観念論対実在論の構図は、かなり奇妙なものである。
「あなたの世界」「わたしの世界」という観点から逃れたい。 それは、目の前の物の存在を忘れないことにかかっている。食事のスプーン、服、住まいの家具や段差。 臨床で交わされる話の世界から一緒に帰ってくるには、実在の接点が必要だ。