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家に帰るまでが遠足。円盤が届くまでが〇〇〇〇

家に帰るまでが遠足。円盤が届くまでが〇〇〇〇

コンサートを作る時に幾つか拘るうちの一つとして、円盤になった時に音楽や映像の差し替えや割愛を無くすことです。
Blu-rayやDVDになった時に本公演では歌っていたのに何故円盤化(Blu-rayやDVDの事)されたら他の音楽に差し替えしているの?😭って事ありますよね?
それは決して悪いことではなく、仕方のない事なのです。
その音楽の著作権が「舞台では使っても良いけど、物販になるとNG」という内容

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ドラマ10『大奥』家定役・愛希れいかが乗馬シーンで体感した“奇跡”

ドラマ10『大奥』家定役・愛希れいかが乗馬シーンで体感した“奇跡”

徳川幕府13代将軍、徳川家定役の愛希れいかです。

ふだんは舞台でお芝居をすることが多いなか、この「大奥」という作品に挑戦することになり、映像ならではの制作現場で日々試行錯誤をしています。

なかでも、「大奥」幕末編の重要シーンのひとつでもある乗馬シーンを撮影したときのことは忘れられません。

父からは虐待を受け、母には毒を盛られ…、と壮絶な人生を送ってきた家定と、支え続けてきた家臣・阿部正弘。こ

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美術館博物館の職員の存在について。

美術館博物館の職員の存在について。

ついに長らくお世話になっていた美術館が、改装工事のため、長期休館に入りました。こちらの写真は閉館前日に滑り込みで観客として展覧会を見に行って撮影した写真です。私たち展示室内の作品監視やチケット販売などの受付業務をしている職員というのは大抵何処の美術館でもいえることではありますが、非常勤もしくは当館のように派遣業者による派遣パートタイマーでまかなわれていることがほとんどです。美術館のように、展覧会と

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被害者意識と毒矢─和合と過去の昇華─

被害者意識と毒矢─和合と過去の昇華─

仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この被害からの 卒業
闘いからの 卒業

…という替え歌はさておき、久々のnote投稿です。

最近「被害者意識」って言葉、よく耳にしますよね。自分にとって大きなテーマだったんですよ、とは言っても因果応報、自作自演、トラウマ、アダルトチルドレン…これらの言葉を必死に検索したり追ってみても卒倒するほどの誤用であったり、明確に言語化されていないも

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ウエクミ対談シリーズ:早霧せいな【後編】イタリア語で歌う町内会。衣裳は私服!

ウエクミ対談シリーズ:早霧せいな【後編】イタリア語で歌う町内会。衣裳は私服!

【前編】身体で聴く奇跡の声!

早霧:ところで、今回のコーラスの方たちすごくないですか?

上田:そう!すごいんですよ!よく見てますね!

早霧:歌は統制が取れつつも、上田さんの意図を汲んでか、バラバラのいろんな住人たちがいるというのも体現していて。

上田:そうですよね、町内会にいろんな人がいて、好きで集まってるんじゃなくてたまたま腐れ縁でいろんな人がいて実は気が合ってなかったりするけど一緒にい

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ウエクミ対談シリーズ:早霧せいな【前編】身体で聴く奇跡の声!

ウエクミ対談シリーズ:早霧せいな【前編】身体で聴く奇跡の声!

オペラを初めて演出した上田久美子が、東京公演を観劇した様々なジャンルで活躍する知人・友人の感想を聞きながら語り合う対談シリーズ。トップバッターは、元宝塚歌劇団雪組トップスターで、現在はテレビドラマや舞台で活躍する早霧せいなさんです。オペラ観劇が初めてだったという早霧さん。公演の率直な感想から宝塚音楽学校時代の話、この役やりたい!と思った役など、笑いの絶えない対談となりました。

上田:先日は来場あ

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「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、特別編でお送りします。
※当記事は連載の第18回です。最初から読む方はこちらです。
#18  支配者 二十一年間「推し」ていた有名俳優が性加害をしていたことが一週間前に報道された。
「彼」のファンだと常日頃公言していたせいで、マスコミ各社からの原稿依頼は後を絶たない。そのほとん

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マタ・ハリはバレエ・リュスに出演するはずだった?!

マタ・ハリはバレエ・リュスに出演するはずだった?!

『マタ・ハリ』のミュージカルが再演されるそうです。

2018年に柚希礼音さんが主演して日本初演されたミュージカル『マタ・ハリ』見たいなと思いつつ見逃してしまったのですが、再演の嬉しいニュースです。

今回は愛希れいかさんとのダブルキャストとのこと。

そしてバレエ界から宮尾俊太郎さんも出演されるとのこと。
バレエとミュージカルは歴史的にとても深いかかわりがあった存在ですし、今TVでもご活躍中、多

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サイゼリヤの完全攻略マニュアル

サイゼリヤの完全攻略マニュアル

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112)

はじめに

サイゼリヤが大好きで行くといつもイタリアに帰った気分になる。イタリア流の食べ方を知ると更に美味しくなるだけではなく、カスタマイズして自分にピッタリの味を簡単に作れる。毎日サイゼリヤに行っても飽きない理由は調整できること。ツイッターで紹介したところ、たくさんの人に喜んで頂けて嬉しかった。そこで、この記事では僕が考えるイタリア流美味しい

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ベートーヴェンファンが宝塚歌劇団雪組 宝塚大劇場公演 『f f f -フォルティッシッシモ-』の配信を実況(ネタバレあり)

ベートーヴェンファンが宝塚歌劇団雪組 宝塚大劇場公演 『f f f -フォルティッシッシモ-』の配信を実況(ネタバレあり)

ベートーヴェンファンが宝塚歌劇団雪組 『f f f -フォルティッシッシモ-』宝塚大劇場千秋楽の配信を観たときのリアルタイム実況と事後の感想です。

※リアルタイム実況はリアルタイム実況なので、何を言っているのかわからない部分が多々あると思いますがご容赦ください。
※実況読むのめんどくさい方は感想までジャンプしてね。
※ネタバレありまくります。

以下リアルタイム実況です・オペラ「魔笛」(モーツァ

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ベートーヴェンはどう弾いたか

ベートーヴェンはどう弾いたか

ベートーヴェン本人の指揮は、たいそう独特なものだったようです。作曲家のシュポアが、初めてベートーヴェンの指揮を目にした時の驚きを伝えていて、そこにはとんでもないことが書かれています。

・スフォルツァンドでは、腕をクロスして鋭く引き裂くようなジェスチュアをしました。
・ピアノでは、低くかがみ込み、クレッシェンドが来るとまた徐々に立ち上がっていました。
・フォルテでは、背筋を伸ばしてジャンプして、時

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運命は扉を叩かない

運命は扉を叩かない

「運命はこのように扉を叩く…」
第5交響曲(通称《運命》)の動機についてベートーヴェンが語ったというこの言葉は、実はフィクションであることは皆さんご存じの通りです。
晩年のベートーヴェンのお世話係だったアントン・フェリックス・シンドラーは、ベートーヴェン愛が高じて、自ら記したベートーヴェン伝のなかで、偉大なベートーヴェン像を演出すべく、さまざまなエピソードをでっちあげてしまいました。さらには、伝記

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ベートーヴェンと、流行りのトルコ行進曲

ベートーヴェンと、流行りのトルコ行進曲

おなじみのベートーヴェンのトルコ行進曲。「タン、タン、タ、タ、タン」という勇ましいビートと、ピッコロやシンバルの金属的なサウンドが特徴です。このトルコ行進曲由来のリズムやサウンド、実は、彼の作品のいろんなところにひょっこり登場します。

今日は、当時の西欧の人たちにとって、トルコ行進曲がどんな風に聴こえていたのか、思いを馳せてみましょう。

かつて、トルコにはオスマン帝国というイスラムの王朝が君臨

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追悼を超えた葬送行進曲

追悼を超えた葬送行進曲



今日は、ベートーヴェンがナポレオン・ボナパルトに献呈しようとした《英雄》交響曲で、なぜ、死を想起させる葬送行進曲が第2楽章に置かれているのか、という謎について考えてみます。一見、失礼に思えますよね。

《英雄》Op.55を作曲した1804年ごろ、ベートーヴェンは真剣にパリでの演奏会を考えていたふしがあります。同時期に書かれた《ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲(トリプル・コンチェル

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