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ワンオペ教育狂騒曲:子育てライフハック

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女性は,娘,妻,母,仕事などたくさんの役割を同時に演じる多彩なライフを生きています。3人育児中の研究者の実践記録を通して,子育てにおける母親の負担を軽減するために,使えるハックを… もっと読む
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#noteでよかったこと

中学受験1ヶ月後に見た世界

中学受験1ヶ月後に見た世界

「ほら,うーちゃん,こんなところで寝ないでお布団で寝るよ」

わたしは,遊び疲れてソファで寝てしまった長子を起こして,お布団へ連れていく。

「1ヶ月後に見えてる世界は違っていますよ」

わたしのクライエントさんで,先輩ママのひろみさん(仮名)がわたしにメッセージを下さった。

ひろみさんは,1年前に末子さんの中学受験を終えていらっしゃり,このエリアの中学受験のアレコレを伝授していただいた。

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わたしはあなたの探し物係ではない

わたしはあなたの探し物係ではない

「ママ,セロテープ知らない?」
「ママ,充電器知らない?」

「知らないよ!自分のものは自分で管理しなさい。なんでわたしがあなたの充電器のありかを知ってないといけないの?」

休みだというのに,ひっきりなしに子どもがわたしに話しかけてきて,その都度,作業が中断される。

何度も何度も聞かれると,うんざりして,ついつい声がとげとげしくなり,イライラしてくる。

家族が休みになると家で過ごす時間も長く

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ブログがつまらなくなった理由

ブログがつまらなくなった理由

「つまらん,お前の話は実につまらん」

日本にお金がまだあって,テレビCMに潤沢にお金がかけられていた平成時代に大ヒットした某虫よけスプレーのテレビコマーシャルを思い出した。

息子役の岸田一徳が石に腰を掛けて,虫よけスプレーの能書きを語っていると,父親役の大滝修二が冒頭のセリフで話を制止するそんなシーン。

テレビなんて,とっくに飽きられてしまって,オワコン(死語だろうな)に成り下がってしまった

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ADHDだけが発達障害ではないのです ピアノ好きなYのこと

ADHDだけが発達障害ではないのです ピアノ好きなYのこと

「先生は知っているの?先生に言っておいた方がいいんじゃないか」

子どもを夫婦で分担してピアノ教室に連れていき,公園に行きたがった末子だけ連れて先に帰宅したわたしに夫が言った。

見れば,長子と夫だけ先に帰ってきている。中子のYはどうした?

我が家には3人の子どもがいるがみなそれぞれ,「取り扱いに注意を要する」の要人級の子どもたちだ。

「カシ丸家のみなさんは」なんて,この春まで,3人の子どもた

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笑顔の証明

笑顔の証明

昨日の朝、急に子どもたちのアルバムを作ることにした。

いや、急でもなかった。

すでに2年前に、東急ハンズで、3冊のアルバムと台紙を買っていた。

でも、日々の喧騒に負けて、1度も包みを開ける気力すら湧かず、部屋の奥に押し込んでいた。

子ども園の生活を記録した、スナップ写真も茶色い袋に入ったまま、地層ができている。

あれから、2年。

未子もこの春、小学生になった。

ヤバい。

このままで

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働き母のミカタ登場 人参しりしり器

11年間の春うららかな日、311の余震とホウシャノー汚染への不安を抱えながら、大学院を満期退学し、生後5ヶ月の赤子を保育園にあずけて仕事に復活した。

地下鉄の改札を抜けて、地上に出た時の日の光の眩しさ。海から漂ってくる磯くさい生ぬるい風を受けながら、タンポポが咲く道を通って職場へ急いだ風景を今でも,時折,思い出す。

小生、働き母キャリア11年目。

なぜゆえに,母親ばかりが育児と家事を大幅にせ

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7年ぶりに胸を取り戻した日

7年ぶりに胸を取り戻した日

「ブログがとっても素敵なのよ~」

オーナーさんがわたしを紹介してくださる時におっしゃった。

16年間続けているアメブロは,起業してからは,かつての趣味全開さはないだけに,とても忝けない(かたじけない)思いがした。

「オーナー,大丈夫です!ここ,noteで『宇宙人のアフォダンス(宇ダンス)』として,細々,続けておりますから!」と,図々しく宣伝する覇気は,わたしにはない。

けれども,7年ぶりに

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妊婦はツラいよ あなたが生まれてきた理由

妊婦はツラいよ あなたが生まれてきた理由

「わたしなんて産まれてこなきゃよかった」

教育相談(学校でのカウンセリング)で,その子は,ボソッと言った。

その言葉を聞いて,猛烈に悲しくなった。

わたしは当時,初めての子どもを産んで,スクールカウンセラーの仕事に復帰したばかりだった。

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簡単に起業しないほうがいい理由

「ごめんなさい! 今日行けなくなった」

仲間と企画したコラボイベントの当日の朝,lineが入った。

わたし,一瞬,言葉に詰まる。

どゆこと?

聞けば,お子さんが体調不良で,一緒に連れてくるわけにもいかず,看病したいとのこと。

子どもは親がいくら気を付けていても,突然,体調を崩す。大人のように,気合でなんとかするなんて,できない。

だから,働く親にとって,子どもの病気はとても気を遣う。

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