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短編小説

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『メギドの丘にあるチェルノブイリな繁殖の戯れに』

『メギドの丘にあるチェルノブイリな繁殖の戯れに』

私は彼女のプッシーをコショコショする
ウーン
甘いため息を彼女がもらし私の耳を歓ばせる

ねえ、おっぱいにチューして

私は彼女に求められるままにその豊かな乳房の先端部分を口に含む

あなたのペロペロ凄く気持ちいい
ベルベットみたい

君の素敵なおっぱいやプッシーちゃんの詞を書いてみたいよ
ブコウスキーのような詞を

アナルのことも忘れないよ

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秋茄子は嫁に食わすな、に込められた戒め   一富士二鷹三茄子、に込められたフロイト心理学的な暗示

秋茄子は嫁に食わすな、に込められた戒め   一富士二鷹三茄子、に込められたフロイト心理学的な暗示

秋茄子は嫁に食わすな、の秋茄子は男根の比喩である。秋は収穫の季節で農家は忙しいのだからセックスは控え目に、という昔からの戒めの諺である。

秋サバ嫁に食わすな、秋カマス嫁に食わすな、秋フキ嫁に食わすな、五月ワラビ嫁に食わすな、など地方により表現の仕方はバラエティに富む。
五月ワラビ嫁に食わすな、は田植えの季節に関係している。

嫁を夜目と書いてネズミの意味とする解釈もある。子供をポンポン産む女性を

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君が代日の丸の意味と由来

君が代日の丸の意味と由来

君が代日の丸の意味と由来

君が酔うは 生身が酔うは 千代に八千代に チヨにやチヨにと千鳥足
さぁ戯れい!
死のう!

細石のように小さな小粒の石が寄り集まり大きな岩のようになって

小さかったチョメチョメが岩のように大きく硬く

祝おうとなりて

岩ホトなりて

チョメチョメとチョメチョメが戯れ合ってクチュクチュ鳴ったりして

コケ飲む吸うまで

コケの結ばれ蒸されるまで

コケとはキノコの方言

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エホバの証人どこへ逝く

エホバの証人どこへ逝く

丸い三角形は存在しない。よって神は存在しない。

もし仮に天国とか地獄とかがあったなら、イエスも使徒も歴代の教皇も殉教者も、モーセやイザヤやエゼキエルなどの預言者も、ムハンマドや歴代のスルタンやカリフも、親鸞や日蓮も、みーんな地獄に落ちている。そしてその信者たちも。

神は最悪だ。粗暴で恥知らずだ。
神はまるで悪臭を漂わせて千鳥歩きをしているお喋りな大便器の化け物のようだ。
その信者は大便器を排泄

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『ネアンデルタールな唐揚げ』

『ネアンデルタールな唐揚げ』

『唐揚げ』

鶏の唐揚げか唐揚げの鶏か、それが問題だ、と男が言った
私もそう思うわ、と女が言った
天ぷら蕎麦は蕎麦の天ぷらではない、と男が言った
食べたいわね、と女が言った
クリスプチキンなのかチキンクリスプなのか、それが問題だ、と男が言った
私もそう思うわ、と女が言った
鶏の竜田揚げなのかチキンタッタなのか竜田揚げの鶏なのか、それが問題だ、と男が言った
私もそう思うわ、と女が言った
タコワサはむ

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『サマルカンド』

『サマルカンド』

チェス盤もペンも紙もないのに、チェスの素人に対してナイトの駒の動きについて説明しようとすれば、必然的に神の助けが必要となる。そして生きている限りにおいて、人はナイトの働きについての説明を繰り返し求められ続ける。

日が登り朝日が辺りを照らし始めると、目も覚めるような鮮やかな廟の青さが画面に広がっていった。一日の勤務が終わる。ドローンによるレギスタン広場の夜間警備も、もう直ぐ終了する。

早朝の広場

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『 レディ・アンドロイド』

『 レディ・アンドロイド』

『 レディ・アンドロイド』

女性兵士は貴婦人の華奢な身体を強くハグし、愛のこもった熱いキスを捧げ戦場へと向かった。
シフトが終わり女性兵士は貴婦人の元へと帰ってきた。テーブルには温かい夕食が用意されていた。「今週は誰も撃たずに済んだ」 女性兵士は言った。

「愛国心」とは詐欺師が逃げ込む最後の言い訳の事だが、セーラの生まれ故郷では多くの政治家や偽善者や何も知らない若者たちが、「愛国心」という言葉

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『肥大化する霊能者の前世のエントロピー』

『肥大化する霊能者の前世のエントロピー』

「今度はある有名な霊能者に会ってインタビューする話。実は全部ハッタリでしたと言わせる話」

「その霊能者ってあの人?この前言ってたあの人?」

「そう。あの人。小説の中とかでないと会えないからね。面識も何も無し。しかしこの病院の図書室の棚には、あの人の本が多すぎる。良いこともたくさん書いてあるし面白い本だが、何だか安易過ぎやしないか。病人だからってあんな本ばかり読まされてもなあ」

「確かに。でも

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『ソドムとゴモラにもアヴェ・マリアを』

『ソドムとゴモラにもアヴェ・マリアを』

『ソドムとゴモラにもアヴェ・マリアを』

東洋に浮かぶ大きな島があり、かつては大きな繁栄を誇っていた。島民は豊かな暮らしをしていた。勤勉で勤労意欲も高く、年寄りから子供まで働いていた。海底火山の大規模噴火によって沈んでしまったのだが。
鼻つまみ者だった島民たちは、この星から厄介払いされてしまった。その事で世界中が歓喜に沸いた。
その島は蓬莱島と呼ばれていた。島民たちは世界中から忌み嫌われていた。貿

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『良く晴れた日の屋上の兵士達』

『良く晴れた日の屋上の兵士達』

『良く晴れた日の屋上の兵士達』

新緑が目にも鮮やかな良く晴れた日の昼休みだった。食堂で昼食を済ませたセーラは、電子マリファナで一服しようと官舎の屋上まで登って来た。近くには大きな河がゆったりと静かに流れていて、余程天候が悪くなければ必ず何人かの釣り人を見ることが出来る。鮭や鱒と人間との格闘シーンを一人で眺めている時間に、セーラは何度か心を和ませられた。

セーラがドアを開けると屋上の柵のそばには

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『実りのシュートで』

『実りのシュートで』

『実りのシュートで』

セーラは古いスポーツ雑誌を読んでいた。何度も読み返している雑誌で彼女の宝物だ。そこには彼女のパパのインタビュー記事が載っている。

「この国が好きかって?正直ちょっと失望してる。元々、僕は禅の思想に憧れて日本に来たからね。でも京都も奈良も鎌倉も世俗にまみれちゃってて、僕が求めてたのとは違ってたんだよね。仕事にも仲間にも恵まれたしこの国に来たこと自体に後悔はしてないけど、人生

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『鬼滅の刃と鬼の末裔』

『鬼滅の刃と鬼の末裔』

巌男はコンビニでジャンプを立ち読みしていた。お気に入りの『鬼滅の刃』はその週で最終回だった。
最終回の内容はそれまでの戦闘シーンの鬼気迫る切迫感のある内容とは違っていて、どこか少女漫画チックでほっこりと和める内容だった。
違和感が無くはなかった。傑作漫画が急に凡作以下に落ちたような気もしないではなかった。「まあ、ジャンプもかなりこの漫画では稼いだ事だし、最終回くらいは漫画家の好きなように描かせたの

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『大きくもなくノッポでもない古時計』

『大きくもなくノッポでもない古時計』

もう大昔の話だが、私も大学を卒業する際にはそれなりの卒論を書いたのだ。

そのゼミの卒論にはテーマや主題などといったうるさい決まり事はなく、書く人本人の全くの自由裁量だった。適当な日記でも書いて提出しておいてもよかったのだが、私は何故か『大きな古時計』という誰でも歌えて超メジャーな曲の歌詞を卒論のテーマに選んだ。我ながら妙な選択をしたものだと思う。音大生でも芸大生でもないのに本当にどうかしていたな

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『必殺技はアイスラッガー』

『必殺技はアイスラッガー』

巌男は母親に聞いた事がある。
今まで生きてきて一番良かった事は何かと。
やり残したことや悔いが残ることはあるかと。

その日は丁度、母親の誕生日だった。

「孫が出来たのが一番嬉しい」と母親は答えた。
孫とは妹の娘の事だ。
「悔いが残る事はいっぱいあり過ぎて分からん」
巌男の予想していた通りの答えだった。

「あんた自身はこの世に生まれて来て良かったと思うか?」巌男が聞いた。

「特にそうは思わな

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