【孫子の兵法・その3】どちらが勝つかを見抜くための五つのポイント
『孫子』十三篇の最初は「始計篇」。「計」は、「言」と多数を表す「十」の合字(会意文字)で、口で言いながら、まとまった数を計りかぞえることです。
計略や計画という熟語があるように、情勢をきちんと計り、それを表明することによって物事は実現するのです。
「始計」は、始めに計るべき基本、即ち開戦の前によく考察しておくべき課題という意味の篇名です。始計篇には、勝つための基本となる五つの要素や、勝算の見極めの重要性など、総論的な内容が記されています。
《孫子・計篇その一》孫子は言う