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シリーズ物を書いていて、時間軸が・・・

シリーズ物を書いていて、時間軸が・・・

 前回、「『雨の日の美術館』フィクションを書いていて」を書きましたが、私はストーリーの時間軸に関して偏執狂的なものを持ってます。ストーリーよりも時間軸が大事なほど。

 だいたい、シリーズ物のフィクションを読んでいて、この話の後、唐突になんで次の話がこんな風に出てくるんだ?何時間後、何日後なんだ?登場人物がこんなに早く気が変わるものなのか?と思ってしまう。

 前回も「始めてしまったものは仕方ないので、noteからの移設・整理も含めて書いている次第です。雨の日に男女が美術館で出会ったら、なんて話を軽く始めてしまったらこうなりました。やれやれです」と書きましたが、おっと。

「雨の日の美術館」シリーズで、分銅屋に出入りする連中ってのがいるのを忘れてました。

分銅屋の、

 吉川公美子:小料理屋分銅屋の女将さん
 後藤順子 :高校3年生で傷害事件で中退、分銅屋のアルバイト
 節子   :高校2年生、分銅屋のアルバイト
 田中美久 :北千住の不動産屋の娘、元ヤン。大学1年生
 時任純子 :氷川神社の娘、長女
 時任直子 :氷川神社の娘、次女

といった登場人物もいて、誰だ、彼らは?と思われるでしょう。

 こっちは、シリーズ「北千住物語」に出てくる連中です。

 これも「雨の日の美術館」につなげないと。全然、終わってませんでした。このシリーズも前日譚ではなく、長い。

 これだって、「第一章 出会い、一話」で大学生の男女の出会いから軽く書いてみたのが、幻魔大戦みたいな話になってきて、これじゃあ、SF作家平井和正並に未完の大作になりそうです。ここまでで、267,295文字。誰が読むのか?

第四章 卑弥呼 六話 二人のアマテラス Ⅲ」の続き(まだ書いてません)の「第四章 卑弥呼 七話 二人のアマテラス Ⅳ」で、天岩戸に閉じこもったアマテラス(卑弥呼Ⅰ)が、

「卑弥呼(アマテラス)は外で何がおこったのかと岩戸をそっと開いた。岩戸から一筋の光が洩れた。フトダダマがすかさずそれに鏡を向けた。アマテラスは自分の光のまぶしさにますますあやしく思い、岩戸から一歩踏み出した。そこを岩陰に隠れていたタジカラオがその手をもって引き出し、アマノコヤネがすばやく注連縄(しめなわ}をはって天の岩戸を塞いだ」

という古事記・日本書紀の場面を、実際に起ったこと、臺與(とよ)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)がどうやって「卑弥呼Ⅰ」を「八咫鏡Ⅰ」に封じ込めたかを書かないとつながりません。これを書くのも大変です。それで、祟り神を封じ込めた「八咫鏡Ⅰ」がなぜ伊勢神宮にあるのか、そして、もう一枚の「八咫鏡Ⅱ」がなぜ宇佐八幡宮にあるのかも書かないと。👈 みんなフィクションです。

 順番にすると、

1)シリーズ「北千住物語」が2016~2017年頃のお話。
2)シリーズ「雨の日の美術館」が2017年11月と2022年11月のお話。
3)シリーズ「エレーナ少佐のサドガシマ作戦」が2022年2月~3月頃のお話。
4)シリーズ「アニータ少尉のオキナワ作戦」が2022年5月~6月頃のお話。

 長い・・・


 しかし、この4つのシリーズは、単一宇宙(ユニバース)の話なんで、登場人物も一人に一人なので、簡単です。

『一人に一人』とは、ドッペルゲンガーでもなければ、ひとつの宇宙にその人間はその一人だけということ。

 ところが、マルチバースを念頭に書いている4つのシリーズだと、同じ人物が4人出てきて、彼らが起こすエピソード(事象)はユニバースによって違っていたり、起こったり起こらなかったりします。つまり、他のユニバースから同一人物の未来・過去の記憶が転移して、干渉で起こらなかったりして、時間軸から抹消されてしまうとか。
※この記憶が転移してしまう仕組み(私の勝手なフィクション)は、「マルチバース、記憶転移、陽電子、ガンマ線バースト」に書いておきました。

マンデラ効果

 時間軸で整理するとこうなります。

1)フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅰ)
1977年春~1979年8月、他の宇宙の干渉なし

 対比表でも作らないと、書いている自分がわけがわからなくなります。左がお話に出てくる時間軸。右が別の宇宙で起こったこと。ここでは共通して同じことが起こりました。

フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅰ)の時間軸

2)フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅱ)- 第4ユニバース
1979年2月~1985年12月、
他の宇宙の干渉なし、絵美の記憶は第2の神宮寺奈々へ
3)A piece of rum raisin - 第2ユニバース
1979年2月~2000年、死んだ第4絵美の記憶が第2の神宮寺奈々へ
4)A piece of rum raisin - 第1ユニバース
1978年~2025年(γ線バーストを避ける)、第3宇宙から記憶転移

 そもそも、最初は、「第七話 絵美 Ⅰ」を大学生の頃に書いたのが始まり。

 しかし、2)、3)、4)のシリーズになると、第4ユニ(左の表)は他の宇宙の干渉がないので、起こったことが、第1ユニでは起こらなかったり、その逆だったり。

1978年2月24日(金)以降の第4と第1ユニの時間軸

5)A piece of rum raisin - 第3ユニバース
2010年~2025年(γ線バーストで絶滅)、第1宇宙に記憶転移

 さらに、第1ユニは、第2、第3、第4ユニと25年、時間が遅れています。

第1、第3ユニと第2ユニの時間軸

マルチバース、記憶転移、陽電子、ガンマ線バースト」で書きましたが、

● マルチバースと物理定数
 ユニ(一つ)バース(宇宙)に対し、マルチ(複数)バース、つまり、多元並行宇宙とは、観測できない別の宇宙が存在するという概念である。マルチバースの存在を提唱する科学理論には、絶え間なく誕生する泡宇宙から、私たちの宇宙とは異なる世界線にある空間領域まで、そのシナリオは多岐にわたる。これらの理論に共通しているのは、私たちが観測できる空間と時間は唯一の現実ではない、と示唆している点だ。

 真空中の光速c、電子の電荷の大きさe、万有引力定数G、プランク定数h、これら物理定数は、宇宙のどこでいつ測っても変わらない、宇宙を今ある姿にしている物理の四大定数と言われている。ユニバースならそうだろう。しかし、多元並行宇宙、マルチバースそれぞれではどうだろうか?物理の四大定数はどのユニバースでも普遍だろうか?
● 二十世紀の4つのユニバースへの分岐
 さて、二十世紀半ばに、人間が観測し得ない、地球にその光が到達していない時点で、その物理定数が変わってしまうほどの揺らぎがほぼ同時に三度起きた。そうして、我々のユニバースは、4つのユニバースに分岐した。それまで生きていた人類はほぼ変わらなかった。しかし、物理定数が変わったので、時間軸が多少ズレてしまった。

 仮に、この4つの宇宙を第1、第2、第3、第4ユニバースと名付けよう。例えば、第1ユニバースは第2、第3、第4に比べ時間軸が25年ずれた。光速が0.0000000000000000000000000005%ほど遅くなったからだ。そのために、起こったことが異なってしまった。

 例えば、第1ユニバースでは、
JFKの暗殺が起こった。
ロバート・ケネディ―の暗殺が起こった。
ジョン・レノンの暗殺が起こった。
レーガン大統領の暗殺は未遂に終わった。


 しかし、第2、第3、第4ユニバースでは、

JFKの暗殺が起こった。
ロバート・ケネディ―の暗殺は起こらず大統領に就任した。
ジョン・レノンの暗殺は起こらなかった。
レーガン大統領の暗殺が起こった。


 私の小説の登場人物で言えば、第1、3ユニバースでは、森絵美という登場人物は暗殺されなかった。そして、彼女は物理学者だ。第2、4ユニバースでは、ニューヨークで1985年12月6日に銃で打たれて殺された。こういった細かな部分で分岐したユニバース同士は異なった事象が生じていた。

第2ユニと第1ユニの1986~2000年の時間軸

 これじゃあ、SF作家平井和正の幻魔大戦並の未完の大作になります。トホホ。

第3ユニと第1ユニの2008~2025年の時間軸

 死ぬまでに終わらないね、絶対。


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