りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@毎日投稿479日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liber…

りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@毎日投稿479日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liberliber-edu.com】 元中高一貫校英語教師 / 著書『授業展開の手引き〜「勉強」を「学び」に変えるメソッド』【https://amzn.asia/d/bqp9CRJ

マガジン

  • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」

    雑談または教育について は教育コンサルティングファーム「りべるりべる」代表の貴村 甍(たかむら いらか)とアシスタントのTamaがお送りするインターネットラジオです。「教育は日々の何気ない雑談の中にある」というコンセプトのもと、私たち二人が教育的観点から様々な雑談をしていきます。 プロフィール 貴村 甍(たかむら いらか) 教育コンサルティング『りべるりべる』代表 大学卒業後、中高一貫校の英語科教員として約10年勤務。米国留学を経て、現在は学校に関わる全ての人の支援を目的に活動中。 Tama 米国の大学を卒業後、物流・貿易事務、英語講師、児童福祉施設指導員、通訳・翻訳、文章校正など様々な職を転々。現在はプロコーチとして活動中。

  • りべるりべるチャンネル

    教育コンサルティングファームりべるりべる代表貴村甍のYoutubeチャンネルに関する動画をまとめたマガジンです。

最近の記事

#617 懐かしのパリとオリンピックと国旗

 パリ五輪の開会式があと1週間ほどに迫っています。フランスは私が幼少期に短い期間ながら過ごした思い出の国です。  私がいた時は、サッカーのW杯が同国で開催されていました。ジダンやアンリなど世界的スーパースターがいたフランス代表は、自国開催で自国優勝を達成。優勝したあの日は、私が暮らしていた田舎でもお祭り騒ぎ。  ふと窓から外を見れば、町中の人が外に出て酒をもち、フランス国旗をはためかせながら、踊り叫んでいました。今思えばそこにはナショナリズムの一端をみることができる。

    • #616 未来を見せることの難しさ

       私たちは人生の中で様々な出来事に出会い、その数だけ、経験値を積み重ねていきます。  子どもの頃にあれほど深刻に悩んだことでも、少し時間を振り返って見れば、あれ?なんでこんな小さなことに悩んでいたんだろう、と思うことも多々あります。  それは経験値を積み重ねた時に、自分の悩みを俯瞰で(いわゆるメタ認知)みることができるようになるからです。  しかしながら、それはあくまで、そのような経験値を持っているからこそできる。  私の知り合いのお子さんが進路で非常に迷っています。

      • #615 ないものねだり〜よそはよそ、うちはうち〜

         嫉妬は人間の中でも非常に厄介な感情です。私たちは比較することになれ、その中で常に競争し優劣をつけられる。そして、いつしか自分自身から比較の世界に足を踏みいれることになる。それはまるで、「自傷行為」なのです。  noteの創作大賞に応募をきっかけに、新たな挑戦としてエッセイを書いてみることにしました。  しかし自分はエッセイを普段から書かないし、読みもしません。つまり、インプットもアウトプットも全然足りてないのです。  しかし、私にはそれなりのことが書けるのではという過

        • #614 民主主義的な手続きを大事に

           私の地元である兵庫県の県政が非常にバタバタしています。  県知事である斎藤元彦氏に対する職員の内部告発からはや数ヶ月。告発に対する知事の非難、百条委員会の設置、元職員の自殺、そして副知事の辞職。  2021年に知事に就任してから約3年。県政の中で彼の様々な問題が積み重なって出てきたように思います。  斎藤知事は、先日の定例会見で「選挙によって委託された権限を全うしたい」と発言しました。  以前コラムでも書きましたが、例え選挙で選ばれたとしても、全員が彼に投票したわけ

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        • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」
          21本
        • りべるりべるチャンネル
          13本

        記事

          #613 You play with the cards you’re dealt..Whatever that means〜配られたカードで勝負するのさ。それがどういう意味であれ〜

           自分の英語学習の一環として最近、『Peanuts』を読み始めています。  『Peanuts』はチャールズ・M・シュルツによるアメリカの漫画で、1950年10月2日から、同氏が死去した翌日の200年2月13日まで連載されていました。作中に登場するスヌーピーは世界的に知られていて、日本では、谷川俊太郎氏が和訳をしたことでも有名です。  思えばミッキー・マウスやスヌーピーなどは、自分がいつそれらの存在を知ったかわからないほど、あまりに有名なキャラクターだからこそ、その存在は近

          #613 You play with the cards you’re dealt..Whatever that means〜配られたカードで勝負するのさ。それがどういう意味であれ〜

          #612 食の巨人

           「巨人の肩の上にのる」という言葉があります。 西洋のメタファーであり、現代では、先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見することを意味します。万有引力の法則の発見に貢献した科学者アイザック・ニュートンが友人への手紙の中で述べた という表現で有名になったと言われています。現代では、様々な学術的文献を調べることができる検索エンジン「Google Scholar」のトップページでも、この言葉を見つけることができます。 私は食べることが好きです。パートナーや親しい友人と美味し

          #611 貝ラーメンとBANANA FISHとソクラテス

           よく行く地元のラーメン屋さんにお邪魔しました。貝を使ったスープが特徴のお店なんですが、その流れから「しじみ」に関するちょっとした学びがありました。  しじみは海で取れるのではなく湖で取れること。  しじみで有名な湖は島根県にある宍道湖(しんじこ)であること。  宍道湖の由来は「猪(宍)を追う路(道)」であること。  湖には塩分を含んだものもあり、淡水湖や汽水湖など、塩分量にて名称があること。  いずれも小学校や中学校で習いそうな内容なのですが、私にとっては新たな学

          #610 人は常に「変化」の中にいる

           先日、noteに投稿したコラムの数が600を越えました。連続投稿も来月には500日に届きそうです。  これもいつもコラムを読んでいただいている方のおかげです。心より感謝申し上げます。  教育に関わるトピックを中心にある程度の量をコラムで書くと、同じ話題について書くこともあります。ふと過去の記事を見てみると、同じ話題に関するコラムでも、自分の考えが多少なりとも変化することに気づきます。  ある某有名芸人の方は昔のトーク番組の中で、子どもや親に対するなかなか厳しい意見をよ

          #609 前提に立つ 何度でも

           コミュニケーションは合意形成の手段であり、実質的スキルであると定義します。人は一人として同じ人間は存在せず、考え方や変化も多様です。だからこそ、誰かとより深く、より適切な関係性を築いていくためには、様々な場面でコミュニケーションが必要になるのですが、その際必要なのは「コミュニケーションは合意形成の手段である」という前提に「幾度となく」立ち返ることです。  人は忘れやすい生き物で、都合の良いところだけを記憶します。互いの価値観や思想、人生観の違いといった、何かしら大きな問題

          #608 「習慣化とは肯定的事実に目を向けること」である

           習慣化は学習において非常に大事な要素です。学習は日々の積み重ねであり、その蓄積によって理解が深まり実践力が身につきます。  「一夜漬け」が本質的な学びから遠いのは、瞬間的記憶と部分的理解に集中する結果、長期記憶や体系的理解の観点が抜け落ちるからです。  10時間を一週間に1回やるよりも、30分を毎日やる方が学習効果が高くなるのです。  しかし、学習の習慣化を妨げる心理的要素があります。それは「完璧主義」です。完璧主義の人は時として、自分自身に1つの妥協も許さず、その結

          #608 「習慣化とは肯定的事実に目を向けること」である

          #606 評価に踊らされない

           私たちは他者と共に生活し、様々な関係性が生み出されます。関係性には、友人・同僚・上司・部下など様々なものがありますが、いかなる関係性の中にも入り込んでくる要素の1つに「評価」というものがあるでしょう。  私たちは無意識的に他者を評価し、そして他者から評価される社会に生きていると言えます。生存本能がその原因なのか、資本主義的教育が原因なのか分かりませんが、人は共にもかくにも「誰か評価」するのが好きです。カフェで作業していれば、多くの人の雑談のなかから「あの人は〜だ」という話

          #605 粘り強さを意識して

           Tenaciousとは、「〔人が困難に遭っても諦めずに〕粘り強い」という意味を持つ英単語です。  テニスの4大大会の1つ、全仏オープン(ローラン・ギャロス)のセンターコートのフィリップ・シャトリエの壁には  Victory belongs to the most tenacious.  勝利は最も不撓不屈の者が手にする。  と記されています。  私は地元のプロ野球球団であるオリックス・バファローズファン。暗黒期を乗り越え2021〜2023年シーズンはリーグ三連覇を

          #604 雄弁家を求めているのではない〜キケロへの手紙〜

           修辞学とは、日本語で弁論術、雄弁術、説得術、レトリックのことで、弁論・演説・説得の技術に関する学問分野です。古代ローマの雄弁家キケロは、偉大な雄弁家として国家の危機を救うなどして活躍しました。  今日のスピーチやディベートにおいても、キケロの弁論技法は参考にされ、政治家や弁護士など、説得力を必要とする職業に大きな影響を与えていると言えます。  現代において、言語化能力が大事とされています。言語化は本来、相手との意思疎通を図るための技術の1つでしかありません。しかしながら

          #604 雄弁家を求めているのではない〜キケロへの手紙〜

          #603 文字化することで可視化する「怒り」の本質

           2003年〜2006年に『週刊少年ジャンプ』に連載された漫画『DEATH NOTE』は、名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を巡る「サイコ・サスペンス」です。  「ノートに名前を書くことで人を殺すことができる」という設定は、その非常にシンプルながら、だからこそ人々に何かしらの感情を抱かせる漫画だったと言えるでしょう。  人は時に自分の心の中の感情を文字化することがあるでしょう。日記などもその一つなのかもしれません。母親は祖父の遺品を整理

          #603 文字化することで可視化する「怒り」の本質

          #602 努力は「必ず」報われるというお話

           私ごとなのですが、本日テニスの大会に参加し、初中級クラスで「優勝」することができました(参加者が少なく、たまたま感もあることは重々承知しております)。  人生の中で、「一番」になることは生まれて初めて。「七夕の贈り物」みたいなものだと思っています。優勝賞品は「A5ランクの肉200グラム」で、今日は少し豪華な晩御飯を食べました。  「努力は必ず報われる」という言葉が私はあまり好きではありませんでした。世の中には、一生懸命努力してもなかなか結果に結びつかない人も数多くいる。

          #601 新紙幣へのちょっとしたワクワク感

          7月3日に新紙幣が発行されました。  1万円札 福沢諭吉→渋沢栄一  5千円札 樋口一葉→津田梅子 千円札 野口英世→北里柴三郎 になります。まだ実物を見ていないのですが、何かこう楽しみにしている自分がいます。  人は元来「保守的な生き物である」と聞いたことがあります。それは生物としての生存本能がそうされるらしい。今まさに「生きている」現状を維持することが、最も大切なことだとされるそうです。  一方、地球環境は常に変化しており、その変化に対応できない種は絶