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【孫子の兵法・その16】 兵士・物資・食糧…これらの輸送で国家は疲弊する💦

「戦上手は、兵士を二度と徴用せず」。

これは、兵士を一度徴発したら、その兵力で早期に勝つよう努め、繰り返し徴兵して国民を苦しめないという意味です。


「食糧は三度と運ばない」。

こちらは、二つの意味が考えられます。

  • 一つは、戦争の途中で戦地に食糧を運ばないという意味です。一度目は出陣のとき、二度目は勝利の凱旋のときに食糧を自国から運ぶのですが、その間の食糧は現地で調達せよという指示になります。

  • もう一つの意味は、母国からの食糧配送は二度までとし、三度目は許さないという戒めです。

いずれにせよ、食糧の現地確保が重要だったのです。

●人民から食糧を強奪することなど、以ての外の行為

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これからお届けする【勝つための思考と行動~東洋の英知「孫子の兵法」】は、現時点で書籍化しておりません。 そこで、noteの『定期購読マガジン』機能を活用して記事を配信させていただきます。2年間で読み切っていただけるように鋭意努力して参りますが、月4本は必ず配信させていただく所存です。 どうぞよろしくお願いいたします。

東西文明が交代期にある今、国際政治も会社経営の現場も、鎬(しのぎ)を削る戦いの場となっています。食うか食われるかの陣取り合戦が起こっている…

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