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【孫子の兵法・その5】責任感や使命感があれば、威厳は必ず備わる!

戦争は国の重大事だ。国民の生死が決まるところであり、国家存亡の分かれ道でもある。だから、しっかり考えなければいけない。

では、どうするか?

戦争を検討するときは、五事を考慮し、実情を計り比べる
のだ。
五事の一は道、二は天、三は地、四は将、五は法である。

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地とは何か。
それは、距離が遠いか近いか、地勢が険しいか易しいか、地域が広いか狭いか、地形が高いか低いかなど、地理的条件のことだ。

将とは何か。
それは、知謀、信義、仁愛、勇気、威厳など、将士の人格や能力に関する人材的優劣のことだ。

【孫子の兵法・その3】「どちらが勝つかを見抜くための五つのポイント」より抜粋



「地」とは何か?

「地とは何か。それは、距離が遠いか近いか、地勢が険しいか易しいか、地域が広いか狭いか、地形が高いか低いかなど、地理的条件のことだ」とあります。これらは、戦いの場所を知っておくことの重要性を示しています。

戦場までの距離は遠いのか近いのか、そこは険しい地なのか平らな地なのか、範囲として広いのか狭いのか、地形として高地なのか低地なのか、といった地理的条件を掴んでおけと。

何かの店を出したり、事務所を構えたりしようとする場合も同様です。主要駅までの距離、人口の多い少ない、住民の雰囲気など土地柄、競合店の位置など、周囲の状況をよく調査しておく必要があります。

「将」とは何か?

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これからお届けする【勝つための思考と行動~東洋の英知「孫子の兵法」】は、現時点で書籍化しておりません。 そこで、noteの『定期購読マガジン』機能を活用して記事を配信させていただきます。2年間で読み切っていただけるように鋭意努力して参りますが、月4本は必ず配信させていただく所存です。 どうぞよろしくお願いいたします。

東西文明が交代期にある今、国際政治も会社経営の現場も、鎬(しのぎ)を削る戦いの場となっています。食うか食われるかの陣取り合戦が起こっている…

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