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 教員になろうと思う人の多くは、少なからず、「子どもが好き」があるのではないか、という主観を持っています。

 ただ、学校教育にはそれぞれの段階があり、その段階に応じて、生徒の発達段階は様々です(幼稚園と高校では、「子ども」の定義も変わってくる)。

 私が教員になりたいと思った時に、私は高校教員を選びました。それは教科指導の面でも、子どもの発達段階への適応についても、自分にはそれ以外では自分の特性を活かせないと思ったからもありますが、誤解を恐れずに言うならば、発達段階が初期の子どもたちを自分が「好きではなかった」という事実がそこにはあります。

 『「子ども嫌い」な教師はダメ?完璧を求めすぎ?教育者のあるべき姿を当事者の元教師芸人と考える』という記事を見つけました。

 2年間小学校教師として働いていた、お笑いコンビ「おかだんち」として活動中の岡田和己氏(26)は、子どもが苦手であったそう。

 「(子どもは)本当に言いたいことが伝わらない。こっちが真剣に話しても、子どもの意見で全部返されて、『子どもだからしょうがない』となってしまうのが苦手だった。その時から会話ができないと思いながら過ごしていた」

と、同氏は述べています。

 そこで、そもそも「子どもが得意な人」がいるのだろうかと考えてみる。例え自分の愛する子どもであっても、子育ては非常に大変です。言ったこともなかなか伝わらないし、イライラすることもある。私も、そういう子どもたちは苦手だと言える。

そんな中、学校教員に求められる資質は、児童・生徒の成長を信じることであると言うこと。例え、「今」自分の言っていることが伝わらなくても、それが彼らの「未来に」おいて、必ず生きていくると考えること。

教員は、児童・生徒の今と未来を繋げる職業であると個人的には考えていて、そのために必要なことを創造力と知識や技能を掛け合わせることが大切だと思っている。

児童・生徒の幼さが得意な人は、あまりいないのではないかと思うけれども、彼らの可能性を信じることで、その業務は全うできるのではないか。

そんなことを思ったりします。


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