記事一覧
最高のインテリジェンス「孫子」・その1
食うか食われるか?の陣取り合戦に、我々は絶対に負けてはならない戦前から続いていた浜松の老舗百貨店が、平成13年(西暦2001年)多額の負債を抱えて経営破綻。全従業員が解雇され、百貨店発行の商品券は紙屑と化しました。地権者が入り組んでいる跡地は未だに更地状態で、浜松の中心市街地衰退の象徴となっています。
原因は、無理な増床による固定費増大にありました。浜松駅前に大型百貨店が進出してくるというので
【吉田松陰流教育】 〜 一人一人の魂🔥が輝く教育改革への道標(みちしるべ) 〜
本日は、『吉田松陰流教育 ~一人一人の魂が輝く教育変革への道標~』をご紹介します。是非とも広くお買い求めいただき、混迷し彷徨い続ける日本の未来を切り拓くためにご案内する次第です。
著者の小出 潤(こいで じゅん)さんは、東京綜學院の第1期生として綜學を一所懸命学んで下さっています。小出さんは、現在、千葉県の公立小学校の現役の教諭として勤務されており、
将来を嘱望される熱血的な若手教員です。
🔥三種の神器🔥〜天照大御神が示された、誠と慈愛と正義の心〜『大國民讀本』を読む〜(14)
天照大御神が示された「誠と慈愛と正義の心」不思議(ふしぎ)と思うほど尊(とうと)いことは、神代(かみよ)の太古に、天照大御神が孫のニニギの尊に三種の神器(さんしゅのじんぎ)という宝物を授けたことです。
ヤタ鏡とヤサカニの曲玉(まがたま)とクサナギの剣(つるぎ)がそれで、これらは大御神のご精神を表しています。
ヤタ鏡は、公明正大である太陽の象徴
です。鏡は一切(いっさい)を映(うつ)します。
【孫子の兵法・その9】 心理戦から戦いは始まっている!
戦争は人間が起こすものですが、そもそも人間は心の動物です。だから戦いの基本は、心理戦にあるということになります。駆け引きや腹の探り合いなど、心理戦から戦いは始まっているのです。
▼何のために「裏をかく」のか?「裏をかく心理操作」のことを「詭道」と言います。「詭」は裏をかいて人を欺(あざむ)くことであり、「道」はその法則や方法、手段のことです。
「裏をかく」こと自体は卑怯な行為であり、正々堂々と
【孫子の兵法・その8】提案の真価をトップが理解し、採用して貰えなければ宝の持ち腐れ
戦う前に考慮すべき五事と、情勢把握のための七つの視点について述べました。これら孫子の意見を、王がちゃんと聴くかどうか、聴いて生かすかどうかが問われます。
どんなに素晴らしい提案も、トップがその価値を理解し、採用されなければ「宝の持ち腐れ」となる真価を分かってくれるトップの下でなら働けるが、そうでなければ何も出来ずに終わってしまう。それが、昔も今も変わらぬ軍師や戦略家の宿命です。
その孫子の言
【孫子の兵法・その7】 優勢なのはどちらか~それを見極める七つの視点
一に道、二に天、三に地、四に将、五に法。「五事」は勝つための基本です。これらを基に、孫子はどちらが優勢であるかを見極めてまいります。
勝負は戦う前から決まっている。勝敗は時の運とか、戦ってみなければ分からないなどと言います。ところが孫子は、戦う前から勝負は決まっているものだと指摘します。
それを見通すポイントが七つあります。
一、どちらが道によって国家をまとめているか一つ目は、「君主は、どち
【孫子の兵法・その6】 こんな程度のことなら、とっくに知っているさ、と思ったあなたへ
「法」とは何か勝利を得るための基本である「五事」の最後は「法」です。
「法とは何か。それは、軍隊の編成、職分、主軍の用務などについての、【組織的規律】のことだ」と孫子は説きました。
●「軍隊の編成」の原文は「曲制」です。
曲には、細かい事柄、すみずみまで詳しい、という意味があります。曲制は、軍隊における詳細な組織編成のことです。
●「職分」の原文は「官道」です。
官道の「官」は官職、「
【孫子の兵法・その5】責任感や使命感があれば、威厳は必ず備わる!
「地」とは何か?「地とは何か。それは、距離が遠いか近いか、地勢が険しいか易しいか、地域が広いか狭いか、地形が高いか低いかなど、地理的条件のことだ」とあります。これらは、戦いの場所を知っておくことの重要性を示しています。
戦場までの距離は遠いのか近いのか、そこは険しい地なのか平らな地なのか、範囲として広いのか狭いのか、地形として高地なのか低地なのか、といった地理的条件を掴んでおけと。
何かの店
『古事記』は、人類の根本神話‼️〜その編纂をふりかえる「聖地巡礼の旅」〜
この度、よく分かる古事記の神々『絵本やまとことば神話』語り部である、言本師(こともとし)・言伝師(ことつたえし)の有志の皆さんと、語り部協会のスタッフとで、古事記「聖地巡礼の旅」に出掛けました(令和6年3月30日、総勢20名)。
まわったのは飛鳥・藤原の地と太安万侶の墓所(奈良市此瀬町)で、4ヵ所の聖地巡礼についてご報告します。
▼最初の巡礼訪問地は、明日香村の天武天皇・持統天皇陵です。
天
【孫子の兵法・その4】政治理念や国家目標がしっかりしていないと、内部から崩れていく
では、少しずつ解説してまいります。
「道とは何か。それは、国民と君主が同じ意志を持つかどうかという、政治的条件のことだ」という文についてここで言う「道」は、儒教的な「人の道」とは違います。
「国民と君主が同じ意志を持つための道」であって、「上下が一体となれる理念や方針、組織が一丸となって進んでいける目標」のことです。
それは、戦争以前に求められる国家統一力の軸と言えます。
これら政治理念
【孫子の兵法・その3】どちらが勝つかを見抜くための五つのポイント
『孫子』十三篇の最初は「始計篇」。「計」は、「言」と多数を表す「十」の合字(会意文字)で、口で言いながら、まとまった数を計りかぞえることです。
計略や計画という熟語があるように、情勢をきちんと計り、それを表明することによって物事は実現するのです。
「始計」は、始めに計るべき基本、即ち開戦の前によく考察しておくべき課題という意味の篇名です。始計篇には、勝つための基本となる五つの要素や、勝算の見極
その2 ナポレオンの座右の書『孫子』が、多くのリーダーを魅了した理由
かつてチャイナに、春秋時代と呼ばれる時代がありました。
周王室の権威は次第に衰え、諸侯は互いに対立し、覇者が次々入れ替わります。下の身分の者が上の者を凌(しの)ぐという、下剋上が盛んな乱世に入っていたのです。諸国は、いかにして自国を守るかに知恵を絞らねばならず、いわゆる兵法の専門家が登場する時代になりました。
孫武の登場呉王闔廬(こうろ、在位前514~497)に仕え、見事な働きを残した孫武も