大和に都を定めた神武天皇〜『大國民讀本』を読む〜(9)
神武天皇は、天照大御神のご神勅に基(もと)づき、天皇による政治をおこそうとされたのです。でも、その考えを理解して、協力してくれる人々ばかりではありません。どうしても分かってくれなくて、仕方なく戦いになることもありました。天皇は、途中で三人の兄を失いながら、ようやく熊野に上陸し、吉野をへて大和(やまと)に入ることができました。
そして、橿原(かしはら)というところに都(みやこ)を定め、橿原宮(かしはらのみや)という御殿(ごてん)を建てます。宮が完成したら、そこで即位(そくい、