Ayaka @ハーバード/ デザイン 博士留学/ 景観と文化と音の研究

2012年に立ち上げたEDAYAでのフィリピンカリンガ族の竹楽器の保存活動から、自然と…

Ayaka @ハーバード/ デザイン 博士留学/ 景観と文化と音の研究

2012年に立ち上げたEDAYAでのフィリピンカリンガ族の竹楽器の保存活動から、自然と暮らしと音の関係に興味を持ち、建築系デザインスクールであるハーバードGSDでランドスケープと音の理論を探求中。アメリカ5年目。1年の5分の3をボストン、残りはフィリピンと日本で活動しています。

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    EDAYAアートブック

    EDAYAの挑戦と学びの軌跡を、書き下ろしエッセイと写真で綴った、EDAYA初のアートブック。エッセイには、代表山下の幼少期の話からEDAYAをフィリピン・山岳少数民族の仲間とEDAYAを立ち上げるまでのパーソナルジャーニーや、EDAYA流の伝統をデザインするプロセスや社会的インパクトの考え方、様々な文化・立場の人とプロジェクトを構築する中で気づいた実践知、日本の地方とフィリピンの地方を繋ぐというグローカルの視点から得られた体験知など、さらにはフィリピン・ルソン島北部の出稼ぎ鉱山労働者の暮らしの実態や、カリンガ族の伝統や竹楽器の現状調査の結果など、とても貴重な内容も綴られています。また本書は、全ページフルカラー。掲載された多くの写真をパラパラとめくるだけでも、お楽しみいただけるようになっています。世界を舞台に活動したいと思っている人や、これから海外で起業をしようと思っている人、伝統や文化を扱う仕事に就きたいと思っている人、自分なりの働き方や生き方を模索している人、新たな国際協力の在り方に関心のある人、日本の地域活性化をはじめとする地方と都市の構造に興味を持っている人などに、おすすめの1冊です。きっと、ここから広がる世界のある1冊!です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【目次】※序※ 1. EDAYA事始め※探求※2. わたしがわたしを見つけるまで-24歳までの歩み-3. わたしがわたしであるために-フィリピンで見つけたもの-※挑戦※4. 七転び八起き-EDAYA誕生までの軌跡-5. 前へ、前へと走りながら-ブランド運営と販売の日々-※対峙※6. 道なき道の先の一期一会-カリンガの文化調査と記録作り-7. Soul of Kalinga Music-EDAYA JOURNEY展 vol.1-※進化※8. つながりは、意外なところから-竹が導いた日本の地方訪問-9. ものを大切に、ひとを大切に-ブランドの見直しとチーム作り-※覚悟※10. 「わたし」と「社会」のリ・デザイン-EDAYA JOURNEY展 vol.2-※成長※11. 鳥の目、虫の目、魚の目-東南アジア視察と美大研修と教育―12. 未完成の完成-ここからがまた始まり-【商品情報】単行本(ソフトカバー): 208ページ言語: 日本語ISBN-13: 978-4-9909443-0-8発売日: 2017/4/28【納期】ご注文後1週間以内でのお届けとなります。【包装】簡易包装となります。
    ¥2,750
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    竹のブレスレット

    竹を輪切りにして作ったのではなく、竹を縦に割って用意した材料を、火でじっくり炙ることで、少しずつ曲げて作った、職人技の光る作品です。ひとつとして全く同じ仕上がりはありません。竹本来の素材の美しさを味わっていただける作品となっています。【素材】竹 【サイズ】直径15cm【包装】簡易包装となります。【納期】発送は7月第1週を予定しています。【お支払】前払いをお願いしております。製品のお届け前にお引落としとなります。お客様分として製作致しますため、申し訳ございませんが、ご予約品のキャンセルはご遠慮ください。*手作りのため、ひとつひとつの商品の表情に若干の違いがあります。*使用後は布で軽く拭き、ジュエリーケース等に入れて湿気が少ない所に保管してください。*写真と実際の商品では、色味・質感において微妙に異なる場合もございます。予めご了承下さい。
    ¥8,250
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    竹と籐のピアス/ イヤリング

    【素材】竹、ラタン、14KGF【イヤリングへの変更】ピアスのみの販売となっております。【包装】簡易包装となります。【納期】2-3日ほどでお届け可能です。【お支払】前払いをお願いしております。製品のお届け前にお引落としとなります。お客様分として製作致しますため、申し訳ございませんが、ご予約品のキャンセルはご遠慮ください。*手作りのため、ひとつひとつの商品の表情に若干の違いがあります。*使用後は布で軽く拭き、ジュエリーケース等に入れて湿気が少ない所に保管してください。*写真と実際の商品では、色味・質感において微妙に異なる場合もございます。予めご了承下さい。
    ¥6,600
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記事一覧

余談: 東大にできるCollege of Designについて

こんなニュースを目にしました。 母校の東大にデザインスクール? College of Designができるらしい!! 正式発表はこちら。 東大理2と慶應法の合格をもらって、本気で…

2023年秋学期全般 振り返り

2023年秋学期。博士も2年目。 なぜまだアカデミアにいるのかよくわからなくなり自問自答のループの中あまり進歩がなかった1年目と比べると、Teaching Fellowとしてハーバー…

2023年春学期全般 振り返り

春学期は、ピーター・ロウ先生他担当の博士課程全員の必修のデザインリサーチ方法論のクラスに加え、私の博士論文の副指導教官でデザインスクールの前学長モイセン・モスタ…

2022年秋学期全般 振り返り

デザインスクールの博士課程(Doctor of Design) の1年目はコースワークということで、コロナで修士の時には実質半年ちょっとしか経験できなかった他対面授業を、ハーバード…

博士課程の始まり。

9月1日の超早朝にボストンについて、その足で、これから9ヶ月を過ごすロックポートの新しく契約した家へ。昨年、私の指導教官が主宰するCritical Landscapes Design Labの…

ハーバード修士、ついに卒業!!

(*追記を重ねて最終更新 2022年6月) コロナの影響で延長された2020年度と2021年度の卒業式が、2022年5月に開催されました!私自身も、2021年に無事卒業してオンライン卒業…

2021年春学期 振り返り -修論-

(*中間発表の時に書いた記事に追記する形で、卒業後に修論の振り返りを書きました) そんなこんな悩み抜いた私は「音」を切り口に据えることを決めました。空間デザイン…

2020年秋学期 振り返り② -Landscape Representation-

Fall2020は実は一つだけだった、GSDの授業。でもやっぱりとても好きでした、デザインスクールの授業。特にこのクラスは、ランドスケープ修士の1年生の必修に組み込まれてい…

2020年秋学期 振り返り① 全般

Fall2020は修士でのラストのコースワーク。このプログラムは、残る1学期は修士論文にあてることになっています。今期のクラス選択にあたって考えた点は2つ。ひとつは、論文…

2020年春学期全般 振り返り

コロナの影響で対面からオンラインへの変更があったりと大変でしたが、授業はとても刺激的で、印象に残る学期となりました。とった授業は、必修のTheories for Practices i…

コロナによるハーバード閉鎖の記録

何と言っても、2学期目の一大事は、コロナによる学校の閉鎖。当時Facebookにあげた記事を転載しておきます。 2020/03/13 投稿

2019年秋学期 振り返り③ -Mapping: Geographic Representation and Speculation-

Fall 2019 にとった授業から、3つ目に紹介するのがMapping: Geographic Representation and Speculationというクラスで、ランドスケープデザインの先生 Prof. Robert Pietr…

2019年秋学期 振り返り② -The Idea of Environment-

今回紹介するのは、MDes Risk & ResilienceのheadであったDilip Da Cunha先生のThe Idea of Environmentのクラスです。 この授業では、まず、カント、ヘーゲル、マルクス…

2019年秋学期 振り返り① -Digital Fablication-

今回、紹介するのは、2019年秋学期に取ったMaterial Systems: Digital Design and Fabricationというクラスです。ざっくりいうと、ロボットとセラミックの掛け合わせで、建…

デザイン学について

(*記事は2020年3月時点のものです。その後、MDesのコースは8分野から4分野に再編になっています。詳しくはGSDホームページをご覧ください。) 今日は、私が進学を決め…

ハーバードのデザインスクールは何を学ぶところか?

今日は、私の所属するハーバードのデザインスクールについて、書いてみようと思います。 まず、ハーバードのデザインスクールは、建築とランドスケープ、それに都市計画/…

余談: 東大にできるCollege of Designについて

余談: 東大にできるCollege of Designについて

こんなニュースを目にしました。
母校の東大にデザインスクール? College of Designができるらしい!!

正式発表はこちら。

東大理2と慶應法の合格をもらって、本気で文理どっちも興味があった私としては、東大がデザインをどう定義して、文理を超えた教育設計をどうやっていくのか、とても興味があります。

東大学部で国際農学(土壌物理学)→東大医学系院で人類生態(環境社会学)→途上国で社会

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2023年秋学期全般 振り返り

2023年秋学期全般 振り返り

2023年秋学期。博士も2年目。
なぜまだアカデミアにいるのかよくわからなくなり自問自答のループの中あまり進歩がなかった1年目と比べると、Teaching Fellowとしてハーバードデザインスクールの主にランドスケープ専攻の修士の学生30名の授業(ランドスケープの理論のクラスです)を担当したりと、少し自分の居場所ができた気がして、1年目よりは有意義に時間を過ごすことができました!毎週金曜日に、1

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2023年春学期全般 振り返り

2023年春学期全般 振り返り

春学期は、ピーター・ロウ先生他担当の博士課程全員の必修のデザインリサーチ方法論のクラスに加え、私の博士論文の副指導教官でデザインスクールの前学長モイセン・モスタファヴィ先生の授業Architecture: Histories of the Presentと、ハーバード感覚民族誌学ラボのスタジオコース、Sensory Ethnography 1&2を取りました。特に、Sensory Ethnogra

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2022年秋学期全般 振り返り

2022年秋学期全般 振り返り

デザインスクールの博士課程(Doctor of Design) の1年目はコースワークということで、コロナで修士の時には実質半年ちょっとしか経験できなかった他対面授業を、ハーバード4年目にて再び体験することができました!

今回とった4つの科目のうち、特に印象深かったのが、音の理論について、もっと様々な方向から学んでみたいとMITで受講したCaroline Jones先生とStefan Helmr

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博士課程の始まり。

博士課程の始まり。

9月1日の超早朝にボストンについて、その足で、これから9ヶ月を過ごすロックポートの新しく契約した家へ。昨年、私の指導教官が主宰するCritical Landscapes Design Labのリサーチの一環で移り住んだCape Annのエリアが気に入って、ボストンからは電車で1時間15分くらいかかるものの、今年は電車通学をすることに決めた。

早速次の日の金曜日には、ハーバードとMITへ。久しぶり

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ハーバード修士、ついに卒業!!

ハーバード修士、ついに卒業!!

(*追記を重ねて最終更新 2022年6月)
コロナの影響で延長された2020年度と2021年度の卒業式が、2022年5月に開催されました!私自身も、2021年に無事卒業してオンライン卒業式は経験していたものの、やはりハーバードヤードでの卒業式は格別でした!両親も日本から来てくれ、指導教官のProf. Gareth Dohertyにも紹介することができ、本当によかったです。

とはいえ、本来の卒業式

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2021年春学期 振り返り -修論-

2021年春学期 振り返り -修論-

(*中間発表の時に書いた記事に追記する形で、卒業後に修論の振り返りを書きました)

そんなこんな悩み抜いた私は「音」を切り口に据えることを決めました。空間デザインの理論の分野での研究があまりない、文系的でもあり理系的、EDAYAでやってきた竹楽器の活動ともつながっている、生まれつき左耳が聞こえないこと(はっきりとは言えないけれどやっぱり気になる存在としての音)音楽には人を繋ぐ力があること、音はそ

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2020年秋学期 振り返り② -Landscape Representation-

2020年秋学期 振り返り② -Landscape Representation-

Fall2020は実は一つだけだった、GSDの授業。でもやっぱりとても好きでした、デザインスクールの授業。特にこのクラスは、ランドスケープ修士の1年生の必修に組み込まれていて、実際のデザインというよりはデザインそのものを考えるのが中心で、私はひとり他学科からの参加者でしたが、とても学びが多かったです。

場の表象について、あらゆる方法を考えていくというのが授業の根底にあり、毎回、自分の思考方法の限

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2020年秋学期 振り返り① 全般

2020年秋学期 振り返り① 全般

Fall2020は修士でのラストのコースワーク。このプログラムは、残る1学期は修士論文にあてることになっています。今期のクラス選択にあたって考えた点は2つ。ひとつは、論文に繋がる授業を選択すること。Displacement/ Refugee × Mental Health × Resiliency (through everyday activities)? あたりをキーワードに色々模索しました。

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2020年春学期全般 振り返り

2020年春学期全般 振り返り

コロナの影響で対面からオンラインへの変更があったりと大変でしたが、授業はとても刺激的で、印象に残る学期となりました。とった授業は、必修のTheories for Practices in Crisis, Conflict and Recoveryほか、Cartographic Audition、Interdisciplinary Art and Design Practices、Design An

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コロナによるハーバード閉鎖の記録

コロナによるハーバード閉鎖の記録

何と言っても、2学期目の一大事は、コロナによる学校の閉鎖。当時Facebookにあげた記事を転載しておきます。

2020/03/13 投稿

2019年秋学期 振り返り③ -Mapping: Geographic Representation and Speculation-

2019年秋学期 振り返り③ -Mapping: Geographic Representation and Speculation-

Fall 2019 にとった授業から、3つ目に紹介するのがMapping: Geographic Representation and Speculationというクラスで、ランドスケープデザインの先生 Prof. Robert Pietruskoによるとても刺激的な授業でした。地図を描くことの意味をひたすら考えつつ、新しい地図作りからの問題提起を考えていきました。

中でも印象的だったのが、この

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2019年秋学期 振り返り② -The Idea of Environment-

2019年秋学期 振り返り② -The Idea of Environment-

今回紹介するのは、MDes Risk & ResilienceのheadであったDilip Da Cunha先生のThe Idea of Environmentのクラスです。

この授業では、まず、カント、ヘーゲル、マルクス、ハイデガー、サルトル、フーコーといった哲学者たち、さらには、ポスト構造主義、ポストモダン、ネオリベラリズムなどなど、近現代の哲学や経済まわりに触れました。

私が大学生の時、

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2019年秋学期 振り返り① -Digital Fablication-

2019年秋学期 振り返り① -Digital Fablication-

今回、紹介するのは、2019年秋学期に取ったMaterial Systems: Digital Design and Fabricationというクラスです。ざっくりいうと、ロボットとセラミックの掛け合わせで、建築に新たな視点と可能性(これまでにない構造やプロセスの構築など)を提案する、ということを考える授業。工芸とテクノロジーの関係性を考えたいととった授業でしたが、内容が若干自分が想定していた方

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デザイン学について

デザイン学について

(*記事は2020年3月時点のものです。その後、MDesのコースは8分野から4分野に再編になっています。詳しくはGSDホームページをご覧ください。)

今日は、私が進学を決めたハーバード デザインスクール(GSD)のデザイン学について、もう少し詳しく書いてみようと思います。

いくつか特徴がありますが、何と言っても、自由度の高さと、扱っている領域の広さが特徴ではないかと思います。

スタジオはなく

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ハーバードのデザインスクールは何を学ぶところか?

ハーバードのデザインスクールは何を学ぶところか?

今日は、私の所属するハーバードのデザインスクールについて、書いてみようと思います。

まず、ハーバードのデザインスクールは、建築とランドスケープ、それに都市計画/デザインの3つを基軸とした学校です。このことは、これら分野の界隈の皆さんにとっては、明白だと思うのですが、私自身は、2018年8月に本格的に受験準備を始めるまでは全く知りませんでした。

一般的な感覚だと、デザインスクールと聞いて思い浮か

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