マガジンのカバー画像

好きな記事(詩)1

1,822
感じ入ったもの。 珠玉(主観)
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

ワールドがハローしてくる

ワールドがハローしてくる

いつだって 世界は友だった
いつだって 世界は俺に呼びかける
おい、お前は一体どこに行っていたんだい?と
いつだって 俺は世界を見失う
そう、あっさりと 簡単に
でも、瞑想するとき
静かに過ごすとき
ただ独りあるとき
ワールドはいつだってハローしてくる
おかえり!と
そのとき、「ここ」が
ホームだって気付くのさ
そしてまた俺は、「ここ」を
あっさりと、簡単に忘れてしまうのだった。

詩「贈るなら雨音より晴天の虹を」

詩「贈るなら雨音より晴天の虹を」

雨音よ
私の震える声を隠せ
差し伸べられるその手の主の
力強い足をも阻め
私を一人にするがいい
この悲しみは

私だけのものだ

その日の訪れを
望みはしなかったけれど
その日はただ訪れた

その善悪を天秤にかけるな
それがなかった歪みを生むから

この悲しみは誰かの怒りや
共感にさえ触れてはならない
誰かを行動させてはならない
私はただ悲しみたいだけだ

雨音よ
私の震える声を隠せ
差し伸べられ

もっとみる
光になれ

光になれ

描き出したその先にあなたの星がひとつ



昨日みた夢は いつも叶ってきた



この星に産まれた生命の樹

わたしとともに

胸に抱いて



やさしく手を掴んだ

その先の未来へ

おおきく足を伸ばして



かすかな光を選んで

ぬくもりをお土産に

あなたの故郷を思い出して



遠くはなれていたけど

いま 目覚めるとき



わたしたちは ひとつになる



孤独を感

もっとみる
タツノオトシゴ

タツノオトシゴ

歓喜に満ちた龍の舞

よく来たね

こっちだよ

もう帰るの?

あ、まだ居てくれたんだね

嬉しいよ

キミとまた繋がれた

いつでも戻ってくるといい

雨音が道しるべ

大丈夫

きっと上手くいく



雨の雫の強弱に

音を奏でる傘を持ち上げ

石畳みを大股で歩いた



まるで遣いを寄越したように

まん丸瞳の黒猫が2匹

ひょこっと
木陰から顔を出していた

もっとみる
存在

存在

尊く

温かく

眩しくて

掛け替えのない

代わりのいないもの

心磨かれ

力をもらい

同じ時を生きる

真実の目的地

人生の道に在り

わたしを育てる

無二の存在

頂きへ

頂きへ

滴り落ちる汗
熱を帯びる体躯

心臓は躍動し
魂は精神を燃やす

発火する筋肉の束が
力強く伸縮するたび

未来へのオールは漕がれ
ひとかき またひとかきと
源流へ向かう旅は続く

視線の先にあるものは
そびえ立つ山の頂き

未だかつて見たことのない
光の時がそこにあるのだ

出発の時を待っている

その瞬間を今この時も
待っている

ひがし北海道クレインズ、公式Youtubeのトレーニング動画を

もっとみる
【詩】  胸に刀傷

【詩】  胸に刀傷

自分の頭が何を考えているのか
私は知らない
本当はどんな気持ちなのか
私にはわからない

平気なはずの手術の傷跡
人に笑って話せる自分
でも泳いだ後のシャワールームで
いつも涙が出てきた

乳首のない胸に縫い目二本
あの人の手が胸にふれるのも
あかりのある部屋で見られるのも
考えるだけでこわかった

ななめに走る胸のかたな傷
私たちの勲章だよと
サポートグループの仲間が言う
そうだ勲章だと思うのに

もっとみる
無題

無題

暗行路は繁みし重葉
飛蚊はゆりかごの如し
森の者、日光掴みし月光の下
絶えざる美は燃える

無題

無題

雪しぐれ、滅びぬ美は
流離う緑色は誰も残して
強者(つわもの)の跡は眠らない
弱き者は歩き疲れず

不在

不在

宝ヶ池を眺めながら ふと思った

会社というものをいまだかつて
その目で見たことがある人はいるだろうか

「ええ、ありますとも」

それは会社の建物です
それは会社の従業員です
それは会社の製品です

全ては会社の付属品

会社そのものはどこにある?
全くもって わかりません

実績 利益 信頼 発展

この中にひとつでも 
確かなものはありますか?

春を告げる桜の開花のように
搾りたてのレモン

もっとみる
「Not アクティブ Not パッシブ」フィクションの不幸感や遠くにある悲しみを量る気持ち悪さ

「Not アクティブ Not パッシブ」フィクションの不幸感や遠くにある悲しみを量る気持ち悪さ


「Not アクティブ Not パッシブ」

心って
成長しても
成長しても
未熟で

心って
フルーツの
食べごろのような
時期は
あるのかな

そろそろ高次元で矛盾を受け入れよう
実の詰まっていない理屈を超越しよう

幸福感と隣合わせの気持ち悪さ
フィクションの不幸感や遠くにある悲しみを量る気持ち悪さ

今その瞬間
後悔することになりそうなインディケーションが浮上したら
次の瞬間の君(自分)

もっとみる
瞬間に生まれた言葉に込めて

瞬間に生まれた言葉に込めて

今日は君とデート

まだ君には

友達といる時のように

らしさを見せるのは何となく恐い

でも偽物の自分なんて見せたところで

後々ボロが出るし

やっぱり

そのままで

らしくいこうかな

                                                     
今君のことを

一番知りたくて

好きになのは

僕だって

ちゃんと伝えられるかな?

もちろ

もっとみる
単色カラフルを君に

単色カラフルを君に

次必ず会えるかなんてわからない

だから

出来るだけ

思い残しの無いように

                                                     
声が届くうちに

コエが行き先を失う前に

目を閉じて

たった1つで色鮮やかな想いを眺め直して

表現の準備をしておかないと

                                        

もっとみる