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林英臣の元氣通信

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平成の吉田松陰と呼ばれる松下政経塾1期生。文明800年論による未来予測と、大和言葉に基づく日本思想の第一人者。世界はどう動くのか、どうしたら日本は甦るのか、そして自分の役割とは何…
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記事一覧

中心が一つに定まれば、全体が共通の目的に向かう‼️各員の持ち分が自由に発揮される‼️

「最も生命力を発揮するには、心身の働きが中心に統一されることと、身体の各部分が、それぞれ持ち分を自由に発揮できることが重要である」と、沖導師は教えます。 🔴まさに、「中心(みなか)を立て、分(わけ)を明らかにして結ぶ」です。この中心統一されている様子を、沖導師は、よく回っているコマに例えます。 中心が一つであり、全体が一つの目的(共通の目的)に向かうこと、 それぞれの持ち分が自由に発揮されていること。 これらが、統一のコツを掴んでいる状態というわけでしょう。 これは

【ご案内】〜『やまとことば語り部養成講座』について〜

▼心血を注ぎ、各地で講義を行っています。師匠である松下幸之助翁の志を受け継ぎ、平成18年に志士政治家養成講座である林英臣政経塾を開講し、現在第19生を迎え全国8拠点(東北・関東・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄)で心血を注ぎ指導しています。 合わせて、全国各地でご要望をいただきながら「志塾」を開設させていただき、心を込めて講義に務めて来た次第です。各地の講座に参加下さっている皆様に、この場をお借りして、心から感謝御礼申し上げる次第です。 ▼私たちに何かできることはないか

☆歴史を学べば、心が奮い立ち、立志を促される!

歴史には人を奮起させる力がある。 古代ローマの将軍・政治家であったシーザー(カエサル)は、自分よりはるか年下のアレクサンドロス大王が、かつて32歳で大帝国を築いていたことを知って大変悔しがった。 歴史を大主観で受け止めれば、魂はうずくものである。 また、歴史には立志を促してくれる力があり、誰かがやり残した大事な事業を受け継ぎながら志を見つけるのも有効な方法だ。 実際、歴史上の人物で全てをやり尽くして人生を終えた者は少数派だろう。むしろ自分がやりたかった事を見届けられない

『古事記』は、人類の根本神話‼️〜その編纂をふりかえる「聖地巡礼の旅」〜

この度、よく分かる古事記の神々『絵本やまとことば神話』語り部である、言本師(こともとし)・言伝師(ことつたえし)の有志の皆さんと、語り部協会のスタッフとで、古事記「聖地巡礼の旅」に出掛けました(令和6年3月30日、総勢20名)。 まわったのは飛鳥・藤原の地と太安万侶の墓所(奈良市此瀬町)で、4ヵ所の聖地巡礼についてご報告します。 ▼最初の巡礼訪問地は、明日香村の天武天皇・持統天皇陵です。 天武天皇(第40代)は、古事記成立につながる編纂事業をお決めになり、稗田阿禮という

志士政治家よ、奮起せよ、立ち上がれ‼️

昭和11年2月26日、陸軍青年将校らによる二・二六事件が起こされました。 政党は政争を繰り返し、官僚は腐敗。財閥は私欲を満たすのみ。そして、それら政官財の国家を忘れた癒着ぶり。 憤りを感じた彼らの決起から88年が経った今、祖国の危機に立ち上がる若者はいるのでしょうか。 老生は、いると信じて政治家天命講座の講義を続けています。 よく「体が勝手に動いた」などと言いますが、動くべきときに動ける心身を、しっかりと養いましょう。 志士政治家としての稽古を重ね、「動ける人物」と

【綜學 その10】 東洋医学と西洋医学の違いに驚く!

こうして筆者は、高校2年生のときに東洋文化に目覚めました。天命を知ったからには、進むべき大学をよく考えなければいけません。密教にも興味があったので高野山大学などの密教系の大学へ行こうか、武道の稽古に励んでいたので国際武道大学に進もうか、あるいは日本を守るためには防衛大学を目指すべきか、などとあれこれ悩みました。 そこで、高校の進学資料室にこもり、各大学の資料を読みふけりました。東洋文化に関する学科を持つ大学について、いろいろ調べたのですが、どうもピタッと来ません。大学資料

松下村塾は、「個々人の育成」がゴールではなかった。

単なる勉強会はサロン、世の中に大きな影響を与えられる活動体はパーティであり、両者は全然違います。 前者は同学・同好の者が集う場に過ぎず、何かを催しても大交流会的なイベントで終わります。それに対して後者は、同志団結の勢いを持ち、集会を開催すれば、天下を動かす国民運動大会と化します。 勉強会やセミナーにも、「日本を良くしよう、世界を平和にしよう」といったスローガンが掲げられている集まりが沢山あります。でも、大抵は受講者個々人の意識向上や、目標設定のサポート程度がゴールとなってい

東洋医学は、治療に際して全身のバランス状態を見る

自分を治す力は、もともと自分の中に備わっています。治療は、内在する治す力を引き起こすことを基本とする。そこに東洋医学の在り方があり、その力のことを自然治癒力や自然良能と呼んでいます。 病名を付けない東洋医学 一般に東洋医学では、病名をあまり付けません。 病名が付いているということは、治療方針を立てる上でとても大切なことですが、その一方で、患者という人間全体よりも“病気という部分”に囚われてしまう弊害が起こり得ます。 また、東洋医学は病名が付いていなくても治療が可能です。

「日本の危機にあたって、自分に何かできることはないか?」の声に想いに、応えたい。

誰にでも何らかの、人生の原点というべきものがあります。 原点は、人生の種であり、立志以前の素志にあたるものです。 この原点から逃れられないなあ、というか、やっぱり原点が自分の方向性を決めていくんだなあと、つくづく感じます。 ◆日本医学の勉強会を起こしたい…◆私の原点に、医学や医療、健康があります。祖母は幼少期の私に、「人体と保健」という図鑑を絵本代わりに読み聞かせてくれました。 人体の仕組みや、さまざまな症状などは、おぼろげながらそのときに知りました。それが、私の意識に

YouTubeチャンネル開設のご案内

私は、東洋医学(ハリや灸など)の勉強をし、武道(合氣道や空手道など)を修行し、大和言葉による「国学の世界観」を修め、空海の教え(真言密教)を研究してきました。 それらによって、日本には日本の医学があるということを知ったのです。 日本が混迷を深め、世界が危機に陥ってきた今こそ、それを公開すべきと考え、YouTubeチャンネルをはじめました。 日本医学のことを、私は綜医學(そういがく)と呼んでおります。これから、その要点と分かり易い活用法を公開してまいります。 医療関係者は

本来の日本人の感性や感覚を取り戻す

世界中どこの国の文化も、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を使って成り立っています。中でも日本文化は、いっそう五感を繊細に働かせていると思われます。 日本画の自然な色彩の豊かさ、自然の音と一体化する邦楽器音、自然の香りをたしなむ香道、抹茶の自然な味わいを頂戴する茶道、手の鋭敏な感覚を生かす陶芸などを見れば、日本人がとりわけ繊細さを生かしてきたことが分かります。 しかし、効率性や便利さを追い求めてきた現代文明によって、鋭敏で繊細な感性は随分鈍ってきたように見えます。 本

無理せず・無駄せず・気にしないで、新たな道へ転換するのも方法

理由は特に無いが、「もう一度、確認しておこう」というモヤモヤした気持ちが湧き起こってきた。それで、念のため調べてみたら本当に間違いが見つかった、というような経験は誰にでもあると思います。 「虫の知らせ」といったインスピレーションによって、問題を早期に発見出来て良かったといった事もあるでしょう。 モヤモヤした気持ちや、虫の知らせ、霊感といった予感は、元来その人を守るために起こる現象だと思われます。それを素直にキャッチしていれば、何事も無難にいくし、問題が生じても解決出来るし

信念に基づいて生きていけば、本当の満足感が湧き起こってくる!

一つの道で達人となれば、他の分野の奥義や極意に通じるということについて、沖導師はさらに次のように語ります。 どの分野であれ、達人になるほど心の中に清澄さ生じてきて、拘り(こだわり)や囚われ(とらわれ)といった感情が薄くなっていきます。 ああして欲しいという欲求や、こうしたいといった作為も段々消えていき、ひたすら対象を敬い、ご縁を受け入れては感謝出来るようになります。 そうして、求道の信念を養い、与えられた役割を無心に実行し、ひたすら流れに身を任せ、ひたすら一心に生きてい

学んだらやってみる、知ったら生かしてみる

知(ち)と行(こう)の合一、すなわち知ることと行うことは一つであるという「知行合一」の思想(陽明学)を唱えたのは、中国明代の思想家・王陽明です。 知ったからには行う。行ってからこそ知は完成する。知ったからには行う、行ってこそ知は完成するという行動哲学であり、我が国の志士たちにも大きな影響を与えました。沖導師は、そこにヨガの基本姿勢があると教えています。 学んだら、それを実際にやってみる。知ったら、それを生かしてみる。それも一度や二度ではなく、繰り返し何度も行い、毎日修練す