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【エッセイ】それって稼げるの?

僕は企業に所属せず、フリーランスとしてあんたことやこんなことをしている。生活スタイルは学生時代とあまり変わっていない。

大学を卒業してたったの1年半、僕のやっていることや考えていることは特に変わっていない。けれど、周りの反応が変わってしまった。

学生時代、僕が何か企画すると「どんな内容ー?」とか「おもしろそう!」そういった反応が多かった。

一方、大学を卒業後のいま、僕が何か企画すると「それって稼げるの?」「いくら稼いでいるのー?」という反応が増えた。周りの友人らの多くは大学を卒業後、どこかしらの企業に就職し、日々働いている。彼らは「社会人」になった。

企画自体への興味ではなく、その先のお金への興味に先走っている。「社会」で生きるにはお金が必要で、「社会人」として日々「売り上げ」や「生産性」とやらを意識しながら働かなければならない。社会というのは、そういうものらしい。

僕はただ楽しいことをしたい、おもしろいことをしたいだけだ。正直、「お金自体」にあまり興味はない。使い古された言葉だが、「お金は手段」に過ぎない。

楽しいことをする過程でお金が必要となれば、お金を集めるし、お金を稼ぐ。けれど、最初から「これは稼げる!」と思って企画はしない。ただやりたいだけ。シンプルに楽しいから。

もし僕が企業の経営者だったらそんなことは言ってられないだろう。社員の生活のためにも利益を見据えて事業経営するべきだ。

家族や友人の状況によっては、お金目的で事業を始める場合もあるだろう。お金に困っているなら、その問題を解決するべきだ。僕自信、お金に困る事態に陥れば、お金を稼ぐために「手っ取り早く稼げる事業」をはじめるだろう。そこには楽しさなんて必要ない。

しかし、みんながみんなお金に困っているのだろうか?日々の出費が本当に払うべき出費なのか?

「それって稼げるの?」思考を否定はしない。ただ、ちょっとさびしさがあるのだ。お金よりも先に大事なものがあるだろう。

お金どうこうは別として、僕の企画や思考を純粋に楽しんでもらいたい。ただそれだけ。

僕は、お金を気にすることのない小さな世界に向けて、少しずつ前に進んでいる。「それって稼げるの?」なんて言わせない。

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