他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学 磯野真穂【読書メモ】
個人主義的人間観と統計的人間観の協同により生まれる「生物的に長く生きることが大事」という価値観に対して、関係論的人間観を対比させ、関係を多く(深く?)持つ人生が、実際は長く生きることだと主張している。
これは、人生は深く(濃く?)生きることが大事という価値観など、日常の直感に近い。
関係論的人間観では、人と人がかかわる(お互いに期待?/予測?を投射しあう)状態でのみ「時間」が「ある」(生まれている)と考える。このため、実際の時間が「ある」長さは、関係論的人間観では、生物的長