#664 完璧などありえない
メタ認知とは、「自分の認知活動((考える・感じる・記憶する・判断するなど)を客観的にとらえることです。
例えば、他者の欠点はすぐにわかるのに、自分の欠点はなかなか見えないように、私たちは自分自身の行動がどのようなものかを第三者的な目線でみることがなかなか難しい。
自分自身を俯瞰で捉えることで、自分自身の行動様式をより良いものにしていくための手段の1つがメタ認知です。
教員という職業は、学校教育全体を通じて、児童・生徒に何かを「伝える」ことがたくさんある職業です。
伝えるというのは、それはそれは非常に難しい技術で、教員のキャラクターも相まって、その方法は無限にあると言っていいでしょう。
私は自分の中で初体験を増やすことを、今の生活の1つの基盤にしていますが、そうすると、様々な「先生」に教わることになります。
教わる側から、教える側になり、そしてまた教わる側になる。
そこには多くの学びがありますが、1つの結論は、「完璧はない」ということ。
私も教員時代、それなりに一生懸命授業作りに取り組んできました。「完璧はない」とはわかりながらも、その瞬間その瞬間で生徒から良いフィードバックなどをもらえると、自分の中で、「妄想の完璧」がいつの間にか出来上がってくる。
それがいつしか、「自分の伝え方は正しい」という認識に陥り、それが決してよくない結果を生み出すことになる。
振り返れば、自分自身も「妄想の完璧」に支配されていた時期が少なからずあったような気がする。自分の伝え方がわかりやすい、と他者が言ってくれるその瞬間に、妄想の完璧が始まっていることを認知することが大切です。
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