は一周回って哲学

 VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの言葉の頭文字をとった造語で、これからの社会において、私たちが向き合わなければならない「予測不可能な社会変容」を表した言葉です。

 私の祖母は今年で98歳になりますが、生まれたのは1925年(大正15年)の兵庫県丹波篠山という、兵庫県の中でも比

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#673 概念の階層化についてのお話

#673 概念の階層化についてのお話

 私が英語教員として、授業を行っていた時に大切にしていたのは

 「階層化」です。

 物事を理解する際には、様々な知識的概念が登場するわけですが、それらが上下の概念なのか、並列の概念なのかが、ごちゃごちゃになることがよくあります。

 例えば英語の名詞には加算名詞、不可算名詞、抽象名詞などなど様々な「◯◯名詞」が登場しますが、それを個別的に捉えようとすると、頭がこんがらがってしまうことは、容易に

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#672 破壊と創造の繰り返し

#672 破壊と創造の繰り返し

 何かしらの学びに対して、自分自身が成長すればするほど、次の段階に到達するには、以前よりも高い壁を越えなければなりません。

 そしてその壁を越えるためには、以前壁を越えたという自信やプライドを捨てなければならないことも多い。

 人間はより多くの成功体験を通じて、自己有効感を持つことができるようになりますが、より多くの成功体験を持つためには、過去の成功体験をある意味では捨てる必要があることは、そ

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#671 根性とは何か?

#671 根性とは何か?

 『東京ポッド許可局』は、マキタスポーツ・プチ鹿島・サンキュータツオの3人がパーソナリティを務める、TBSラジオです。

パートナーがラジオ好きなことが影響し、私もちょいちょい色々なラジオを聞くようになっています。

今回の当番組のテーマは「根性論」について。

パーソナリティーを務める御三方が、根性とは何かについて、色々話しています。

現代では、根性論は悪として捉えられることも多い一方、ある分

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#670 言葉が一人歩きしない

#670 言葉が一人歩きしない

 私が今のパートナーと出会い、その関係性を深めるきっかけになった言葉に

 大丈夫

 というものがあります。

 当時、私はうつ状態のような感じで、社会に対する適応ができなくなっていました。

 その人が私に言った「大丈夫」には、不思議な「パワー」がありました。

 言葉としては非常にありふれているのだけれど、他の人とは違う何かこう安心感みたいなものを私は受け取ったのを覚えています。

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#669 社会不適合



私の髪の毛は長く、さらに染髪しています。

しばしば、その風貌から

チャラい

と形容されることも多い。

さて

チャラい

とは何なのか。

その言葉の定義を深ぼりすれば

社会不適合というものに行き着くのかもしれない。

そうです。私は社会不適合です。
甘んじて受け入れましょう。

#669 発話量の多さによって生まれる信頼関係

#669 発話量の多さによって生まれる信頼関係

 パートナーに以前、二人で仲良くするための秘訣はなんだろうとふと質問した時、

 発話量の多さだ

 と言われたことがあります。

 私たち二人の会話はとにかくその量が多い(8割は私が喋っていますが、、、)。その内容のほとんどが、他者に聞かせる価値など全くない、本当にしょうもないものばかりです。

 先日も二人で話した会話のテーマは、リステリン。口内環境にまつわるあれこれをただ、ダラダラ喋るだけ。

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#668 記号で定義され始めたら、気をつけなければならない

#668 記号で定義され始めたら、気をつけなければならない

 個人事業主として活動をすると、(良くも悪くも)正体不明感が出るようです。

 多様な働き方が生まれつつある現代でも、平日の午前中のテニスをしていると、一体あいつは何をやっているんだという話になります。私ももし、以前と同じように働いていたなら、おそらく同じようなことを思うでしょう。

 なんにせよ、その正体不明感からか興味をもたれ、職業を含め、パーソナリティに関する質問をされることもあります。

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#667 誕生の奇跡

#667 誕生の奇跡

みなさん、こんにちは、貴村甍です。

本日無事に〇〇才の誕生日を迎えることができました。おめでとう私。

高校生を過ぎた頃から、自分の誕生日にはあまり興味がなくなっていました。社会人となった今の方が、周りの方々に「おめでとう」を言ってもらえる機会が増え、多少なりとも意識することが当時よりも増えた気がします。

以前、父親が私が赤ん坊の頃のビデオ録画のデータを整理するのを手伝った時、0歳の私が一生懸

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#666 機械鎧(オートメイル)

#666 機械鎧(オートメイル)

 先日、テニスの大会に出場した時のこと。参加者の中の1人の選手が、右腕に義手をつけている方でした。ラケットを左で持ちながら、丁寧に義手の掌にボールをのせ、腕をあげる反動でボールを高くあげ、そのままラケットを振り抜く。

 彼のプレーを観戦しながら、大会に参加するまでの過程を自分なりに想像してみます。右手を失う前からテニスをしていたのか、それとも失ってからテニスを始めたのか。前者だったら、好きなテニ

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#665 今と未来を繋げる教員

#665 今と未来を繋げる教員

 教員になろうと思う人の多くは、少なからず、「子どもが好き」があるのではないか、という主観を持っています。

 ただ、学校教育にはそれぞれの段階があり、その段階に応じて、生徒の発達段階は様々です(幼稚園と高校では、「子ども」の定義も変わってくる)。

 私が教員になりたいと思った時に、私は高校教員を選びました。それは教科指導の面でも、子どもの発達段階への適応についても、自分にはそれ以外では自分の特

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#664 完璧などありえない

#664 完璧などありえない

 メタ認知とは、「自分の認知活動((考える・感じる・記憶する・判断するなど)を客観的にとらえることです。

 例えば、他者の欠点はすぐにわかるのに、自分の欠点はなかなか見えないように、私たちは自分自身の行動がどのようなものかを第三者的な目線でみることがなかなか難しい。

 自分自身を俯瞰で捉えることで、自分自身の行動様式をより良いものにしていくための手段の1つがメタ認知です。

 教員という職業は

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#663 ChatGPTで「質問力」をあげよう

#663 ChatGPTで「質問力」をあげよう

 最近の私のちょっとした日課は、今さらあまり人には聞きづらいけれど、自分の中で解決した疑問を、ChatGPTに尋ねることです。

 今日は、「湿度」について尋ねてみました。日本は湿度が高い国だというけれど、そもそも湿度とは何なのか。湿度が高いとはどういうことなのか。学生の頃から「理科」に関する様々な学びを無視してきた私にとって、それこそ今更人に聞けない質問の1つ。質問に質問を重ね、約40分で、湿度

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#662 復讐の彼方に

#662 復讐の彼方に

 アルフレッド・アドラーは、オーストリアの心理学者です。彼は、劣等感や優越感の心理を中心に据え、これらの感情が人間の動機付けに大きな影響を与えると考えました。また、彼は自己決定や選択の自由を重視し、環境や過去の経験に縛られることなく、自らの意思で人生を切り開く力があると強調しました。

 同氏の考えのコアになるのは「目的論」という考え方です。同氏は、人は過去を現在の「目的」として使うことを指摘しま

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