三上 創

身体の「美」を追い求める鍼灸師。 人のからだは、連綿と受け継がれてきた、生命の「遺骨…

三上 創

身体の「美」を追い求める鍼灸師。 人のからだは、連綿と受け継がれてきた、生命の「遺骨」「魂の器」 病と闘わず、生きる力を養う「養生」によって、あなたの人生を変えていって欲しい…

マガジン

  • 【新訳五臓六腑解説】

    鍼灸師の私が、東洋医学の「五臓六腑」という、臓器の働きを、私独自の解釈を入れて説明する、【新訳五臓六腑解説】 日頃意識しない「内臓」に目を向けていただき、みなさんの日々の生活に役立てていただこうと思います。 読んで損はさせません!! あなたの時間を、少し私にください。 きっと、ご自身の五臓六腑を、頭の中にイメージできるようになるはず。 東洋医学は、イメージが大切なんです。 東洋医学を、単なる知識ではなく、生きた智慧にしていただきます!

記事一覧

『ハリー・ポッター』と『葬送のフリーレン』と『女神様の魔法』

そうだ、思い出した。 私が中学生の頃の話。 あれは、飯能にある、駿河台大学で、英検の二次試験があったとき、父に、車で、駿河台大学まで送ってもらったんです。 帰り…

三上 創
7か月前
19

からだが変わると「過去」も変わる。

よく「今を生きる」ということばを目にしたり、耳にしたりします。 「現在」「過去」「未来」という、三つの時間軸があるとして、この三つは、実はすべて「自分が創り出し…

三上 創
8か月前
62

「すべての女性のためのおっぱいマッサージ」

私は、「すべての女性のためのおっぱいマッサージ」という、授乳中の方だけではない、ご自身で行えるおっぱいマッサージを普及させるための活動をしています。 私のおっぱ…

三上 創
11か月前
52

20代の頃には想像もできなかった「今」を生きている

20代の頃、私は効率よく仕事をしようと思っていました。 脈を診て、からだに触れて、鍼を打って、またからだを診て、脈を診てお終い…って具合に、ポン、ポン、ポンとテン…

三上 創
11か月前
48

ガウディと、からだの曲線

「人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する」 建築界の巨匠、アントニ・ガウディのことばです。 先日私は、東京国立近代美術館へ「ガウディとサグラダ・フ…

三上 創
1年前
20

「施術の受け方」の取り扱い説明書

この文章を読んでいただいている方、きっと、鍼やお灸、整体やマッサージの施術を受けたことがあるはず。 でも、どのように施術を受けたらいいのか?人から教わったことは…

三上 創
1年前
23

「君たちはどう生きるか」と、先人たちに問いかけられている

『君たちはどう生きるか』を見てから、いろいろなところで、映画の後遺症というか、宮﨑駿さんが仕掛けた罠にはまってしまったことを自覚するんです。 今回は、『君たちは…

三上 創
1年前
24

「鍼」と「アクセサリー」と「入れ墨」。私がアクセサリーをつくる理由

私、アクセサリーをつくっています。 鍼灸師の私が、なぜアクセサリーをつくるのか? 少し長くなりますが、お伝えさせていただきたいと思います。 右耳の「イヤーカフ」…

三上 創
1年前
24

【質問】どのタイミングで薬をやめたらよいのでしょうか?

よくいただく質問の中に、「どのタイミングで薬をやめらたいいですか?」という質問があります。 まず、最初に断っておきたいのですが、私、医師ではないので、薬の投薬指…

三上 創
1年前
16

ヨウジヤマモトと私

私、施術をする時には必ず、ヨウジヤマモトの服を身につけています。 全身ヨウジヤマモトの服を着て施術をするときもありますが、上着の時もありますし、パンツの時もあり…

三上 創
1年前
29

ギックリ腰はなぜ痛いのか?

ギックリ腰という単語を聞くと、イメージとしては「動けない」とか「這ってトイレに行かなくてはいけない」とか、ネガティブなイメージを持たれる方が多いと思います。 私…

三上 創
1年前
7

人のからだは「パン」です

私、趣味はパン作りです。 今まで、食パン、バターロール、フランスパン、シナモンロール、カンパーニュ、フォカッチャなど、数々のパンを作ってきました。 たくさんのパ…

三上 創
1年前
24

花粉症の対処方法

春の花粉症の対処方法を書かせていただきます。 花粉症に対して、「このツボを押すと効果がある」という記事を、春の花粉症が流行る時期になると目にする機会が多いのです…

三上 創
1年前
35

【保存版】東洋医学の風邪の対処方法について

新型コロナウイルス感染が増えていて、どのように対処したらいいのか?たくさんのお問い合わせがあるので、対処方法について書かせていただきました。 新型コロナウイルス…

三上 創
1年前
85

鍼灸と「鎮魂」。私の施術と「能」の共通点

人のからだを私が診る際に、すごく大切にしていることがあるので文章にさせていただきます。 少し長くなりますが、日本文化における「能」と「鍼灸」という二つの視点から…

三上 創
1年前
28

自信を持って「大丈夫だよ」と言うこと

最近気づいた私の使命 最近、私、自分に大きな使命があることに気づいたんです。 それは目の前の人に「大丈夫だよ」と言うこと。 ただ「大丈夫」と言うのは簡単なことな…

三上 創
1年前
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『ハリー・ポッター』と『葬送のフリーレン』と『女神様の魔法』

『ハリー・ポッター』と『葬送のフリーレン』と『女神様の魔法』

そうだ、思い出した。

私が中学生の頃の話。

あれは、飯能にある、駿河台大学で、英検の二次試験があったとき、父に、車で、駿河台大学まで送ってもらったんです。

帰りに、本屋さんを探して、飯能市内の本屋さんに寄り、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を買ってもらいました。

…突然こんな話になりましたが、今、私は年末年始に、世間から距離をおいて、自分の人生を振り返ったり、今後、自分が何をしていき

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からだが変わると「過去」も変わる。

からだが変わると「過去」も変わる。

よく「今を生きる」ということばを目にしたり、耳にしたりします。

「現在」「過去」「未来」という、三つの時間軸があるとして、この三つは、実はすべて「自分が創り出しているもの」であり、妄想が生んだ産物なのだと、私は思うのです。

過去のトラウマ

「過去」にトラウマを抱えている方。過去の体験は事実かも知れません。でも、過去の体験を思い出したとき、その体験は本当に事実なのか?と考えたことはありますか?

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「すべての女性のためのおっぱいマッサージ」

「すべての女性のためのおっぱいマッサージ」

私は、「すべての女性のためのおっぱいマッサージ」という、授乳中の方だけではない、ご自身で行えるおっぱいマッサージを普及させるための活動をしています。

私のおっぱいマッサージ講座を受けてくれた人は、今までで300人以上。おっぱいマッサージを直接指導させていただいたセラピストの方は50人を越え、私がおっぱいマッサージを直接させていただいた方は、延べ1000人を越えています。

過去の講座では、青森、

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20代の頃には想像もできなかった「今」を生きている

20代の頃には想像もできなかった「今」を生きている

20代の頃、私は効率よく仕事をしようと思っていました。

脈を診て、からだに触れて、鍼を打って、またからだを診て、脈を診てお終い…って具合に、ポン、ポン、ポンとテンポよく、一時間に何人診ることができるか?を考えたり、どうしたら、もっと一人の人に時間をかけずに診られるかばかりを考えていたんです。

60分マッサージをするなんてばかばかしい、私には人が60分ですることを、10分あればできると思っていま

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ガウディと、からだの曲線

ガウディと、からだの曲線

「人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する」

建築界の巨匠、アントニ・ガウディのことばです。

先日私は、東京国立近代美術館へ「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を観に行ってきました。

ガウディの創作に触れ、展覧会をまわって気づいたことについて、書いてみたいと思います。

ガウディは何を見ていたのか?

展覧会をまわり、私はとにかくサグラダ・ファミリアの美しさに目を丸くしました。

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「施術の受け方」の取り扱い説明書

「施術の受け方」の取り扱い説明書

この文章を読んでいただいている方、きっと、鍼やお灸、整体やマッサージの施術を受けたことがあるはず。

でも、どのように施術を受けたらいいのか?人から教わったことはないのではないでしょうか?

今回の文章は、鍼灸師の私が考える「施術の受け方」について書かせていただきます。

施術を受ける際の参考にしていただけたら嬉しいです。

最後までお付き合いいただけたら幸いです。

「君たちはどう生きるか」

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「君たちはどう生きるか」と、先人たちに問いかけられている

「君たちはどう生きるか」と、先人たちに問いかけられている

『君たちはどう生きるか』を見てから、いろいろなところで、映画の後遺症というか、宮﨑駿さんが仕掛けた罠にはまってしまったことを自覚するんです。

今回は、『君たちはどう生きるか』を見て私が思ったこと。また、最近読んでいる村上春樹さんの『街とその不確かな壁』を読んで感じたことも書かせていただきます。

映画のネタバレはしないので、安心して読んでいただけたら嬉しいです。

「おおくにたま鍼灸院」と『君た

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「鍼」と「アクセサリー」と「入れ墨」。私がアクセサリーをつくる理由

「鍼」と「アクセサリー」と「入れ墨」。私がアクセサリーをつくる理由

私、アクセサリーをつくっています。

鍼灸師の私が、なぜアクセサリーをつくるのか?

少し長くなりますが、お伝えさせていただきたいと思います。

右耳の「イヤーカフ」の物語

私がつけているアクセサリーは、大体、自分でつくったものです。

一番最初につくったのは、いつも右耳につけている「イヤーカフ」

私には、尊敬する彫金の先生がいたのですが、今は亡くなってしまっているんです…

先生が初めて来院

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【質問】どのタイミングで薬をやめたらよいのでしょうか?

【質問】どのタイミングで薬をやめたらよいのでしょうか?

よくいただく質問の中に、「どのタイミングで薬をやめらたいいですか?」という質問があります。

まず、最初に断っておきたいのですが、私、医師ではないので、薬の投薬指示ができないのです。

「この薬を飲んでくださいね」「この薬は飲まない方がいいです」という、投薬の指示をすることは、法律で禁じられているので、薬を飲むかどうかの判断をするのは、私にはできないのです…

薬を飲む、飲まないの判断は、是非かか

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ヨウジヤマモトと私

ヨウジヤマモトと私

私、施術をする時には必ず、ヨウジヤマモトの服を身につけています。

全身ヨウジヤマモトの服を着て施術をするときもありますが、上着の時もありますし、パンツの時もありますが、必ずヨウジの服を着て施術をしています。

府中に鍼灸院があった頃、ヨウジの服をトルソーに着せて飾ったり、天井から服を吊して、ギャラリーのようにして、いつも服を眺めていました。

私にとって、ヨウジの服は侍の「鎧」みたいなもの。

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ギックリ腰はなぜ痛いのか?

ギックリ腰はなぜ痛いのか?

ギックリ腰という単語を聞くと、イメージとしては「動けない」とか「這ってトイレに行かなくてはいけない」とか、ネガティブなイメージを持たれる方が多いと思います。

私、鍼灸師という職業柄、ギックリ腰の人を診させていただく経験は多いのですが、私は、ギックリ腰にあまりネガティブなイメージを持っていないんです。

ギックリ腰になった方のからだを触れ、私が抱くようになったイメージがあるのですが、今日は、「ギッ

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人のからだは「パン」です

人のからだは「パン」です

私、趣味はパン作りです。

今まで、食パン、バターロール、フランスパン、シナモンロール、カンパーニュ、フォカッチャなど、数々のパンを作ってきました。

たくさんのパンを作る中で、私が思ったこと…

それは、

「人のからだって、パンなんじゃないか?」

ということ。

…真面目に言っています。

なぜそう思ったのか?

今日は、私が人のからだをなぜパンだと思ったのか、詳しく書いていこうと思います。

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花粉症の対処方法

花粉症の対処方法

春の花粉症の対処方法を書かせていただきます。

花粉症に対して、「このツボを押すと効果がある」という記事を、春の花粉症が流行る時期になると目にする機会が多いのですが、押して効果が出ない場合がかなり多いと思うのです…

効果が出ない場合、まず考えなくてはいけないことがあるのですが…ちょっと説明が必要だと思うので、詳しく書かせていただきたいと思います。

花粉症に効果がある方法は○○

私の経験上、花

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【保存版】東洋医学の風邪の対処方法について

【保存版】東洋医学の風邪の対処方法について

新型コロナウイルス感染が増えていて、どのように対処したらいいのか?たくさんのお問い合わせがあるので、対処方法について書かせていただきました。

新型コロナウイルスに限らず、風邪全般について書いていますので、読んでいただくと、次に風邪を引いた際の手引きになると思います。

「こうすると治るよ!」というのではなく、「あれ…コロナにかかったかな…」と思った方に向けたものになります。

風邪の時、初期対応

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鍼灸と「鎮魂」。私の施術と「能」の共通点

鍼灸と「鎮魂」。私の施術と「能」の共通点

人のからだを私が診る際に、すごく大切にしていることがあるので文章にさせていただきます。

少し長くなりますが、日本文化における「能」と「鍼灸」という二つの視点から、私が人のからだを診る際に大切にしていることを書かせていただきます。

最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

人のからだに悪いところなんてない

私、人のからだを診る際、一切「悪いところ」というものを考えません。

人のからだに悪いと

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自信を持って「大丈夫だよ」と言うこと

自信を持って「大丈夫だよ」と言うこと

最近気づいた私の使命

最近、私、自分に大きな使命があることに気づいたんです。

それは目の前の人に「大丈夫だよ」と言うこと。

ただ「大丈夫」と言うのは簡単なことなのですが、私の言う「大丈夫」は、 東洋医学の専門的な見地から、無責任ではなく自信を持って大丈夫と言うこと。

こころの底から「大丈夫」と言う

目の前の方のからだを、こころを観て、全体のバランス、脈、舌、ツボの反応、からだの動きから総

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