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パクリやトレースを気にするクリエイターのためのマガジン

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インターネットの普及、検索サイトの登場、そしてソーシャルメディアの台頭は、それまでごく一部の才能ある者だけだったアートやデザインをより身近なものにした。 しかし、何事にも光があれ…
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#コラム

ユニーク~なりすましと真似るとコピー

ユニーク~なりすましと真似るとコピー

”ユニーク”と聞くと、ぼくは「唯一」とイメージすることが多いです。
これはシステム関連、特にデータベースに触れた事がある方ならご共感いただけるのではないでしょうか。

また、”ユニーク”とは『ユニークな発想』というように独特な考え方を表す意味合いや、『面白い』というニュアンスで使われる時もあるかと思います。

▼Instagramに現れたファーファの偽物。
柔軟剤、洗濯洗剤などのブランド、「NSフ

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「人と違うこと」をどう生み出すのか? 「オリジナル」でいるための工夫とは

「人と違うこと」をどう生み出すのか? 「オリジナル」でいるための工夫とは

「独自の付加価値を生み出すためのマインドセットはこれか!」

今は「個の時代」とよく耳にします。群の中で群れるのではなく、人と違ったことをして付加価値を生む時代であると。そんな時にふと思うのは「個性的でいるとはどういうことだろう?」という疑問です。

そんな疑問にヒントを与えてくれる本に出合いました。「人と違うこと」を生み出すための工夫が満載でした。

自分がどのようにふるまえば付加価値を生んでい

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「ラノベ作家の文章なんか中学生でも書ける」は正確な分析か?

「ラノベ作家の文章なんか中学生でも書ける」は正確な分析か?

下書きのまま放置していたnoteを、きちんと公開しようシリーズ。たまには真面目に表現の技術論を。そもそも、このnoteを書こうと思った発端は、こちらのツイートでした。

コレに対する反論が、青識亜論さんのこちらのツイート群。

ラノベにも技工はある、というごく当たり前の反論ですね。そりゃあ、夏目漱石や森鷗外のような教養と格調のある文章は、難しいですが。当然ですね。どんな文章でも、継続した商売になる

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創作論の議論はなぜ正しさを振りかざすのか? デフォルメ・サンドイッチの話

創作論の議論はなぜ正しさを振りかざすのか? デフォルメ・サンドイッチの話

先日から異世界で外国語、サンドイッチは有りかと作家達が議論していたが、今度はデフォルメ表現で絵師達が議論しているようだ。

私個人の考えではこれらはバカバカしい議論だと思っている。
それは創作とは己を突き詰めた先にこそ答えがあり、その答えはその人のみの真実であると考えているからだ。だからこそ、他者に受け入れられることも、他者が真似することのできない聖域とも思っている。

実際、ピカソの絵を見れば分

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僕の作品を使って、知らない誰かが受賞していた件

僕の作品を使って、知らない誰かが受賞していた件

小説・エッセイ・詩をはじめ、俳句・川柳・短歌などを対象に行われている文学賞。
芥川賞や直木賞のように財団や出版社が主催しているものの他に、協会、都道府県、さらには市町村が主催しているものを含めれば、大小さまざま、膨大な数の文学コンテストが全国各地で行われていますよね。

その中のひとつ、とある地方の、とある文化施設が昨年行った、とある文学賞に、誰かが僕の作品を使って応募し、しかも受賞していたことが

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「ズケズケ座談会」Vol.4-TTPの流儀!パクるにもマナーが必要だ!-

「ズケズケ座談会」Vol.4-TTPの流儀!パクるにもマナーが必要だ!-

問題提起として意見を発信するマガジン「ズケズケ」。
この中の企画として、複数人で意見交換するのが「ズケズケ座談会」です。

ホメオパスの世良純子さん
アートディレクターの前田高志さん
進行、編集は私、ライターの浜田綾。
3人で話をした様子を3回に渡り公開しました。

1「ズケズケ座談会」Vol.1-肩書きとは志だ!-

2「ズケズケ座談会」Vol.2-ツールに騙されるな!デジタルイラストについて。

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「パクリ」の誤解

「パクリ」の誤解

あらゆる人が作品を発信できるようになった時代、これほどまでに作品が溢れかえることを予測できた人がどれほどいただろうか?

今まで以上に「パクリ」は必然的に起こるものになった。

あいみょんの『マリーゴールド』とゲーム『メダロット2』のBGMが酷似している問題は記憶に新しい。彼女ほどの知名度があるからこそ取り沙汰されているが、検索にかければパクリを見つけるのはミルクティーの中のタピオカを吸い上げるよ

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