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【論文レビュー】何が個人のアンラーニングを促すのか?:Matsuo (2018)
アンラーニングという言葉はビジネス場面でも2000年頃からしばしば使われるようになりました。その重要性は理解されながらも、何によってアンラーニングが促されるのかという個人単位での実証研究はほとんどなされてこなかったそうです。本論文では、松尾先生が実証研究をもとに何が個人のアンラーニングを促進するのかについて明らかにされています。
結果図本論文で明らかになっているのは、①アンラーニングに影響を与え
【読書メモ】ジョブ・クラフティングの実践的入門書:『50代からの幸せな働き方――働きがいを自ら高める「ジョブ・クラフティング」という技法』(高尾義明著)
高尾義明先生の最新のジョブ・クラフティング本を読みました。私も50歳が見えてきた年頃でもあるので共感できる部分も多く、またジョブ・クラフティングについての解説もさらに進化されていて興味深く拝読しました。ジョブ・クラフティングについて知りたい、実践に活用してみたい、という方々にオススメの一冊です。
ジョブ・クラフティングとは何か最初に、ジョブ・クラフティングの定義からみていきます。ジョブ・クラフテ
バー開業顛末記⑥「理想的な物件に出会ってしまった」
※バー開業顛末記を最初から読みたい方はこちらから。
つ、ついに出会ってしまったかも!
物件を探し始めて1年弱。
この物件を内見した時の率直な感想である。
(そう。。。わりと長く探したのです)
前回、物件のイメージについてこんなことを書いた。
そう、まさにこんな「イメージ通りの物件」がまさかのまさかで見つかったのだった。
・隠れ家である(「静かでひっそりした場所」にある)
・住宅街の一軒家
西麻布 壌を閉店します
2024年6月21日、和風スタンディングバー「西麻布 壌 (じょう)」が閉店します。
2003年、西麻布の交差点の眼の前に「日本人が使ってサマになる、洗練されていながら気楽に使える立ち飲み屋」として生を受けた7坪の小さなお店ですが、その約21年の営業に幕を下ろすこととなります。
僕自身はすでに「西麻布 壌」を運営する株式会社グレイスの経営から完全に離れていますし、創業者の変なノスタルジーに囚われ
【読書メモ】『チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方』(池田めぐみ・安斎勇樹著)
レジリエンス(復元力)は最近ビジネス場面でもよく聞くようになってきましたが、本書のタイトルであるチームレジリエンスはまだそれほど定着していないかもしれません。ただ、本書を読んでみての感想としては、日本企業で働く人々はチームレジリエンスの重要性を身に沁みて感じはじめており、2024年はチームレジリエンス元年とでも呼ばれる年になるのではないか、というものです。今回のnoteではこの点をとっかかりにして
もっとみる東工大の卒業式で祝辞、述べてみた
母校の東京工業大学の卒業式(正式には学位授与式、学部および大学院の2回)で来賓として祝辞を読む機会を頂いた。2024年3月26日。
東工大は24年10月には東京医科歯科大学と合併して東京科学大学となるので、「東京工業大学」としては最後の春の卒業式だった。
そんな大事な機会に、もっと王道的に凄い卒業生がアボガドロ定数ほどいる中で、私を推薦してくれた益学長には感謝です。
聞いてる卒業生・親御さんたち