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神話・伝説 旅と考察

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「神話伝説研究家」としての本文。日本全国、ときに世界の神話伝説を研究・考察し、伝承地へ足を運ぶ
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#神話

肥前国風土記メモ

肥前国風土記メモ

古代五風土記の一書、現在の佐賀県・長崎県に当たる肥前国風土記を読み、印象に残った箇所のメモ。
今回も現代語訳に近くなってしまったが……まあとりあえず。

●総記
 ・崇神天皇の治世、肥後国益城郡朝来名の峰にいた土蜘蛛・打猴(うちさる)、頸猴が軍勢を率いて朝廷に従わなかった
 ・朝廷は肥君らの祖・健緒組(たけをくみ)を派遣し征伐
 ・健緒組がそのついでに国を巡検、八代郡白髪山に泊まった
 ・その晩、

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豊後国風土記メモ

豊後国風土記メモ

古代五風土記の一書、現在の大分県に当たる豊後国の風土記を読み、印象に残った箇所のメモ。
……のはずが、久し振りに読んで、このメモシリーズ自体久し振りに書いたら、ほぼ全編を簡略化した口語訳になってしまった。
豊後国風土記は割と短いので、まあいいか。

●総記
 ・景行天皇、豊国直等の祖、菟名手(うなで)に治めさせる
 ・菟名手が豊前国中臣村に宿泊した翌朝、北から白い鳥が飛び集った
 ・その鳥は餅にな

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日本全市町村踏破はこの為にあった!!<高橋御山人の百社巡礼拾遺 参拾九>

高橋御山人の百社巡礼拾遺 参拾九
特別編 琉球の島々
日本全市町村踏破はこの為にあった!!

第39回は特別編!琉球の島々を渡り歩きます。それは日本全市町村踏破の為でしたが、意外にも、何の為に全市町村踏破を行って来たのかが、明かされる旅に……!!

ムー8月号の拙稿にも書いた、皇軍に追われ信濃へ逃れた出雲系で伊勢の土着神・伊勢津彦の拠点と伝わる三重県伊賀市柘植の都美恵神社。伊勢国風土記逸文によれば、ここでは石の城を築き、伊賀の神を撃退したという。

#神話 #神社 #伊勢 #伊賀 #まつろわぬ #風土記 #三重 #ムー

沖縄県うるま市浜比嘉島、シルミチュー霊場。

琉球開闢の神、アマミチューとシルミチューが住んだ場所とされる。

#沖縄 #琉球 #神話 #鍾乳洞

沖縄県うるま市浜比嘉島、琉球開闢の神・アマミチューの墓。

#沖縄 #琉球 #神話

読書中の「諏訪学」に七夕伝承と習合した松本に伝わる神話が。

若者に心奪われて機織を忘れた孫の棚機姫を心配して、建御名方命が洪水を起こし、漂着した先で、村人に機織を教えたと。

(P339「天白は星のくらい神なれば」)
#七夕   #織姫   #洪水 #諏訪 #神話 #信濃 #信州

常陸大宮市照山にある鏡岩。鬼が自分の姿を映して遊んでいたら、消えてしまったと、常陸国風土記に記載がある。
#神話 #伝説 #伝承 #風土記 #常陸 #茨城 #古代

第二 中城越来のおもろ 首里王府のおさうし

第二 中城越来のおもろ 首里王府のおさうし

「沖縄の古事記・万葉集・祝詞」おもろさうしの第二巻読書メモ

・北の按司らとの戦争
・三連の勾玉を廻す呪術的儀式 国王に奉る
・中城は泉が湧いて人が羨む
・徳(徳之島)、大みや(奄美大島)の支配

徳之島・伊仙町立歴史民族資料館に展示されているカムィヤキ。11世紀から14世紀にかけ、徳之島で生産された、本土の須恵器に似た陶器。南九州から先島まで、南西諸島全土とその周辺で出土し、琉球王国が奄美群

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第一 聞得大君がおもろ 首里王府のおさうし

第一 聞得大君がおもろ 首里王府のおさうし

「沖縄の古事記・万葉集・祝詞」おもろさうしの第一巻読書メモ

・琉球王統治の祝詞
・激しい戦争の祝詞
・神女(ノロ)の頂点・聞得大君(きこえおおぎみ)が神を降ろして王や軍隊に霊力を授ける
・喜界島、笠利(奄美)、宮古、八重山の征服
・久米島の神女・君南風 王朝の強力な神女
・神女の固有名詞が頻出
・船の固有名詞も頻出

二千円札でおなじみ、首里城の入口・守礼門。中国からの冊封使が来るときは、国

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泣き暴れる超発達児たち<高橋御山人の百社巡礼拾遺 参拾五>

Youtubeで連載中の神社対談動画「高橋御山人の百社巡礼拾遺」第35回。
今回は島根県雲南市の海潮神社や奥出雲町の三澤神社について。
出雲の泣きわめく英雄児たる神々が、イノベーションを成し遂げる!

‪これから、日本全市町村踏破も最終行程を迎え、沖縄に行く事が多くなる。‬

‪家の中に埋もれていた沖縄の古事記・おもろさうしを掘り出して、読む事にする。‬

#おもろさうし #古典 #神話 #祝詞 #琉球 #沖縄