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柳宗悦の辛辣な「お叱り」と、事なかれ主義トート

先日、国立近代美術館で絶賛開催中である『民藝の100年』に行ってきたのだけれども、書きたいことがありすぎたので忘れないうちに書いておきたい。

1988年10月生まれの自分にとって、民藝活動の中心人物であった1889年3月生まれの柳宗悦はちょうど100学年違い……という雲の彼方の存在なのに、彼らの蒐集品や活動記録を鑑賞するのはまるで今日買ってきた雑誌を読むくらいに身近で素敵。故に展覧会を鑑賞すると

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インターネットの中で出会えるってすごい確率ですよね
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【読書メモ】個人・企業・社会に求められることは何か?(8/9):企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境(第7章)

本章では、ここまでの章で明らかになったポイントが整理され、個人が主体的なキャリア形成を行うために個人・企業・社会がそれぞれ何を重視するべきかについての提言が最後に為されています。その前に、まずここまでのまとめとして、個人における経験と内省、職場における開放性、メンバー同士の信頼と自己開示の雰囲気を有する実践共同体、という三つのキーポイントの関係性が取り上げられています。

ここまで論じてきた章の議

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励みになります!

【読書メモ】優れた学術書を読むと自身の研究が刺激される!?(9/9):企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境(終章)

終章では、各章のまとめを行った後に、本書による学術的意義と実践的意義とが提示され、今後の研究への展望が示されます。博論というものはこうやって止めを打つのだなぁと感嘆しながら読みました。

学術的意義
キャリア研究における本書の意義は、「企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境に着目し、学習環境に関する研究の視座から学際的な分析を行った点にある」(262頁)と言えます。キャリアをすすめる

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ポスト・コロナ時代のベテラン社員向けリスキリング

今年9月19日の日本経済新聞朝刊の総合1面にて、私たち一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの取組みについて特集をして頂いて以来、実に150社以上もの企業からお問い合わせを頂戴しました。

そのお問い合わせの半分近くは、

「ベテラン中高年社員のリスキリングをどのように行ったら良いか?」

という内容でした。私自身、ずっとテクノロジーと全く縁のない仕事をしていましたが、40歳の時に一念発

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ありがとうございます!
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まだ「メジャーデビュー」したいアーティストへ〜録音専属実演家契約という害毒〜

 いまだに普通に使われている「メジャー・デビュー」という言葉、アーティストを志す人は、そろそろ言葉の真の意味を理解したほうが良いと思います。
 以前から音楽業界的には「メジャー・デビュー」という言葉は、曖昧にそして、恣意的に使われてきました。大手レーベルと契約していることを伏せて、敢えてインディーズレーベルからリリースするみたいな作戦もありました。(僕自身も事務所社長としてやったことありますw)

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ありがとうございます!嬉しいです。
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焼き魚は皮目をおいしく焼くことに集中する



塩鮭の切り身を焼きました。
我が家のガスコンロは魚焼きグリルのない二口。なのでグリルパンで焼きます。
何も乗せずにまずは弱火でグリルパンを温め、切り身の皮目を下に置いて中火にします。焼き目のしましま模様を想像して向きにはちょっと気をつけて。

皮目がおいしくこんがり、がおいしい焼き魚。ちょっと焦げたところがあっても香りがおいしさになるけど、皮が全部まっくろくろすけだと炭の味になってしまうから。

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【読書メモ】キャリアを確立できる実践共同体の環境デザインとは?(6/9):荒木淳子著『企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境』(第5章)

第4章では、実践共同体に参加することが働く個人のキャリア確立を促し、その結果として内省が引き出されるということが明らかになりました。それを承けて、本章では、どのような実践共同体がキャリア確立を効果的に促すのかがインタビュー調査によって考察されます。つまり、実践共同体のデザインのあり方という実践的な示唆が提示されている章です。

ウェンガーを引きながら、実践共同体を構成する要素として①領域、②コミュ

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うれしいです!
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光楽亭はかつて、環七沿いの大森あたりにあったんだ

昔話をしよう。
でもそんな昔じゃない。平成のお話。

ラーメン320円って昭和40年代?
いえいえ、平成のお話です。

環七沿いに、光楽亭というお店がありました。
ご主人が先立たれ、それからずっと女将のワンオペ営業。二人でお店に入り、ワンオペだからメニューをそろえよう、とタンメンを2つ注文したら1人前ずつ調理していた。なんだ、それなら別々の注文でもおんなじだったなあ。と。

小柄な女将はフットワー

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【読書メモ】キャリア発達理論研究史(3/9):荒木淳子著『企業で働く個人の主体的なキャリア形成を支える学習環境』(第2章)

本章は、キャリア発達(career development)理論の先行研究としてむちゃくちゃ勉強になります。もっと早く読んでおけばよかったと後悔するレベルです。

解説がふるってるなぁと感じたのが、キャリア発達理論を四つのアプローチに分類して解説している点です。表2−2(53頁)に基づいてそれぞれ見ていきます。

①個人ー環境適合アプローチ代表的なものはホランドの六角形で有名な職業選択理論です。個

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うれしいです!

松本隆 風街オデッセイ第二夜(後半)

ここからしばらく冨田恵一さん、冨田ラボのコーナーになります。最初に登場したのがクミコさん。横山剣さん作曲の「フローズン・ダイキリ」です。お酒飲めないはずなのに、バーの雰囲気、バーテンダーとの軽妙なやりとり、よく書けるなあ。松本さんは、小さなライヴハウスで歌っていたシャンソン歌手をたった1枚のアルバムによって、大ホールでスポットライトを浴びる大歌手に育ててしまった。そのきっかけとなったアルバムが「A

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