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あまねく紡ぐ次代の民藝=「萬画(ミリオンアート)」の世界

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2022年8月の記事一覧

HUNTER×HUNTER世界のトポロジー的転回

HUNTER×HUNTER世界のトポロジー的転回

HUNTER×HUNTER考察を新書っぽく書くというギャグです。
最後まで読むと暗黒大陸がなぜデカすぎるのかがわかります。

『HUNTER×HUNTER世界のトポロジー的転回』

■まえがき
■暗黒大陸の違和感
■グリーンベルト仮説
■あとがき

■まえがき

お笑い芸人サンドウィッチマンの歯医者を舞台にしたコントにて、富澤氏が肛門科を名乗るボケをする。これに対して伊達氏は

「歯医者やってくれ

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水木しげるの戦争漫画の一番のおすすめ最高傑作は『総員玉砕せよ』よりもこれなんです『敗走記』

水木しげるの戦争漫画の一番のおすすめ最高傑作は『総員玉砕せよ』よりもこれなんです『敗走記』

戦争の本をただ1冊、いや、1ストーリーだけ挙げるというなら、この「敗走記」内の「敗走記」だと私は思う。

私、マヨコンヌは、水木しげるの大ファンなのですが、独特のひょうきんな人を食った雰囲気の『エッセイ』が大好きなんであって、あと『精緻な妖怪画』なども好きですが、

実は、水木しげるの『戦争漫画』だけは、あんまり好きではありません。
(あまりにもきついんで・・・)

とはいえ、しかし。しかし。しか

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第386号『月曜日はだいたいジャンプ読んでる』

第386号『月曜日はだいたいジャンプ読んでる』

「1週間のスケジュールというか、漫画家さんは月曜日から日曜日までだいたいどんな制作進行で生活されているのか教えてください」

そんなことを聞かれて横槍メンゴ先生が答えられた第一声がこれですよ。

「まず月曜日はだいたい少年ジャンプを読んでいます」

横槍メンゴ先生とは『推しの子』や『クズの本懐』『レトルトパウチ!』『めがはーと』『君は淫らな僕の女王』などを手掛けられる大人気漫画家さんです。

そし

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日本のマンガはピンチ?チャンス?

日本のマンガはピンチ?チャンス?

column vol.756

一昨日、【日本のお家芸「マンガ」でも韓国が猛追】という記事で、韓国のマンガ産業の活況が紹介されていました。

〈NEWS SOCRA / 2022年8月21日〉

その立役者になっているのが「ウェブトゥーン」。

これは「ウェブ(Web)」と漫画を意味する「カートゥーン(Cartoon)」が合わさった造語で、ネット上で連載されているコミックを指します。

スマホに合

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美術に生きる漫画『ブルーピリオド』を読んで感情の塊になった。おまえもそうなるだろう

美術に生きる漫画『ブルーピリオド』を読んで感情の塊になった。おまえもそうなるだろう

創作している人の間で「刺さる」「心が抉られる」と話題になっていた漫画『ブルーピリオド』を読みました。

作品はまだ全然完結していないんですが、場末で小説や記事を物してきた僕にとっても非常にくすぐられるシーンや台詞が飛び交っており、一夜にして感情の塊になってしまいました。

僕にとって本作は「突かれて痛い」よりも共感のほうが多くて、特に八虎が東京藝大で出会う教授の1人、猫屋敷あものとあるシーンが大好

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今更スパイファミリーを、読んだ。

今更スパイファミリーを、読んだ。

スパイファミリーをようやく読んだんですが、事前のふんわりしたイメージより100倍くらいクレバーな、論理的に構築されたすごいストーリーデザインの漫画って印象を受けました。

自分の所管だと、ざっくりスパイ物とファミリー物と初恋ラブコメ物という3つのジャンルがミルフィーユみたいに一つの作品内で同時進行していて、しかも破綻なくスムーズに話が進んでいる、これはすごいことですよ。
理屈はわかるが実現した実物

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