草一条

2020.06.13 はじめてみました。人生模索の過程を綴ってみたり、絵や文章、音楽な…

草一条

2020.06.13 はじめてみました。人生模索の過程を綴ってみたり、絵や文章、音楽など、表現してみたり、農業したり、雑多にやっていきたいと思います。 HP: https://kusa1jou17bitte.wixsite.com/sousaku

マガジン

  • 書きたい

    ちょっとした詩とかエッセイとか、小さな文章作品をまとめます。

  • 知りたい

    色んなことを知りたがりします。

  • 小説 氷磨と王子

    2022年4月4日本編完結した連載小説です。 ファンタジーというか、少年の成長物語というか、架空の国、架空の二つの民族の二人の少年のお話。

  • 描きたい

最近の記事

鏡張りの部屋

そこは鏡張りの部屋 しかも四角い部屋じゃない 面だらけの部屋 きれいな多面体でもなければ 球に近いものでもない 大小様々な「面」が繋がり合って 鏡に映るのはあらゆる角度の「自分」 過去 現在 未来 トラウマ 思い出 望み 罪 己の正当性と、認知の歪みと 同時に見せつけられて 酔ってしまいそう 私はその鏡張りの部屋で こけつまろびつ踊ってみるけれど どのくらい踊れるか自分でもまだ… わかってやしないのに 誰かに相談するほど 言葉になってもいないのに いつか誰かが言っ

    • 愚痴

       他人が私を見て小さいだとか、頼りないだとか、そう思うのは仕方がないことでした。それが事実であって、しかしながらそのまま事実でないことを私が他人に知らしめるには、それなりに時間を要するのですから。  身長はそこらを歩く小学生と変わらないし、事実私にできることは同じ年の他人よりも少ないのです。自分より弱く小さいものは、鬱憤を晴らすのにもってこいですね、通行人のおばさん。自分たちより小さくて、畑違いの仕事をしてきた、直接知らない先輩なんて尊敬には値しませんよね、十代の少女たち。そ

      • 濁流

        増大した不安が 真綿のように首を絞める どうにか こうにか どうか 息をしたいが でももはや 逃ることかなわぬ濁流の中にいる 押し寄せる波を かきわけ かきわけても 絶えることを知らない 息をするべく なにかを生み出そうとする 己の中のものを 形にしようと それが息をすることだと身に沁みていて だがそれすらもこの濁流に 飲み込まれなくなってしまいそうで 独り叫ぶことも助けも呼ばずに 溺れてしまおうかと それでもなお願う いつか海の果てにあるともわからぬ その輝きを ひかり

        • スマホは何を映してる?

        鏡張りの部屋

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        記事

          のぞみ

          神様僕にどうか 一遍の詩を書かせてほしい ほんのくだらぬ半刻を 過ごさせてほしい 神様僕にどうか 一枚の絵を描かせてほしい 取るに足らない一日を 過ごさせてほしい 神様僕にどうか 一曲のソナタを弾かせてほしい どうにか弾くため一年の 毎日ひと時がほしい 何の成果も名誉もない でも僕は、神様

          440

          悪魔的旋律に酔っちゃって 脳みそはとうに灼けちゃって もう手遅れだ!周波数 子守唄からやりなおす? 電子音なら 中毒者 依存 廃人 お手のもの ロッテ ロッテ 愛してる ヘレナの美ほど 囚われる 回線契約 無線LANの跋扈? 貴方が囁く 陰謀論は何個? Aはラの音 さあ行こうか! 洗脳世界←へ 手を取り合って()  愛しているわ 旋律に詞に 何度も救われ 生きてるもの 今さら何を言われたって もうあとになんか 引けないの

          言葉遊びに脈絡はなく永久に続く羅列螺旋の先も見えず

          息をしている 息をして 息をして、生きて 言葉だけで その非物質の 鋸よりも残酷な 傷跡を残して 死にたくなる 消えたくて 消えたくて、生きて なにかに救われ あの恐ろしい 言葉も忘れ去れど 古傷だけ疼く 雨の降る日 ひどく寒い日 疲れ果てた日 死にたくなる 消えたくて 消えたくて 息をしている 息をして 息をして、生きて これと共に生きていく これの声は止まぬだろう これはずっと側にいる これは私を見捨てない いつかどこかでヒナギクの 散る音がしたときのよう

          言葉遊びに脈絡はなく永久に続く羅列螺旋の先も見えず

          青春と電子音

           もう大人になった方々向けに書きますね。もちろんこうして公開記事にする以上年齢制限はないです。 はじめに 皆さんの青春に伴走していた音楽はありますか?どんなアーティストの、どんな曲でしたか?アイドル歌手、演歌歌手、クラシック、ジャズetc…ジャンルは様々でも、多くの人にはそういう音楽があるのではないかと思うのです。今でも大切かもしれないし、今は離れてしまったかもしれない、でも十代のころによく聴いたり、口ずさんだりしていた音楽。  私が高校生だった頃、YouTubeでは「恋

          青春と電子音

          除草

          草またはgrass 吹き抜けて揺らす 風 日々生きて暮らす 為 草を抜いてます

          みかん

          いい匂いのみかん あまずっぱい時間 収穫する期間 あっという間時間 ライムのことはよく知らないんです 苦いレモンには届きやしないんです みかんのことはよく食べてるんです だからたまには手を伸ばしたいんです 枝は剪定されちゃって ほんとはもっと伸びられるけど 手の届くようにさ 切ってしまおう 僕の背丈に合わせて 種なんてなくなっちゃって ほんとは子孫残すためだけど 美味しく食べるためにさ 剥いてしまおう 手のひらの上で

          タカラモノ

          なにもかもだめで いやになったんだ どこかで誰かが歌った 僕は消えたいなんて歌 そんな気持ちでさ そんな夜だけど 思い出したんだ いつかの僕が揺蕩った 末に諦めた泡沫 そんな欠片をさ 権利はない 機会もない 僕にはなにもないんだって 思い知らされてしまって 誰がいつ僕に言ったのだろ 世間がいつも言ったのだろ 僕自身でも言い聞かせたろ 僕にはないから諦めろって なにもかもだめで いやになったんだ どこかで誰かが歌った 僕は消えたいなんて歌 その続きを歌った そんな歌だ

          タカラモノ

          だるまさんがころんだ

          (四拍子。一行で一小節。「おつきさんいくつ」などのわらべ歌みたいな適当な節で) だーるまさんがこーろんだ さあ 振り返ったら誰もいない 幻か夢か でも 振り返っても夢じゃない だーるまさんがこーろんだ だーるまさんがこーろんだ だーるまさんがこーろんだ …誰かが肩を叩いた 泣きながら振り返る でも やっぱり誰もいなかった 闇雲に走った ぶつかって転んだ 「今度は私が鬼よ」 笑い声が言った だーるまさんがこーろんだ 動いたらだめよ 「捕まえたら私 もう ひとりぼっちじ

          だるまさんがころんだ

          雨が来る。私たちは歩く。

           雨が来る。その予感を孕んだ秋風が吹いている。もうずいぶん歩いた。広い公園を一周して、美術館に入ってみる。まだ歩く。歩く。歩く。私もあなたも、まだ歩いていく。歩く。見る。考える。今この場所を。しかしここは通過点に過ぎない。過去があって、未来がある。私たちの前から、後ろから、やってくる者たちと共に、歩く。  ピカソの絵がある。彼の辿った足跡を、ほんの少し感じて歩く。彼の描いた世界が広がっている。曲線、直線、また曲線、あるいは両方。赤、青、あるいは両方。比較的写実的なもの。あえて

          雨が来る。私たちは歩く。

          僕と君と希望と絶望

          (何を書きたかったのかもうわからないが下書きに残っていた何かを投稿してみる) 僕の希望は潰えてしまった とっくにあるいははじめから でも、ねぇ君の中でまだ 僕の希望は息をしているはず だから君の絶望と一緒に 心に住まわせてよ 君との関係に名前をつけるのは怖くて だけど最後にどうしても 愛してると言いたくなった

          僕と君と希望と絶望

          ひとりごと

          懊悩は泥濘のごとくわが足を捉え 現実は大河のごとく眼前に行く手を阻む 向こう岸から呼び声が 早く渡ってこいと言う さあその手で橋をかけよ 早くかけよそして渡れ、と 塵芥にまみれ 掴めるものは愛ばかり 愛ほど生に肝要なものはなく また愛ほど役に立たないものもあるまい それを大きく示すとて 誰も己のことで手一杯 口で申せど何ができるでもなかろうに でくのぼうとて生きていくのに 食べるものを得、住むところを持ち 東奔西走し誰かの側に行ってやる為には 無償の愛だけで足りようか せ

          ひとりごと

          脈絡はない

          祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり  祇園精舎、手塚治虫の「ブッダ」に出てきたっけ。「ブッダ」の印象に残っているシーンはダイバダッタがブッダを殺そうとするシーン。結局彼は毒を塗った爪をブッダに突き立てることはできずに死んでしまう。「せめて、死なばもろとも」そのセリフが妙に印象に残っている。そもそも突然に祇園精舎の鐘の声、と書き出したのは今の大河ドラマが鎌倉幕府が出来ていく話で、ついこの間までアニメ「平家物語」も見ていたからで。さらにアニメ「平家物語」を観ようと思ったのは、

          脈絡はない