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日本と世界、世界と日本、なんとも大風呂敷なタイトル

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2020年11月の記事一覧

宗教と表現の自由に関するメモ 〜 フランス文化・宗教学者によるフランス「斬首事件」論考の読後感想と私見

宗教と表現の自由に関するメモ 〜 フランス文化・宗教学者によるフランス「斬首事件」論考の読後感想と私見

はじめに宗教は自分にとって切実なものではない。自称「闘争的かつ積極的な無神論者」(リチャード・ドーキンス Richard Dawkins "Militant Atheism" 援用)ながら、もともと生来「神」なるものを本当の意味で信じたことなどなく(「本当の意味で」というのは、つまり、子どもの頃ってよく分からないままに神社仏閣をお参りしたりしてるよね、今も筆者は神社や寺の雰囲気自体はわりと好きだが

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37年前の今頃イランにいたから Persian Love (Holger Czukay) 〜と言えば スネークマンショー

37年前の今頃イランにいたから Persian Love (Holger Czukay) 〜と言えば スネークマンショー

1983年11月のイラン 〜 イラン・イスラム・アヤトラホメイニ共和国違うよ、正式名称は Islamic Ayatollah Khomeini Republic of Iran ではなくて、Islamic Republic of Iran, つまり、イラン・イスラム共和国。しっかし、1953年に当時のイランの民主的に選ばれたモハンマド・モサッデク (Mohammad Mosaddegh) 首相の政

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演説の美辞麗句だけで政治家に「感服」してしまう、日本の「リベラルな」人たち

演説の美辞麗句だけで政治家に「感服」してしまう、日本の「リベラルな」人たち

アメリカ副大統領になることが「内定」したカマラ・ハリスを、演説の美辞麗句だけで、政策でも行動でもなく言葉だけで、素晴らしい、素晴らしいと持ち上げる日本の「リベラルな」人たちこの件、早くも旬な話題ではなくなってきたので、正直、書く気がかなり失せてきた。とはいえ、直近の投稿(11月13日)の最後の章で、「カマラ・ハリスの選挙『勝利』演説における美辞麗句を聞いただけで簡単に『参って』しまっている、もしく

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混迷を極めるアメリカの今に捧ぐ 〜 「アメリカの歌」と「アメリカ」(歌詞和訳)

混迷を極めるアメリカの今に捧ぐ 〜 「アメリカの歌」と「アメリカ」(歌詞和訳)

はじめに「はじめに」書いておくと、今後のアメリカにおいては、Z世代, Generation Z の声がますます強くなっていくだろうから、「産みの苦しみ」はしばらく続くにしても、「混迷を極める」今のアメリカのこの先は、近い将来と言わなくとも、近未来的な展望を考えれば、「我らが祖国」日本のそれよりも相当に明るいものになる可能性を秘めている。筆者はそんなふうに感じている。

本投稿のタイトルにその名を掲

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Give Peace A Chance (John Lennon) 〜 歌詞和訳

Give Peace A Chance (John Lennon) 〜 歌詞和訳

Give Peace A Chance (歌詞和訳) 〜 平和に機会を確か邦題は「平和を我等に」だったと思うが、自分がこの歌の歌詞を訳した時はあえて直訳的に「平和に機会を」とした。言わずと知れた(と言いたいところだけれど最近はもう忘れられてるのかも)半世紀ほど前の時代における平和運動にとっての象徴的な歌、要するにアンセムだった "Give Peace A Chance" はジョン・レノンが作って、

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