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エッセンボンノック

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日々考えていることや旅での気付きを言語化したエッセイ集。迷言から名言まで、言葉の宝探しを。写真は旅先での1枚。気が向いたら有料化します。
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#フリーランス

理不尽が愛おしい

理不尽が愛おしい

僕はいま、理不尽のシャワーを浴びている。

ここ数年、いろんな意味でフリーだった僕。日常がイージーすぎて、飽きてしまった。好きなことをやるだけの生活はあまりにも簡単すぎる。

デザートばかりの日常に胃もたれしてしまったのだ。簡単は心地よい。けど、おもしろくない。その結果、

「理不尽の海にダイブしたい」

と思うようになった。社会の波に揉まれ、さまざまな理不尽と戦いながら生きるのは刺激的でおもしろ

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ニートとナマケモノ

ニートとナマケモノ

僕はニートよりのフリーランス。一応、仕事があるものの、家でだらだらしている時間の方が長い。

生活スタイルはニートそのもの。

大学を卒業後はフリーで「ガンガン稼ぐぞ!」なんて思っていたものの、気付けば普段のニート生活に戻ってしまう。昼前に起きて、読書や映画を見始めたら、1日が過ぎ去ってゆく。

自分には少し働いて、たくさん遊ぶスタイルが合っているようだ。遊ぶといっても、読書に映画鑑賞、友人とのキ

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ちょっとした元カレの誇り。

ちょっとした元カレの誇り。

先日、僕が数年前に内定を辞退した企業が上場を果たした。

海外進出に積極的で、先進技術を取り扱うイケイケの企業。平均年齢は若く、オフィスにはカフェのようなオシャレスペースがある。絵に描いたようなイケイケベンチャー企業である。

僕は就活で面接を受けた企業は1社のみ。しかし、その1社すらも辞退してしまった。

結果的に僕は間違いで、正解。

入社していたら、それなりに働き、それなりに充実した会社員生

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「働く」を始めてみる

「働く」を始めてみる

2022年は「働く」をしたい。ここ2年、ほとんどの時間を趣味に費やしてきた。旅に映画に本。友人とのキャッチボールに家族とのボードゲーム。朝は森の散歩とヨガから始まり、夜は好きなだけ本を読み散らかす。

とんだご身分である。この時代に生まれて本当によかった。

大学を卒業し、3年の月日が経とうとしている。「会社員になりたくない」「普通に働きたくない」「てか毎日遊んで暮らしたい」そう思い、就職せずにフ

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謎の男。

謎の男。

僕は謎の男である。周りからすると、謎らしい。大学を卒業後、企業に所属せず、国内外を転々としているアラサー男子。

たしかに、謎かもしれない。

僕だって自分自分が不思議でならない。自分ですら、この先どこで何をしているのかわからない。僕が僕を謎だと思うのだから、僕以外の誰かが僕という人間を謎めくのは当然の流れ。

映画や小説の世界に浸っていると、僕自身もフィクションの一部のような気がしてくる。でも、

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ゆるく働き、ゆるく生きる

ゆるく働き、ゆるく生きる

僕はフリーのWebライター。新卒でフリーになり、今年で3年目だ。最近は、だいたい午前11時過ぎに起きて、好きなタイミングに文章を書き、飽きたら読書や映画観賞を楽しむ、そんな生活を送っている。

1日の労働時間はゼロから長くて4時間程度。僕の集中力の限界である。

コロナ前はマレーシア・クアラルンプールやタイ・バンコク、ニューヨークなど、海外を転々としていた。オンライン上で完結する仕事のため、地球全

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全ては気分次第

全ては気分次第

僕の行動は全てが気分次第。ある日は一日中映画を観る日もあれば、ふと旅に出かける日もあれば、公園で友人とキャッチボールする日もある。遊びから仕事まで全ては気分次第である。

「明日の天気は明日になってみないとわからない」ように、僕の気分も明日にならないと明日の気分はわからない。それに、同じ明日でも朝と夜では全く違う気分。気分は株価のように、常に変動しているのだ。

もちろん、全く気分がよめない訳では

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10倍で売れた

10倍で売れた

4年前、タイのローカルマーケットに訪れた際、1万円分くらいの雑貨を買った。これが人生初の「仕入れ」である。現地の物価にしては、それなりのお金を使ったと思う。スーツケース1つ分の爆買い。

帰国後、買ったモノの半分は、お土産として友人にあげたが、もう半分はメルカリで売ってみることにした。目的は稼ぐことではない。どんなモノがどれくらいの金額で売れるのか、好奇心が強かった。

その結果‥

1枚あたり7

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【エッセイ】稼ぎたいなら、稼げばいい

【エッセイ】稼ぎたいなら、稼げばいい

お金を稼ぐ方法なんて、いくらでもある。お金を稼ぎたい人は、お金の稼ぎ方を知り、実践する。たった2ステップ、これだけだ。

100万稼ぎたいなら、月100万稼げる方法を調べ、考え、実践する。稼ぎたいなら稼げばいい。

単価20万円の仕事を月に5回すればいいし、時給5000円の仕事を200時間すればいいし、単価1000円の商品を1000コ売ればいい。シンプルな話だ。

別にいまの給料に満足しているなら

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【エッセイ】誰も知らない

【エッセイ】誰も知らない

僕のことを知っているだろうか。僕は有名人ではないので、世の中の大半の人に知られていない。せめて、家族や一部の友人くらい。人数にして世界で数十人程度だろう。

僕が何やっているか知っているだろうか。アロハシャツを着て、カフェでメモを片手に何か考え事をしている僕を。海辺でどこか遠くを眺め、ひたすらボーッとしている僕を。

僕がどこにいるか知っているだろうか。ある日はタイ・バンコクのカフェ、ある日はニュ

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【エッセイ】それって稼げるの?

【エッセイ】それって稼げるの?

僕は企業に所属せず、フリーランスとしてあんたことやこんなことをしている。生活スタイルは学生時代とあまり変わっていない。

大学を卒業してたったの1年半、僕のやっていることや考えていることは特に変わっていない。けれど、周りの反応が変わってしまった。

学生時代、僕が何か企画すると「どんな内容ー?」とか「おもしろそう!」そういった反応が多かった。

一方、大学を卒業後のいま、僕が何か企画すると「それっ

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【エッセイ】僕の中の社会

【エッセイ】僕の中の社会

社会人という言葉がある。大半の人は学生を終えると、企業に勤め、「社会人」とやらになっていく。

僕は企業に勤めず、1日の大半は読書や映画鑑賞、旅に費やす日々。一応、個人で請け負っている仕事もちらほら。

でも、社会人ではない気がする。

社会人はちゃんと朝早く起きて、日々の業務をこなし、また明日もしっかり仕事に取り組む。遅刻したり、気分によって行動をコロコロ変えたりはしない。そんな人々が「社会人」

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【エッセイ】いったもんがち。

【エッセイ】いったもんがち。

仕事は、いったもんがちだ。自分が作家といえば作家だし、俳優といえば俳優なのだ。

僕は昨年の3月に大学を卒業し、就職せずにフリーランスの道を歩むことになった。卒業する数日前、自ら「webライター」と名乗り、記事作成の仕事をいくつか請け負った。

いったもんがちだ。

僕はその日からWebライターになった。専門的な内容を書くには無理があるが、グーグル検索と多少の知恵を使えば文章くらい書ける。僕はwe

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