草一条

2020.06.13 はじめてみました。人生模索の過程を綴ってみたり、絵や文章、音楽な…

草一条

2020.06.13 はじめてみました。人生模索の過程を綴ってみたり、絵や文章、音楽など、表現してみたり、農業したり、雑多にやっていきたいと思います。 HP: https://kusa1jou17bitte.wixsite.com/sousaku

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    2022年4月4日本編完結した連載小説です。 ファンタジーというか、少年の成長物語というか、架空の国、架空の二つの民族の二人の少年のお話。

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記事一覧

底なしの夜

何もできない夜は 安寧の闇に沈めもせずに 放棄したものたちの山に埋もれ 私だけの宝の山に包まれ 妨害も搾取もなく ここが私の箱庭 私だけの楽園 私だけの地獄 理解され…

草一条
1か月前
4

或る兄弟の話

 舞台の上のその男は、俺の知っているあいつではなかった。舞台の幕が下りるまで、俺はすっかり物語に引き込まれてしまっていた。  弟の仕事を認めたことはない。弟は俳…

草一条
1か月前
6

鏡張りの部屋

そこは鏡張りの部屋 しかも四角い部屋じゃない 面だらけの部屋 きれいな多面体でもなければ 球に近いものでもない 大小様々な「面」が繋がり合って 鏡に映るのはあらゆる…

草一条
5か月前
2

愚痴

 他人が私を見て小さいだとか、頼りないだとか、そう思うのは仕方がないことでした。それが事実であって、しかしながらそのまま事実でないことを私が他人に知らしめるには…

草一条
9か月前
4

濁流

増大した不安が 真綿のように首を絞める どうにか こうにか どうか 息をしたいが でももはや 逃ることかなわぬ濁流の中にいる 押し寄せる波を かきわけ かきわけても …

草一条
1年前
1

スマホは何を映してる?

草一条
1年前

のぞみ

神様僕にどうか 一遍の詩を書かせてほしい ほんのくだらぬ半刻を 過ごさせてほしい 神様僕にどうか 一枚の絵を描かせてほしい 取るに足らない一日を 過ごさせてほしい 神…

草一条
1年前
1

440

悪魔的旋律に酔っちゃって 脳みそはとうに灼けちゃって もう手遅れだ!周波数 子守唄からやりなおす? 電子音なら 中毒者 依存 廃人 お手のもの ロッテ ロッテ 愛し…

草一条
1年前
2

言葉遊びに脈絡はなく永久に続く羅列螺旋の先も見えず

息をしている 息をして 息をして、生きて 言葉だけで その非物質の 鋸よりも残酷な 傷跡を残して 死にたくなる 消えたくて 消えたくて、生きて なにかに救われ あの恐ろ…

草一条
1年前
3

青春と電子音

 もう大人になった方々向けに書きますね。もちろんこうして公開記事にする以上年齢制限はないです。 はじめに 皆さんの青春に伴走していた音楽はありますか?どんなアー…

草一条
1年前
2

除草

草またはgrass 吹き抜けて揺らす 風 日々生きて暮らす 為 草を抜いてます

草一条
1年前
2

みかん

いい匂いのみかん あまずっぱい時間 収穫する期間 あっという間時間 ライムのことはよく知らないんです 苦いレモンには届きやしないんです みかんのことはよく食べてるん…

草一条
1年前
3

タカラモノ

なにもかもだめで いやになったんだ どこかで誰かが歌った 僕は消えたいなんて歌 そんな気持ちでさ そんな夜だけど 思い出したんだ いつかの僕が揺蕩った 末に諦めた泡沫 …

草一条
1年前
2

だるまさんがころんだ

(四拍子。一行で一小節。「おつきさんいくつ」などのわらべ歌みたいな適当な節で) だーるまさんがこーろんだ さあ 振り返ったら誰もいない 幻か夢か でも 振り返って…

草一条
1年前
3

雨が来る。私たちは歩く。

 雨が来る。その予感を孕んだ秋風が吹いている。もうずいぶん歩いた。広い公園を一周して、美術館に入ってみる。まだ歩く。歩く。歩く。私もあなたも、まだ歩いていく。歩…

草一条
2年前
1

僕と君と希望と絶望

(何を書きたかったのかもうわからないが下書きに残っていた何かを投稿してみる) 僕の希望は潰えてしまった とっくにあるいははじめから でも、ねぇ君の中でまだ 僕の希…

草一条
2年前
底なしの夜

底なしの夜

何もできない夜は
安寧の闇に沈めもせずに
放棄したものたちの山に埋もれ
私だけの宝の山に包まれ
妨害も搾取もなく
ここが私の箱庭
私だけの楽園
私だけの地獄

理解されなくて良い
同情には反吐が出る
真綿で首を絞めるような孤独を
愛してやまず
憎んでやまず

この世に生を受けたその時
鎖として得た祝福と呪い
私を現世に繋ぎ止めるもの

嗚呼、眠らせてくれ
滅茶苦茶ぢゃないか

或る兄弟の話

或る兄弟の話

 舞台の上のその男は、俺の知っているあいつではなかった。舞台の幕が下りるまで、俺はすっかり物語に引き込まれてしまっていた。

 弟の仕事を認めたことはない。弟は俳優としてそれなりに名を売っているが、世間が認めようと俺にとってはずっと、弟は弟だ。スポーツも勉強もできた俺とは違って、出来がいいとは言えなくて、親にも心配をかけていた。仲は良かったし、顔つきも背格好もよく似た兄弟だったが、中身は正反対だっ

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鏡張りの部屋

そこは鏡張りの部屋
しかも四角い部屋じゃない
面だらけの部屋

きれいな多面体でもなければ
球に近いものでもない
大小様々な「面」が繋がり合って

鏡に映るのはあらゆる角度の「自分」
過去 現在 未来
トラウマ 思い出 望み 罪

己の正当性と、認知の歪みと
同時に見せつけられて
酔ってしまいそう

私はその鏡張りの部屋で
こけつまろびつ踊ってみるけれど
どのくらい踊れるか自分でもまだ…

わかっ

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愚痴

 他人が私を見て小さいだとか、頼りないだとか、そう思うのは仕方がないことでした。それが事実であって、しかしながらそのまま事実でないことを私が他人に知らしめるには、それなりに時間を要するのですから。
 身長はそこらを歩く小学生と変わらないし、事実私にできることは同じ年の他人よりも少ないのです。自分より弱く小さいものは、鬱憤を晴らすのにもってこいですね、通行人のおばさん。自分たちより小さくて、畑違いの

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濁流

濁流

増大した不安が 真綿のように首を絞める
どうにか こうにか どうか
息をしたいが でももはや
逃ることかなわぬ濁流の中にいる
押し寄せる波を
かきわけ かきわけても
絶えることを知らない

息をするべく なにかを生み出そうとする
己の中のものを 形にしようと
それが息をすることだと身に沁みていて
だがそれすらもこの濁流に
飲み込まれなくなってしまいそうで
独り叫ぶことも助けも呼ばずに
溺れてしまお

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のぞみ

のぞみ

神様僕にどうか
一遍の詩を書かせてほしい
ほんのくだらぬ半刻を
過ごさせてほしい

神様僕にどうか
一枚の絵を描かせてほしい
取るに足らない一日を
過ごさせてほしい

神様僕にどうか
一曲のソナタを弾かせてほしい
どうにか弾くため一年の
毎日ひと時がほしい

何の成果も名誉もない
でも僕は、神様

440

440

悪魔的旋律に酔っちゃって
脳みそはとうに灼けちゃって
もう手遅れだ!周波数
子守唄からやりなおす?

電子音なら 中毒者
依存 廃人 お手のもの
ロッテ ロッテ 愛してる
ヘレナの美ほど 囚われる

回線契約 無線LANの跋扈?
貴方が囁く 陰謀論は何個?
Aはラの音 さあ行こうか!
洗脳世界←へ 手を取り合って() 

愛しているわ 旋律に詞に
何度も救われ 生きてるもの
今さら何を言われたって

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言葉遊びに脈絡はなく永久に続く羅列螺旋の先も見えず

言葉遊びに脈絡はなく永久に続く羅列螺旋の先も見えず

息をしている
息をして
息をして、生きて

言葉だけで
その非物質の
鋸よりも残酷な
傷跡を残して

死にたくなる
消えたくて
消えたくて、生きて

なにかに救われ
あの恐ろしい
言葉も忘れ去れど
古傷だけ疼く

雨の降る日
ひどく寒い日
疲れ果てた日

死にたくなる
消えたくて
消えたくて

息をしている
息をして
息をして、生きて

これと共に生きていく
これの声は止まぬだろう
これはずっと側

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青春と電子音

青春と電子音

 もう大人になった方々向けに書きますね。もちろんこうして公開記事にする以上年齢制限はないです。

はじめに 皆さんの青春に伴走していた音楽はありますか?どんなアーティストの、どんな曲でしたか?アイドル歌手、演歌歌手、クラシック、ジャズetc…ジャンルは様々でも、多くの人にはそういう音楽があるのではないかと思うのです。今でも大切かもしれないし、今は離れてしまったかもしれない、でも十代のころによく聴い

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除草

除草

草またはgrass
吹き抜けて揺らす 風
日々生きて暮らす 為
草を抜いてます

みかん

みかん

いい匂いのみかん
あまずっぱい時間
収穫する期間
あっという間時間

ライムのことはよく知らないんです
苦いレモンには届きやしないんです
みかんのことはよく食べてるんです
だからたまには手を伸ばしたいんです

枝は剪定されちゃって
ほんとはもっと伸びられるけど
手の届くようにさ
切ってしまおう 僕の背丈に合わせて

種なんてなくなっちゃって
ほんとは子孫残すためだけど
美味しく食べるためにさ
剥い

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タカラモノ

タカラモノ

なにもかもだめで
いやになったんだ
どこかで誰かが歌った
僕は消えたいなんて歌
そんな気持ちでさ

そんな夜だけど
思い出したんだ
いつかの僕が揺蕩った
末に諦めた泡沫
そんな欠片をさ

権利はない 機会もない
僕にはなにもないんだって
思い知らされてしまって

誰がいつ僕に言ったのだろ
世間がいつも言ったのだろ
僕自身でも言い聞かせたろ
僕にはないから諦めろって

なにもかもだめで
いやになった

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だるまさんがころんだ

だるまさんがころんだ

(四拍子。一行で一小節。「おつきさんいくつ」などのわらべ歌みたいな適当な節で)

だーるまさんがこーろんだ さあ
振り返ったら誰もいない
幻か夢か でも
振り返っても夢じゃない

だーるまさんがこーろんだ
だーるまさんがこーろんだ
だーるまさんがこーろんだ
…誰かが肩を叩いた

泣きながら振り返る でも
やっぱり誰もいなかった
闇雲に走った
ぶつかって転んだ

「今度は私が鬼よ」
笑い声が言った

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雨が来る。私たちは歩く。

雨が来る。私たちは歩く。

 雨が来る。その予感を孕んだ秋風が吹いている。もうずいぶん歩いた。広い公園を一周して、美術館に入ってみる。まだ歩く。歩く。歩く。私もあなたも、まだ歩いていく。歩く。見る。考える。今この場所を。しかしここは通過点に過ぎない。過去があって、未来がある。私たちの前から、後ろから、やってくる者たちと共に、歩く。
 ピカソの絵がある。彼の辿った足跡を、ほんの少し感じて歩く。彼の描いた世界が広がっている。曲線

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僕と君と希望と絶望

(何を書きたかったのかもうわからないが下書きに残っていた何かを投稿してみる)

僕の希望は潰えてしまった
とっくにあるいははじめから
でも、ねぇ君の中でまだ
僕の希望は息をしているはず

だから君の絶望と一緒に
心に住まわせてよ

君との関係に名前をつけるのは怖くて
だけど最後にどうしても
愛してると言いたくなった