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#601 新紙幣へのちょっとしたワクワク感

7月3日に新紙幣が発行されました。

 1万円札 福沢諭吉→渋沢栄一
 5千円札 樋口一葉→津田梅子
      千円札 野口英世→北里柴三郎

になります。まだ実物を見ていないのですが、何かこう楽しみにしている自分がいます。

 人は元来「保守的な生き物である」と聞いたことがあります。それは生物としての生存本能がそうされるらしい。今まさに「生きている」現状を維持することが、最も大切なことだとされるそうです。

 一方、地球環境は常に変化しており、その変化に対応できない種は絶滅していきました。「変化をしなければ生き残ることはできない」という真理と、人間の「生存本能が故の保守」という矛盾が、今の私たちの世界でも興味深いテーマだと個人的には思っています。

 平成から令和に年号が変わる時、人々は新しい時代の幕開けにワクワクしたのではないでしょうか。それは変化が、1つの時代への終わりをつげ、次なる時代への少なからずの期待感があったから。

 紙幣の歴史を辿ってみれば、1円札、100円札など、今の私たちにはあまり馴染みがないものもあります。私の両親は、子供のころ1円札を握り締め、「お好み焼きせんべい」なる駄菓子を買う事を楽しみにしていたそう。

 「諭吉が何枚」という表現にも終わりがくるのは少し寂しい気もしますが、数十年後には「栄一何枚」が自然となっているでしょう。

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