りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@ちょっとミスした毎日投稿580日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liber…

りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@ちょっとミスした毎日投稿580日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liberliber-edu.com】 元中高一貫校英語教師 / 著書『授業展開の手引き〜「勉強」を「学び」に変えるメソッド』【https://amzn.asia/d/bqp9CRJ

マガジン

  • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」

    雑談または教育について は教育コンサルティングファーム「りべるりべる」代表の貴村 甍(たかむら いらか)とアシスタントのTamaがお送りするインターネットラジオです。「教育は日々の何気ない雑談の中にある」というコンセプトのもと、私たち二人が教育的観点から様々な雑談をしていきます。 プロフィール 貴村 甍(たかむら いらか) 教育コンサルティング『りべるりべる』代表 大学卒業後、中高一貫校の英語科教員として約10年勤務。米国留学を経て、現在は学校に関わる全ての人の支援を目的に活動中。 Tama 米国の大学を卒業後、物流・貿易事務、英語講師、児童福祉施設指導員、通訳・翻訳、文章校正など様々な職を転々。現在はプロコーチとして活動中。

  • りべるりべるチャンネル

    教育コンサルティングファームりべるりべる代表貴村甍のYoutubeチャンネルに関する動画をまとめたマガジンです。

最近の記事

#727 触れ合うこと

 先日、98歳の母方の祖母が、福祉施設でショートステイをしている最中に体調を崩しました。  本人はいたって元気だったようですが、発熱があったのと、血中の酸素濃度が低くなっていて、急遽入院することになり、母親とともに車で病院に向かいました。  病院で点滴を受け、医療ベッドに横たわり、看護師さんに治療していただいてる姿を見ると、やはり心配になる。  検査を終え、ドクターの話を聞き、命に別状がないとわかったところで、こちらは一安心。  祖母のところへいくと  「私は元気な

    • #726 何気ない日

      陽気な11月。 コートはまだいらない。 ヒートテック暑い。 久しぶりの観劇。 画面でしか見たことない人が目の前のいること。 やはり不思議。 浅野ゆう子さんは私と地元が一緒。 目の前の二人組の女性が浅野さんが出てきた途端 「あし、めっちゃ綺麗〜!!!」と叫ぶ。 わかる。 左隣の男性がずっとボソボソ。でも楽しそう。 からのフレンチ。 オーナーはストレス溜まってた。 ご飯おいしかった。またすぐ後に。 そのあと、モクテルと、マスターの話を聞きに二軒目。

      • #725 接触頻度

         2010年に公開された映画『英国王のスピーチ(The King's Speech)』は、吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、言語療法士ライオネル・ローグの友情を史実を基に描いた作品で、第83回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した名作です。  私たちは先天的(あるいは後天的)に様々な「特性」を持っています。その特性の種類によって、時に現代社会の中で、それを有する人を生きにくくすることもある。 『授業参観で出た「吃音」、一番の友達の母親に「うちの子と話してる?」と

        • #724 ちょっとした表現の違い〜「できる」と「できるようになる」

           学校教育であれ、資格試験であれ、その分野の学習習熟度は一般的にテストによって図られます。  テストには満点がありますが、あるテストで満点をとったからといって、その分野の学びが終わることは決してありません。  英語にも英検、国連英検、ケンブリッジ英検、TOEIC、TOEFLなど多種多様な試験問題がありますが、そのどれも満点をとったとしても、知らない単語なぞいくらでも出てくる。 ですから本質的な意味において、あらゆる学びは「終着点」があるわけではなく、つまりそれは「できた

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        • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」
          21本
        • りべるりべるチャンネル
          13本

        記事

          #723 不平等が先か、分断が先か

           人は生まれながらにして、様々な不平等を背負って生きなければならない運命の中にあり、しばしば、私たちが幸せに生きていく「学び」を阻害してきます。  『医者が「二浪」してわかった、「努力できる人」と「努力できない人」の間にある”残酷すぎる現実”…!』  という記事の中では、二年間の浪人生活の末、国立大学の医学部に合格し、今では「泣くな研修医」シリーズでベストセラー作家になった中山祐次郎氏は、自身の浪人体験をこのように振り返ります。  「機会が与えられること」それ自体が非常

          #722 マグマ

           人は、自分の人生の中で多かれ少なかれ、理不尽を経験します。  ある程度の人生的経験値を積めば 社会が理不尽で構築されている ことを知り、それを受け入れつつも、その中で自分ができることにフォーカスすることの大切さを実感することになります。  一方、その理不尽が時に自分の心の決定的な「火種」となり、それが徐々に大きくなっていくと言う現象が起こります。  「ある程度の理不尽は仕方ない」と言うのはある意味では正しく、しかしある意味では間違っていて、その「仕方なさ」が自

          #721 テニスと選挙人制度

           テニスの勝負を決めるのは獲得した総ポイントではありません。  例えばテニスは6ゲーム(7ゲームの場合もありますが、とりあえず省略)を先にとった方がセットを獲得したことになり、多くの試合では先に2セットをとった方が勝利となります。  つまりAとBが対戦した時、A側からみて0-6、6-4、6-4となった場合、3セットの獲得ゲーム数は12でBの14に劣っていても、試合には勝利したことになるのです。  これは少し不公平な感じもありますが、そのルールの起源は(調べてみましたが)

          #720 言葉から学ぶ〜もう権威主義はすぐそこ〜

          「読む」という行為を大切にしたいと思っています。  漫画・文学・週刊誌・ファッション雑誌。その対象は問いません。  それは誰かが織りなす言葉が私に感動、共感、理解、その他様々な「学び」を与えてくれることを知っているからです。  社会学者の古市憲寿氏がX(旧ツイッター)に投稿したコロナ・ワクチン議論に対する私見を読みました。  彼の言葉から、私個人としては様々な学びがある。   「公衆衛生の示す社会全体にとっての最適解と、個人の自由意志は時にぶつかる」 →組織が目指す

          #719 問題の先延ばしは「保守」ではない

           教員不足の問題は、今になって始まったことではありませんが、いざ高知県のニュースを見ると、その深刻さを改めて感じます。 『教員採用試験で合格者「7割辞退」の高知県の波紋 現代の若者には通じない「やりがい」「教職への憧れ」』 記事では高知県教育委員会は、2025年度の小学校教員の採用について、合格通知を出した280人のうち、7割を超える204人が辞退したと述べています。 この事実だけでも十分に衝撃なのですが、もっと衝撃なのは、ここ3年の採用試験でもほぼ同じくらいの辞退者が

          #718 上昇志向と自己顕示欲

           上昇志向とは何だろうとふと考えます。  より良いものを求めて努力をする。これはとても大切なことだと私も思っています。    「高み」を目指すこと、それ自体はその人の幸せを叶える上で大切なツールになり得るでしょう。  一方、上昇と傲慢が紙一重の時がある。経済的あるいは社会的に成功すればするほど、人は「上から目線」になることもあるのではないでしょうか。  それは「より上を目指す」ことが、「自己顕示欲の増幅」に変換される時に起こるのではないか  そんな風に思ったりします

          #717 反応ではなく対応を

           アンガーマネジメントとは、「怒りをコントロールするスキル」のことです。この技法は1970年代のアメリカを発祥とし、怒りの感情と上手に付き合っていく手法として注目されています。   その中でも最も有名なものの1つに「6秒ルール」というものがあります。もし仮に自分に「怒り」の感情があると認知した時、6秒間その気持ちを表に出さないように我慢すると、その怒りが徐々に収まることからそう言われています。 私たちは瞬間的な感情の起伏によって物事に「反応」してしまいますが、多くの場合、

          #716 「くじら構文」を久しぶりに学んでみた

           英文法の比較表現の中に「くじら構文」と呼ばれるものがあります。  A whale is no more a fish than a horse is. 「馬が魚である」 わけないので、「クジラが魚であると言うなら,そ れは馬が魚であると言っているのと変わらない」、つまり「クジラは馬と同じように魚でない」 という意味です。  比較表現を学ぶ上で必ず出てくる表現で、聞き覚えのある人も多いのではないでしょうか。  この構文は、知識階級の中でしばしば用いられ、政治の演説の中

          #715 過去の「しがらみ」との訣別

          高度成長期の前夜、ある学校が誕生しました。 戦後の復興を遂げつつある中、創設者はこれからの日本を引っ張る「エリート」を育成したいと言う強い情熱のもと、自分が生まれ育った地に、校舎をたて、寮を整備し、教職員を揃え、そして生徒を募集しました。 その時、彼の理念や熱量を応援したのは、ごくわずか。建設会社をはじめとした多くの企業は、いつ潰れるかわからない学校にお金を投資することはありませんでした。 彼は知り合いのつてをたより、頭を下げ、なんとか開校まで漕ぎつけたといいます。

          #714 文化は世相を表す〜ハラスメントが横行する世界線〜

           文化は世相を表すといいます。 過去の映画、漫画、曲などの大衆文化に触れることで、その時代の人々の考えや思想に触れることができる。  ある意味では、それらは、生きた教科書と言えるでしょう。  時代が急速に進む現代において、ほんの数年でそれらは過去になります。   自分の幼少期の大衆娯楽を見てみれば  そこには社会的バイアスがたくさん見受けられる。  ジェンダー問題や各種ハラスメントが、その世界戦では横行しているのです。  恐ろしいのはそれが当時では「普通」として

          #714 文化は世相を表す〜ハラスメントが横行する世界線〜

          #713 最近の私と、切り取り

          みなさま、こんにちは。   貴村甍です。  ようやく「暑くはなくなった」10月後半ですが、いかがお過ごしでしょうか。  最近はMLBワールド・シリーズでの大谷・山本両選手の話題をはじめ、NPBの日本シリーズ、ドラフト会議など野球の話題がたくさん。  日本における野球というスポーツのコンテンツ力を改めて実感しています。  さて、最近の私。  コラムが#700を越えて、運営している塾の生徒が増え、テニスではちょっとした大会の代表選手になり、新しい髪色にし、財布を新調し

          #712 学びは無限に広がる

           本日、衆議院選挙が行われました。現在は各メディアが開票速報を報じています。  投票所は母校の小学校で、過去の学び舎に懐かしさを感じながら、私も大切な1票を投じました。  私が政治に関心を持つようになったのは、正直なところ、ここ2〜3年です。  政治と自分の距離がどうしても遠く感じていたのと、日々の暮らしに忙殺され、立候補者の政治思想や政策を十分に理解せぬまま、投票することに若干の後ろめたさがありました。  個人事業主として活動する中で、様々な学びを得る必要があります