主義は生命🔥(主義は大方針であり、物事を進める原動力)〜『大國民讀本』を読む〜(3)
また、主義は目標であり、一つに定まった大方針ともいえます。定まった方針のもとで努力すれば、その活動に意味が出てきます。
個人も集団(しゅうだん)も、まず「どう進むのか」という主義・方針を確立(かくりつ)しましょう。そして、忘れていることや抜けている点がないよう、しっかりした計画を立てます。
そうすれば、本当に面白味(おもしろみ)のある活動になるはずです。
ときには、大方針が間違っている場合もあるかもしれません。
でも、一つの方針に向かって努力したことは、決して無駄(むだ)にはならないものです。
なぜならば、自分にとっては正しい方向に転換(てんかん)するための経験(けいけん)になるでしょうし、まわりの人にとっては間違わないための戒(いまし)めとなるからです。
主義によって活動すれば、目標がはっきりしているから、必ず打ち込んで取り組むことになります。一所懸命(いっしょけんめい)やれば、成功しようが失敗しようが、必ず後に意義(いぎ)が残ります。
それが、これから活躍するための原動力、つまり生命力となるのです。
活動に生命力が起これば、簡単(かんたん)には消えない動きになります。その力は、迷うことのない大方針に向かって打ち込んだ、その努力に応じて生まれます。
だから、「主義は生命」というのです。
〜『大國民讀本』を読む〜(4)につづく
昭和2年に出版された著書ながら、今読んでも新しく、胸に突き刺さる指摘ばかりです。新しいがゆえに、我が国の抱える病巣や問題の根が深いことが良くわかります。
戦前の日本が良くわかる本『大國民讀本』
「林英臣の元氣メール(メルマガ)」で、こども向けに優しく噛み砕いて連載していた内容を、〜『大國民讀本』を読む〜として刊行しています。
これからnoteで、逐次紹介して参りますが、下記からお求めいただき、共に「日本の原点」を取り戻すべく、ご家族ご友人と学んでくだされば幸いです。
https://hayashi-hideomi.com/books
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