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#スタートアップ

PMFへの第一歩: バリュープロポジション (フォーカスと再現性)

PMFへの第一歩: バリュープロポジション (フォーカスと再現性)

先日Atama Plusが51億円のシリーズBラウンド、CADDiが80億円のシリーズBラウンドの調達を発表しました。どちらも2018年にDCMからシード投資を行った企業です。2つの企業は創業から順調に事業を伸ばしていますが、共通していることがあります。

2社に共通していることはプロダクトローンチ前のシードラウンドと数十億円後半を調達するラウンドで説明されている「バリュープロポジション(valu

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全スタートアップが悩むPMF(プロダクト・マーケット・フィット)の測り方を真剣に考えてみた

全スタートアップが悩むPMF(プロダクト・マーケット・フィット)の測り方を真剣に考えてみた

アメリカでこんなジョークを耳にしたことがあります。

スタートアップを経営しているとほぼ100%と言っていいほど皆頭を悩ませるのがPMF(プロダクト・マーケット・フィット)です。PMFをものすごく簡単に言えば、そのプロダクトがビジネスとして成立(ほしい人・お金を払っても買う人がいる状態)しているとき、その状態をスタートアップの世界ではPMFしている、と言います。これができなければ、残念ながらスター

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PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編

PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編

昨日TwitterでPMF(プロダクトマーケットフィット)に大切さについて書いたので、それについて、PMFがあるとどういう状況になるかという具体例、PMFのはかり方と見つけ方、を加えてNoteにします。この記事を書く理由は、PMFの大切さを伝えたい、多くの起業家にPMFを見つけてほしい(すなわち成功してほしい)からです。

また、PMFのはかり方、見つけ方の実践編は細かくなったので別ポストにしまし

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ほとんどの人が勘違いしているグロースハックにおける最適なフレームワーク

ほとんどの人が勘違いしているグロースハックにおける最適なフレームワーク

グロースハックにおいて、最も有名なモデルはおそらく 「AARRR(アー)」モデルでしょう。

サービス全体をユーザーの行動に合わせた5段階のステージに分け、各段階の離脱率をファネル(ろうと)の形で整理したものです。

「AARRR」 は 、 ①ユーザーを獲得 (Acquisition、アクイジション)し、②そのユーザーにサービスの価値を感じさせ(Activation、アク

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4回のピボットを経てスピンアウト。「ユニーリサーチ」で挑むリサーチのDX

4回のピボットを経てスピンアウト。「ユニーリサーチ」で挑むリサーチのDX

プロダクトフォースの浜岡です。
ユーザーインタビューを「最短当日・従来調査コストの10分の1以下」で可能にするユーザーインタビュープラットフォーム『uniiリサーチ(ユニーリサーチ)』を開発しています。

4回のピボットを経て、2021年7月にサービスをリリースし、2023年4月1日にLIFULL社からのスピンアウトをしました。

これからスタートアップとしてリスタートとなりますが、このタイミング

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PRD (プロダクト要件仕様書)の書き方解説 #わたしのPRD

PRD (プロダクト要件仕様書)の書き方解説 #わたしのPRD

こんにちは、外資系IT企業でプロダクトマネージャーをしていますハヤカワです。

先日このようなツイートしたら多くの方に反応いただけたので簡単に解説したいと思います!

前提は

Why: プロダクトの価値や作る目的をチームに伝えて意見を得るため
Who/How: PMとエンジニアリングチーム間で共有する
When: 会社、チームとしてプロダクト全体のビジョンが決まっていて、これから具体的な製品のM

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すかいらーくは3000台のネコ型配膳ロボットをどうやって導入しきったのか。

すかいらーくは3000台のネコ型配膳ロボットをどうやって導入しきったのか。

年の瀬の12月21日、すかいらーくは『2100店のファミレスに3000台のネコ型ロボットを導入しきった!!』というプレスリリースを出しました。

導入宣言をしたのが2021年10月だったので、1年ちょっとでファミレスで動く3000台のロボットが導入されたことになります。ザックリ計算すると、『1日10台ずつ』のロボットが、全国のガスト、バーミヤンなどで増えていったことになります。少なくとも私の知る範

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初めて書くPRD(プロダクト要求仕様書)

初めて書くPRD(プロダクト要求仕様書)

※ Product Manager Advent Calendar 2018 の1日目の記事となります。

はじめにプロダクト・マネージャーの皆さん、PRD(Product Requirements Document)に何を書いていますか?

ここでは”初めて”書くPRDとして、一体どういう内容を書けばいいのかを述べたいと思います。具体的な粒度については、Product Huntの例(本文参照)を

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SaaSスタートアップ企業を経営をしていて大失敗した10のことを振り返ってみる

SaaSスタートアップ企業を経営をしていて大失敗した10のことを振り返ってみる

私がSmartMeetingという会議改善クラウドの代表を務めていた時を振り返ってみると、うまくいったことも多いですが、それよりも失敗の数がかなり多くありました。

今はフリーランス的にSaaS事業立ち上げをしている企業さんのお手伝いをしているのですが、その時に「あ、ここは危険だな」と先手を打てるようになってきました。それも失敗のおかげです。

成功に再現性はあまりないけれど、失敗はものすごく再現

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「いきなり売上5000万円」のスタートアップをバンバン立ち上げる僕らのやり方

「いきなり売上5000万円」のスタートアップをバンバン立ち上げる僕らのやり方

僕らの会社は「スタートアップを量産する会社」だ。

かつてヘンリーフォードは「T型フォード」によって自動車を大量生産できるようにしたが、僕らはそれを「スタートアップ」でやりたい。

僕らはこの1年ちょっとで10以上の事業を生みだし、いくつかを法人化した。今年に入って立ち上げた建材の会社は初月からいきなり6000万円ほどの売上が見えていた。

スタートアップを次々に生み出す「スタートアップスタジオ」

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プロダクトマネージャー1年目の教科書

プロダクトマネージャー1年目の教科書

こんにちは!

dely, Inc.でVPoP (Vice President of Product) として、新規事業開発をしている奥原 (@okutaku0507) といいます。役割としては、プロダクトマネージャー (PdM) 兼エンジニアと言った方がわかりやすいかも知れません。VPoPとはどのような役割なのか、後ほど書かせていただければと思います。

この記事はdely Advent Cal

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