紋白蝶

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読んで立ち止まって考える、新しいメディア「紋白蝶」です。コラム、エッセイ、批評、マンガなど、さまざまなジャンルの作品を、月額980円で読むことができます。

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マガジン

  • 「ワイングラスのむこう側」林伸次

    東京・渋谷で20年以上にわたり、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けている林さんだから知っているここだけの話。さあ今宵もおいしいお酒とバーテンダーのお話に酔いしれてください。

  • 「新ひぐらし日記」日暮えむ

    日本最大の流域面積を持つ利根川。繰り返し氾濫を起こし、坂東太郎(関東で一番大きい者の意)の名で知られたこの川の下流域で、昭和平成令和時代を過ごしてきた日暮えむさん。四十年以上に渡って詳細に付けれた自身の日記を元に、失われたその時代をマンガで再現したのが本作「新ひぐらし日記」です。どんな人にもあった、でも忘れられてしまった、普通の人たちの、普通の生活。ぜひごらんください。

  • この歓声は届かないけど

    聴覚障害を抱える息子さんと一緒に、ろう学校に通ったお父さんのお話です。普段あまり見ることができないろう学校の内側や、難聴の子を持つ親の気持ちがつづられます。障害とはなにか、子育てとはなにか、父親とはなにかを考える連載です。

  • 紋白蝶からのお知らせ

    ウェブマガジン「紋白蝶」の最新情報をお知らせします。

  • 「ポルトガル食堂」馬田草織

    ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔い連載です!

最近の記事

飲食店は外国人にどうやって異文化を理解してもらうか?

前回の記事はこちら 注文の多い飲食店は好かれないいらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 以前、友人の飲食店が、あるインフルエンサーさんに絡まれてちょっとした炎上をしてしまったことがありました。そのお店、「携帯電話のご使用はお断りしています」とか「未就学児の入店はお断りしています」とか、そういうのを5項目くらい書いた紙を入り口のところに貼っていたんです。 その紙を、あるインフルエンサーが撮影して、「注文が多い、めんどうくさい店!」みたいなことをコメントしてアッ

    • もしかしたらサブスク疲れが始まっているのかもしれない

      前回の記事はこちら コストコはなぜ成功したのか?いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 コストコを利用したことありますか? 以前、同業者の人が、「コストコで結構美味しいブルゴーニュルージュが1600円で売ってて、それを仕入れている」って教えてくれたことがありまして。美味しいブルゴーニュルージュとなると、今は最低でも3000円以上はします。「コストコって手があったのかあ」とは思ったのですが、僕、未だに利用したことがありません。 コストコは説明不要かもしれません

      • 寿司はなぜ「高級」なのか?

        最後の晩餐になにを食べたい?いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕のnoteに「Xで話題になっている、高級寿司屋の店主と客の女性のトラブルについて、林さんの意見を聞かせてください」という質問が来ました。 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ある女性が男性と高級すし店で食事した際に大将とトラブルになり、その経緯と写真を女性がSNSで公開した件ですね。怒りの表情の大将が今にも殴りかからんばかりの画像だったので、賛否両論を呼びたくさんの人に拡散されました。この

        • 【新シリーズスタート!】みんな忙しく、みんなで子育て

          前回のお話はこちら。 近況報告 〜成田からの手紙〜「新ひぐらし日記」は不定期更新中です。ぜひ紋白蝶に登録して、これまでの連載をご覧ください。150以上の記事をすべて読むことができます。 前回のお話はこちら これまでの「新ひぐらし日記」はこちら 「新ひぐらし日記」が書籍化されました。 背景を担当するどん太さんのnoteはこちら。

        飲食店は外国人にどうやって異文化を理解してもらうか?

        マガジン

        • 「ワイングラスのむこう側」林伸次
          63本
        • 「新ひぐらし日記」日暮えむ
          73本
        • この歓声は届かないけど
          7本
        • 紋白蝶からのお知らせ
          3本
        • 「ポルトガル食堂」馬田草織
          20本
        • 「ハローブランニューワールド第2部」Q YONEDA
          4本

        メンバー特典記事

          飲食店は外国人にどうやって異文化を理解してもらうか?

          「通常会員」に参加すると最後まで読めます

          前回の記事はこちら 注文の多い飲食店は好かれないいらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 以前、友人の飲食店が、あるインフルエンサーさんに絡まれてちょっとした炎上をしてしまったことがありました。そのお店、「携帯電話のご使用はお断りしています」とか「未就学児の入店はお断りしています」とか、そういうのを5項目くらい書いた紙を入り口のところに貼っていたんです。 その紙を、あるインフルエンサーが撮影して、「注文が多い、めんどうくさい店!」みたいなことをコメントしてアッ

          飲食店は外国人にどうやって異文化を理解してもらうか?

          もしかしたらサブスク疲れが始まっているのかもしれない

          「通常会員」に参加すると最後まで読めます

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          寿司はなぜ「高級」なのか?

          「通常会員」に参加すると最後まで読めます

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          【新シリーズスタート!】みんな忙しく、みんなで子育て

          「通常会員」に参加すると最後まで読めます

          前回のお話はこちら。 近況報告 〜成田からの手紙〜「新ひぐらし日記」は不定期更新中です。ぜひ紋白蝶に登録して、これまでの連載をご覧ください。150以上の記事をすべて読むことができます。 前回のお話はこちら これまでの「新ひぐらし日記」はこちら 「新ひぐらし日記」が書籍化されました。 背景を担当するどん太さんのnoteはこちら。

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          いくつになってもモテてみたい

          「通常会員」に参加すると最後まで読めます

          前回の記事はこちら まずはおじさんのモテを考えてみるいらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕のnoteに、「『おばさん』と呼ばれる年齢になってもモテることはできますか?」と質問が来ました。そういう悩みを持っている人の話、いっぱい聞きます。同時に、それでもモテる人もいっぱいいます。なので今回は、中年女性のモテについて考えてみます。 まず、おじさんでモテるタイプを考えてみます。

          いくつになってもモテてみたい

          「日本のワインが飲みたい」と彼女は言った

          「通常会員」に参加すると最後まで読めます

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 https://amzn.to/43acJpd 前回の記事はこちら 「いらっしゃいませ」という言葉に感動する女性いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 先日、40代後半くらいの女性がお店に入ってきたので、僕が「いらっしゃいませ」と声をかけたところ、「うわあ。ほんとに、いらっしゃいませって言うんだ」と、彼女がつぶきました。 僕がけげんな表情を見せると、「すいません。失礼しました。この

          「日本のワインが飲みたい」と彼女は言った

        記事

          いくつになってもモテてみたい

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          いくつになってもモテてみたい

          「日本のワインが飲みたい」と彼女は言った

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 https://amzn.to/43acJpd 前回の記事はこちら 「いらっしゃいませ」という言葉に感動する女性いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 先日、40代後半くらいの女性がお店に入ってきたので、僕が「いらっしゃいませ」と声をかけたところ、「うわあ。ほんとに、いらっしゃいませって言うんだ」と、彼女がつぶきました。 僕がけげんな表情を見せると、「すいません。失礼しました。この

          「日本のワインが飲みたい」と彼女は言った

          お店に入ったら帽子を取るのが常識(だった)

          お知らせ 林さんが書い た新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 前回の記事はこちら 飲食店に来て帽子をかぶったままの人は……いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 noteで一緒に「東京嫌い」という同人誌をやったYukiさんから、「最近のおしゃれ男子でハットをかぶっている人、飲食店に入っても被ったままの人がいてどうにも気になってしまいます。林さんのお店でそのような光景はありますか? あるいは、もしかすると私が知らないだけで、今は屋内でハットを被っ

          お店に入ったら帽子を取るのが常識(だった)

          年上の女性が若い女性と話すときに考えること

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 好まれる話、嫌がられる話いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕のnoteに40歳前後の女性から「2、30代の女性と飲み会などでお話する時の素敵な振る舞いってどんなものだと思いますか? 昔は会話を純粋に楽しめたのですが、最近は『アラフォー先輩の武勇伝に若手がつき合わされる』という構図になるのを怖がってしまいます」という質問が来ました。考えてみます。 日本人の場合、どうしても「年長者を

          年上の女性が若い女性と話すときに考えること

          【シリーズ完結】こうして祖父は「じーちゃん」になった

          前回のお話はこちら。 近況報告 〜成田からの手紙〜「新ひぐらし日記」は不定期更新中です。ぜひ紋白蝶に登録して、これまでの連載をご覧ください。150以上の記事をすべて読むことができます。 前回のお話はこちら これまでの「新ひぐらし日記」はこちら 「新ひぐらし日記」が書籍化されました。 背景を担当するどん太さんのnoteはこちら。

          【シリーズ完結】こうして祖父は「じーちゃん」になった

          自分の人生が映画になるとしたら、誰に演じてもらいたいですか?

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 前回の記事はこちら バーテンダーがストックしているちょっとした質問いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕はバーテンダーなので、ちょっとした質問っていうのをいろいろ持ってるんです。先日取材に来てくれた方にそのことを聞かれ、「自分の人生が映画になるとしたら、誰に演じてもらいたいですか?」という質問が面白い、という話をしたところ、逆に「林さんはどなたですか?」と聞かれました。 例えば、

          自分の人生が映画になるとしたら、誰に演じてもらいたいですか?

          30代に死に物狂いで働くと40代は本当に楽になるのか?

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 前回の記事はこちら 「30代にがんばった人が、40代以降楽できる」の仕組みいらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕のnoteに、こんな内容の質問が来ました。 「20代の頃はブラック企業で働き、こんなところではダメだと思い転職したところ、フルリモートで残業0、休憩も出退勤の時間も自由にとれ家族との時間もとれるようになりました。その反動か、どうしてもサボってのんびりしてしまいます。最近

          30代に死に物狂いで働くと40代は本当に楽になるのか?

          言葉の解像度を上げれば世界は平和

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 前回の記事はこちら わからないものは不安を感じさせるいらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕のnoteに、「友だちで、なんでも、かわいそうって言う人がいます。どこか他人事で、上から目線に感じます。どう思いますか?」という内容の質問が来たので、今回はこれを考えてみたいと思います。 先日、あるポッドキャストを聞いていて、調香師の方が言っていたのですが、僕たち「匂い」に関する表現は、「く

          言葉の解像度を上げれば世界は平和

          難聴の子供はどのように言葉を身に着け、その言葉でエレベーターの他人を吹き出させたか?

          前回のお話はこちら 「おとうさん」と声で話しかけられたので、「何?」の手話で返事した。満員のエレベーター。登園時間は通勤ラッシュで、電車も駅のエレベーターも混んでいる。心なしかピリピリとした空気を感じてしまうのは、腰ぐらいまでしかない二朗を守らなきゃいけないプレッシャーのせいかもしれない。 「ぷぅううう」 もちろん、本当に屁をこいたわけではないのだけど、静まり返った満員のエレベーターではやめてほしい。慌てて口に人差し指をあてる。もちろんこれはろう者に通じる「静かに」だ。

          難聴の子供はどのように言葉を身に着け、その言葉でエレベーターの他人を吹き出させたか?

          顔も行動も娘もイケメンなおじちゃん

          前回のお話はこちら。 近況報告 〜成田からの手紙〜「新ひぐらし日記」は不定期更新中です。ぜひ紋白蝶に登録して、これまでの連載をご覧ください。150以上の記事をすべて読むことができます。 前回のお話はこちら これまでの「新ひぐらし日記」はこちら 「新ひぐらし日記」が書籍化されました。 背景を担当するどん太さんのnoteはこちら。

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          大物になる人の4つの共通点

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 前回の記事はこちら 25年間バーカウンターのむこうから見てきた大物の特徴いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 僕、渋谷でバーを25年間やってきて、たくさんの成功したり上手くいったりした人を見てきました。考えてみると、その人たちにはある傾向があるんですね。今回は、その特徴を書いてみます。 ①フラット 一番感じるのはこれです。例えばですが、僕のバーのカウンターで、すごく偉い人とか有名な

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          禁酒、禁煙草、禁セックス

          お知らせ 林さんが書いた新しい小説が上梓されました。ぜひお読みください。 前回の記事はこちら 昔は「告白」なんてしなかったいらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 先日、NHKの朝の連続ドラマ『ブギウギ』を見ていたら、主人公の女性が男性から「僕と交際してください」って告白されていたんですね。そのドラマは戦中でして、そんな時代に「交際してください。付き合ってください」って告白するなんてあり得ないと思ったんです。 「付き合ってください」って告白するのって、ここ最

          禁酒、禁煙草、禁セックス