りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@ちょっとミスした毎日投稿525日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liber…

りべるりべる 貴村 甍(たかむらいらか)@ちょっとミスした毎日投稿525日

りべるりべる【次世代教員養成塾】代表 ※公式HP→【https://www.liberliber-edu.com】 元中高一貫校英語教師 / 著書『授業展開の手引き〜「勉強」を「学び」に変えるメソッド』【https://amzn.asia/d/bqp9CRJ

マガジン

  • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」

    雑談または教育について は教育コンサルティングファーム「りべるりべる」代表の貴村 甍(たかむら いらか)とアシスタントのTamaがお送りするインターネットラジオです。「教育は日々の何気ない雑談の中にある」というコンセプトのもと、私たち二人が教育的観点から様々な雑談をしていきます。 プロフィール 貴村 甍(たかむら いらか) 教育コンサルティング『りべるりべる』代表 大学卒業後、中高一貫校の英語科教員として約10年勤務。米国留学を経て、現在は学校に関わる全ての人の支援を目的に活動中。 Tama 米国の大学を卒業後、物流・貿易事務、英語講師、児童福祉施設指導員、通訳・翻訳、文章校正など様々な職を転々。現在はプロコーチとして活動中。

  • りべるりべるチャンネル

    教育コンサルティングファームりべるりべる代表貴村甍のYoutubeチャンネルに関する動画をまとめたマガジンです。

最近の記事

#669 発話量の多さによって生まれる信頼関係

 パートナーに以前、二人で仲良くするための秘訣はなんだろうとふと質問した時、  発話量の多さだ  と言われたことがあります。  私たち二人の会話はとにかくその量が多い(8割は私が喋っていますが、、、)。その内容のほとんどが、他者に聞かせる価値など全くない、本当にしょうもないものばかりです。  先日も二人で話した会話のテーマは、リステリン。口内環境にまつわるあれこれをただ、ダラダラ喋るだけ。  しかし、そんなしょうもない会話の節々に、相手の特性や個性が垣間見える瞬間が

    • #668 記号で定義され始めたら、気をつけなければならない

       個人事業主として活動をすると、(良くも悪くも)正体不明感が出るようです。  多様な働き方が生まれつつある現代でも、平日の午前中のテニスをしていると、一体あいつは何をやっているんだという話になります。私ももし、以前と同じように働いていたなら、おそらく同じようなことを思うでしょう。  なんにせよ、その正体不明感からか興味をもたれ、職業を含め、パーソナリティに関する質問をされることもあります。  個人的なスタンスとしては、聞かれた質問に対しては事実のみを簡潔に伝えるように

      • #667 誕生の奇跡

        みなさん、こんにちは、貴村甍です。 本日無事に〇〇才の誕生日を迎えることができました。おめでとう私。 高校生を過ぎた頃から、自分の誕生日にはあまり興味がなくなっていました。社会人となった今の方が、周りの方々に「おめでとう」を言ってもらえる機会が増え、多少なりとも意識することが当時よりも増えた気がします。 以前、父親が私が赤ん坊の頃のビデオ録画のデータを整理するのを手伝った時、0歳の私が一生懸命左手で、ものを掴もうとする映像をみました(私は一応左利き)。自分自身であるのに

        • #666 機械鎧(オートメイル)

           先日、テニスの大会に出場した時のこと。参加者の中の1人の選手が、右腕に義手をつけている方でした。ラケットを左で持ちながら、丁寧に義手の掌にボールをのせ、腕をあげる反動でボールを高くあげ、そのままラケットを振り抜く。  彼のプレーを観戦しながら、大会に参加するまでの過程を自分なりに想像してみます。右手を失う前からテニスをしていたのか、それとも失ってからテニスを始めたのか。前者だったら、好きなテニスを奪われる絶望があったかもしれない。後者は、他の競技ができなくなった結果、片手

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        • インターネットラジオ番組「雑談、または教育について」
          21本
        • りべるりべるチャンネル
          13本

        記事

          #665 今と未来を繋げる教員

           教員になろうと思う人の多くは、少なからず、「子どもが好き」があるのではないか、という主観を持っています。  ただ、学校教育にはそれぞれの段階があり、その段階に応じて、生徒の発達段階は様々です(幼稚園と高校では、「子ども」の定義も変わってくる)。  私が教員になりたいと思った時に、私は高校教員を選びました。それは教科指導の面でも、子どもの発達段階への適応についても、自分にはそれ以外では自分の特性を活かせないと思ったからもありますが、誤解を恐れずに言うならば、発達段階が初期

          #664 完璧などありえない

           メタ認知とは、「自分の認知活動((考える・感じる・記憶する・判断するなど)を客観的にとらえることです。  例えば、他者の欠点はすぐにわかるのに、自分の欠点はなかなか見えないように、私たちは自分自身の行動がどのようなものかを第三者的な目線でみることがなかなか難しい。  自分自身を俯瞰で捉えることで、自分自身の行動様式をより良いものにしていくための手段の1つがメタ認知です。  教員という職業は、学校教育全体を通じて、児童・生徒に何かを「伝える」ことがたくさんある職業です。

          #663 ChatGPTで「質問力」をあげよう

           最近の私のちょっとした日課は、今さらあまり人には聞きづらいけれど、自分の中で解決した疑問を、ChatGPTに尋ねることです。  今日は、「湿度」について尋ねてみました。日本は湿度が高い国だというけれど、そもそも湿度とは何なのか。湿度が高いとはどういうことなのか。学生の頃から「理科」に関する様々な学びを無視してきた私にとって、それこそ今更人に聞けない質問の1つ。質問に質問を重ね、約40分で、湿度に関する私の疑問はおおよそ解決することができました。  技術革新はすごい。教員

          #662 復讐の彼方に

           アルフレッド・アドラーは、オーストリアの心理学者です。彼は、劣等感や優越感の心理を中心に据え、これらの感情が人間の動機付けに大きな影響を与えると考えました。また、彼は自己決定や選択の自由を重視し、環境や過去の経験に縛られることなく、自らの意思で人生を切り開く力があると強調しました。  同氏の考えのコアになるのは「目的論」という考え方です。同氏は、人は過去を現在の「目的」として使うことを指摘しました。  どんな辛い過去があろうとも、悲惨な体験を持とうとも、それらは決して自

          #661 人間の邪な心

          例えば ある業務が皆があまり好きではないものだとします。 ですが、Aにとっては、その業務が非常に楽しいもので、積極的に取り組みます。その中でAは、その業務をやっている自分に存在価値を見出します。 皆がやらない業務を自分がやっていることに、Aは特別な意味を付随させようとします。 「俺は皆が嫌がる仕事を、一生懸命やってるんだと」 この場合、もしAに対して お金を払うからその業務をやらなくていいよ と言った場合どうなるのか。 人は、自分の状況に応じて、様々なものを利

          #660 外見で「個性」を出そうと思うほど、馬鹿ではない

          私は以前の職場で、しばしば服装について注意を受けていました。 それは教員としてふさわしい服装なのか。 これは私が指導を受けた際に幾度となく問われた質問です。 教員の職業的な本質は、その外見にあらず、自分自身の内面であると考えていたからです。 一方、ある同僚にこんなことを言われたことも記憶しています。 『「自分らしさを出そう」「個性サイコー!」な風潮に、東大生が違和感を禁じ得ないワケ』という記事を見つけました。 記事の中では、多様性という言葉に紐づいた個性が、その内

          #660 外見で「個性」を出そうと思うほど、馬鹿ではない

          #659 良い商品を、良いお店で

           新しい相棒(新車)が我が家にやってきました。  赤くて大きくてハイテクでかっこいい。  ゴーイングメリー号からサウザンドサニー号に変わった心持ち。  これをきっかけに、今まで使っていた100円均一のキーケースから、ちょっと高級感のあるものに変えてみようと。  私が服が好きだというお話は、コラムでもちょくちょく書いているのですが、最近は大量の服を断捨離中。  その理由は2つあって、1つはどれだけ多く服を持っていても、着る人は私一人であること。2つ目は、たくさん服を持

          #658 構造的理解を意識する

           ブラックボックスとは、内部の動作原理や構造を理解していなくても、外部から見た機能や使い方のみを知っていれば十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念のことです。  スマートフォンの構造を理解できる人は非常に少ない一方、その機能を使える人は数多くいる状態が、まさにブラックボックスと言えるでしょう。  様々な技術革新が矢継ぎ早に起こる現代社会において、今ある多くの技術はブラックボックス化しています。  この世には無数の学びがあり、私たちはそのほとんどを知らぬま

          #656 何度挑戦しても、、、

           幼い頃から「読書」を親に(ある意味では)強要されてきた私にとって  本を読むことはある意味では「戦い」でした。  一方、親が薦めてくる本は(今考えれば幼い私にとっては非常に難解なものばかりなのですが)、今となっては読んでてよかったなと思うものも多く、私の言語的能力を鍛えてくれたなとは思います。  これは私の個人的な感覚なのですが、どれほど面白い本であっても、一番最初のページから面白いわけではありません。やはりストーリーというのは、その内容が進めば進むほど面白くなるわけ

          #655 自由も不自由も、どちらも地獄

          みなさま、こんにちは、貴村 甍です。 明日で8月も終わりですが、暑さは相変わらず。大型台風もあり、被害にあった方には心からお悔やみを申し上げます。 最近の私は、なかなか作業がうまく進まず、ちょっと停滞気味。 noteの連続投稿も、自分自身のミスでデータ上は止まってしまいました(これに関してはまた詳しく書きたいと思っています)。 やれること(やるべきこと)がそこにあるのに、なかなか身動きが取れない。 昔なら、他者の目などを気にして必死にやって、そしてどんどんストレスが

          #654 組織と個人商店のバランス

           どこの企業、会社、組織でもそうかもしれませんが、個人と組織のバランスは非常に難しいものです。  組織としての枠組みを細部まで強化すればするほど、個人の能力に関わらず安定したサービスを提供することができる。その一方、個人の能力の向上や、想像力、思考力が失われていくでしょう。逆に、組織としての枠組を少なくすればするほど、個人の能力を発揮しやすくなるけれども、同時に、個人に依存した形は、サービスの安定性を欠くことに繋がります。  教育環境に恵まれた児童・生徒が入る学校は、比較

          #653 人工的機会不平等

           人は生まれながらに「平等に不平等」である  これは真実であると思うのです  そしてその「不平等さ」は、時として人の様々な可能性を閉ざしてしまう。だからこそ、社会全体で「機会の均等」を図らなければならないと個人的には考えています。  一方、社会には様々な「機会の不平等」が存在します。それらは、私たちの固定概念から生まれることも多く、そこには科学的な根拠は何一つありません。  以前のコラムでも言及しましたが、学校においても、例えば、「女子生徒は理数系が弱い」という、ファ