ミントライム

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理学療法士|保健学博士| コーヒーが大好きです。 理学療法士の垣根を超えて、色々なことにチャレンジしています。その中で感じたことを、肩の力を抜いて、投稿していきます。

マガジン

  • アリ:ARI

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    【コンセプト】 リハビリテーションに関係する職種の人に質の高い論文情報をお届けする 【由来】 1. Art of Rehabilitation in Internationalの略語 2. 国際的なリハビリテーションの芸術(art):芸術とは、現在の既知を少し打ち砕いて前進させようとする営み。臨床研究とは、その意味で芸術である。その国際的なリハビリテーションの芸術を見つけ、紹介する。 3. 蟻(ant):僕たちの一歩は小さいかもしれない。けれども、徹底的に働き抜く、働き蟻のように。

  • コーヒー日記☕

    コーヒーを飲みながら、ふと感じたことをゆる~く書いた日記です。

  • 『構築論的理学療法』という提案

    『構築論的理学療法』に関するプロトタイプを提示し、随時アップロードしていきます。

  • 読書メモ

    『私的な、あまりに私的な』読書メモです。

  • 僕らの臨床研究の年輪

    • 42本

    臨床研究に大切な思考、方法を解説していきます。

最近の記事

コーヒー日記㉒~過程を楽しめる趣味~

わたしがコーヒーにハマった理由。 それは、コーヒーを飲むまでの「過程」を楽しめるからだと、自己分析しています。 自家焙煎するほどコーヒーが好きなのですが、実はカフェインに弱い体質なようで、1日3杯が限界です(それ以上飲むと吐き気が、、、)。 でも、コーヒーをドリップする、つまり飲むまでの過程が好きなので、家族に淹れるなどして、休日は良いコーヒーライフを送れています。 話が変わって、最近ではレコードを聴くことにもハマっています。 これも、なんでハマるかって、レコードを聴く

    • コーヒー日記㉑~”共に働く”ということ~

      ”わたし”が働くから、”わたしたち”が働くへの転換。 ********** わたしは来月から、子どもの保育園への送り迎えのために時短勤務となる。 臨床と研究をバリバリやっていこうと思っていた、社会人2~3年目の頃のわたしのとっては、このような働き方になるとは想像していなかっただろう。 でも、結婚して子どもができて、働くことに関する「主語」が変わったように思う。 それが、”わたし”から”わたしたち”という、主語の転換である。 「出世したい」「有名になりたい」 これ

      • コーヒー日記⑳~人間個々、固有のリズム~

        人間には、個々、固有のリズムがある。 スピノザを援用すれば、 人生とは、神の「変状」である人間個人が、固有のリズムで歩む生である。 ********* 子守りの合間に自家焙煎したコーヒーを飲んで一息つくと、ふと、そんなことを思った。 協調性がなく(思いやりもなく)、マイペース。 医療従事者として、「大丈夫か!?」と思われる性格特性だが、わたしに関する客観的評価として子供の頃からよく言われてきた言葉である。 無論、今でもそうだ。 一人だとコツコツと続けられる作業も

        • コーヒー日記⑲~利用者さんの言葉とスピノザ①~

          わたしは現在、理学療法士としてデイサービスに勤務している。 そこでは当然、様々な言葉が交わされる。 その中に、ふと、「スピノザ的だなあ」と思う言葉に出会うことがある。 スピノザは、17世紀のオランダの哲学者である。 「スピノザの診察室」の著者である夏川草介氏は、スピノザの思想に対してこう述べている。 こういう世の中だからこそ、スピノザの思想はわたしたちに希望を与えてくれると思う。 そしてその思想は、わたしたちの何気ない生活、言葉の中に潜んでいるのかもしれない。 そうし

        コーヒー日記㉒~過程を楽しめる趣味~

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        記事

          コーヒー日記⑱~もっと手前で死と向き合う~

          夏川草介著 『勿忘草の咲く町で』という小説がある。 高齢者医療といかに向き合うかが主題のこの小説で、とてもお気に入りのセリフがある。 主人公の研修医、桂正太郎の指導医である三島のセリフだ。 この、「悩み続けること」の大切さは、もちろん医師だけでなく、高齢者医療に関わるスタッフ全体にもいえることだろう。 わたしは昨年から、リハビリテーション病院からデイサービスの施設へと転勤した。 理学療法士として担当する利用者の年齢層は病院に勤務していたときとさほど変わらない。平均して8

          コーヒー日記⑱~もっと手前で死と向き合う~

          人生史とコナトゥス

          この記事でも、「構築論的理学療法」の核となる、被ケア者に人生史を語っていただくことの意義について書いてみたい。 要点を先に示すと、以下の通りである。 ■人生史を語っていただくことは、被ケア者の本質を理解することにつながる ■人生史を語っていただくことは、より「個別性」のある治療へとつながる では、そもそも本質とは何か。そこから考えてみたい。 『本質』をどうとらえるか 「本質」は日常でもよく使われる言葉だが、もともとは哲学に由来する。 古代ギリシアの哲学は、「本質」

          人生史とコナトゥス

          真の「○○したい」を引き出す人生史

          構築論的理学療法と人生史以前提案させていただいた、『構築論的理学療法』。 従来の理学療法と対比するうえで大きなポイントは、『人生史』である。 ********* 『構築論的理学療法』の概観は以下の記事をご参照ください。 ********* では、理学療法の文脈において「人生史を語る」とは、どういう意義があるのか。 この記事では、わたし自身が自分の人生史を振り返ったときに感じたことを通して、人生史を語ることの意義を考えてみたい。 もちろんここで書いたことは、人生史

          真の「○○したい」を引き出す人生史

          コーヒー日記⑰

          前回、『構築論的理学療法』なんてかっこつけた名前を掲げてちょっとばかし論じてみた。 何度も言うがこれはプロトタイプなので(勢いで小一時間くらいで書きました)、随時修正を加えていきたい。 そんなわけで、『構築論的理学療法』についてその都度考えたことを書いていき、それが溜まってきたらこのプロトタイプを再編成していく、という形をとってみようと思う。 今回は、想像力。 被ケア者を真に理解するための「きっかけ」は、人生史を語ってもらったうえで、結局のところ「想像する」だったり、「思

          コーヒー日記⑰

          『構築論的理学療法』の要点

          前回、『構築論的理学療法という提案』という記事をアップしました。 様々な経験のうえに、宮坂道夫著『対話と承認のケア ナラティブが生み出す世界』を読んで、「これだ!!」と思い、その想いをそのまま書き殴ったものが上記の記事です(笑) 言い訳がましくプロトタイプとしましたが、読み返してみると冗長で分かりずらい(すいません)。 これから思考を整理して、アップロード版を投稿したいと思うのですが、まずは前回の記事の要点をこの記事で書きたいと思います。 構築論的理学療法とは何か 構

          『構築論的理学療法』の要点

          構築論的理学療法という提案【プロトタイプ】

          はじめにこの記事は、1人のしがない理学療法士の、小さな思想体系である。 急性期や回復期、そして現在では生活期の分野で働くなかでの気づき。 研究活動を通して感じた違和感。 様々な人・本を通した感じたことをブリコラージュして、まとめてみたプロトタイプである。 プロトタイプであるから、随時更新していこうと思っている。 1章:構築論的理学療法とは何か構築論的理学療法とは何か。 これを述べる前に、そもそも『構築論』とは何か、これと対比される『実在論』とは何かを、確認しておこう。

          構築論的理学療法という提案【プロトタイプ】

          コーヒー日記⑯;しがない理学療法士のなんちゃってリハビリ哲学part③

          1章:前回のおさらい前回は、『構築論的理学療法という提案』として、その概要を述べた。 ざっと説明すると、従来の理学療法は、『実在論的』であるとして(医療や世の中全体もその傾向はあると思う)、そこから『構築論的』な転換を提案してみた。 さて、理学療法士にとって、「身体機能」や「生活機能」に対するアプローチはいわば専門領域といえる。 でも、「人生史」と言われても、今一つピンとこないかもしれない。 ましてや、そこに重点を置く理由も。 そこで、今回は人生史について、わたしなりに

          コーヒー日記⑯;しがない理学療法士のなんちゃってリハビリ哲学part③

          コーヒー日記⑮;しがない理学療法士のなんちゃってリハビリ哲学part②

          前回のおさらい前回、國分功一郎著 『中動態の世界』に記された、哲学者スピノザに関する一節から、なんちゃって哲学を試みた。 前回の内容を一言で述べれば、以下の一節を受けて、一般的にリハビリテーションは患者さん(利用者さん)活動能力を高める営みであるが、その最終目標を対象者の「喜び」とするならば、「思考能力」を高める工夫もリハビリテーション内で試みなくてはならないのではないか、ということだ。 さて、今回はこの考えを別の視点からより詳細に述べていきたい。 以下の考えはまだ、わ

          コーヒー日記⑮;しがない理学療法士のなんちゃってリハビリ哲学part②

          コーヒー日記⑭;しがない理学療法士のなんちゃってリハビリ哲学part①

          思考と喜びリハビリテーションを行っていると、セラピストと患者さん(利用者さん)の関係は、「能動的ー受動的」になりやすい。 つまり、セラピストは能動的であり、「わたしが治療して、治す」という意識が強く、一方で患者さん(利用者さん)は、「リハビリしてもらう」という意識が強い。 この関係性を全面的に否定するつもりはない。 だけど先日、國分功一郎著 『中動態の世界』を読んでいて、はっとした。 この文章だけを切り取るとかなり大胆な分類分けのようにも思うかもしれないが、個人的には腑

          コーヒー日記⑭;しがない理学療法士のなんちゃってリハビリ哲学part①

          読書メモ②

          ※2024年2月更新 更新した本の中で特におすすめなのが、 ・近内悠太著 『世界は贈与でできている』 ・影山智明著 『ゆっくり、いそげ』 です。 これからも随時更新していきます。 ~~~ 2023年12月より始めた読書メモです。以前はEvernoteでまとめていましたが、①目次機能があること、②毎日noteを見ているため見返しやすい、ことを理由にnoteに切り替えました。 めっちゃ私的なメモ(というよりほぼ抜粋)なので、ずっと下書きのままにしていたのですが、「あ、こんな

          コーヒー日記⑬;読書フロー

          『本には読む順番がある』 なんて言われたりもします。 ですが、わたしはあまりそのような意識はせず、読みたい本を”乱読”してきました。 2024年1月。 友人に紹介された本をきっかけに、読む順番の大切さといいますが、「このタイミング、この順番で読んで本当に良かったな」と思える読書体験ができました。 この記事では、備忘録として2024年1月に読んだ本の流れ、「読書フロー」をごくごく簡単に記したいと思います。 単に一つの本を紹介するより、そのフローを紹介することで読者の楽しさを感

          コーヒー日記⑬;読書フロー

          コーヒー日記⑫

          『コーヒー日記』は、わたしが自家焙煎したコーヒーを飲みながら、備忘録としてゆる~く書いた日記です。 モヤモヤの原因はお前だ!先日、ある人から言われたことで、半日ほどモヤモヤしていた。 その内容の詳細を書くことは控えるが、言われたことは一般的に考えてごもっともなことだ。ものすごーく簡単に言ってしまえば、「目上に人にきちんと感謝しなさい」といった内容だ。 でもなんだかモヤモヤする。 いや、言われていることの重要性は分かる。理屈では理解できる。 でもモヤモヤする。モヤモヤの原因

          コーヒー日記⑫