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#ファンタジー
深夜0時の司書見習い2(読書感想文)
近江泉美さん「深夜0時の司書見習い」の2巻を読みました!児童文学のような世界観と、思わず共感してしまう本の話題に魅了され、続編をずっと待ち望んでいました。前作の良さを残しつつ、読書に対する新たな気付きの要素もプラスされていて、1巻に劣らない面白さでした。
どんなシリーズ?
物語の舞台は、図書館の本を読んだ人の想像力が反映される「図書迷宮」。図書迷宮には古今東西の本の登場人物やその著者が存在して
ことのは文庫5月の新刊2点の話!(ちょっとお知らせ的な)
ライト文芸レーベル・ことのは文庫の5月新刊2点の帯に私がネットギャリーで先読みした際のレビューが採用されています。
まず1冊目は、鞠目さんの『下の階にはツキノワグマが住んでいる』という作品です。
人間と動物が共存する少しファンタジーの入った新感覚な日常のお話でした。小説ではなかなかに珍しいタイプのお話だと思います。
人間の女性・ゆり子さんと人の言葉を話すツキノワグマさんとのほのぼのした会話が
生きづらさの中に、優しい希望が灯る和風シンデレラストーリー(東堂燦:『十番様の縁結び』1巻)
久々にファンタジーにハマってみたいと思った私。いろんなライト文芸レーベルから多数のファンタジー作品が出ている中で、まずは表紙が好みかつ巻数が少なめ(3巻以内)の作品を何か読んでみよう!と思い、オレンジ文庫から出ている東堂燦さんの『十番様の縁結び』という作品の第1巻を読んでみました!
1作目は「真緒」と名付けられた機織の少女が、「十番様」という神様とつながりが深い一族である終也と運命的な出会いをす
結界師の一輪華シリーズが面白い
クレハさんのライト文芸シリーズ『結界師の一輪華』(角川文庫)がなかなかに面白いです。最近2巻を読了したので、この機会にアウトプットも兼ねて、シリーズへの思いを書いてみようと思います。
双子の姉と比べられ、「落ちこぼれ」扱いされている主人公・華。実は、華には周りに隠している凄い力があり、その力を強力な術師である朔に認めてもらったこと(そして彼から猛烈に愛されたこと)によって成長していく…といったシ
海沿いの町で人々と不思議な猫に癒される物語(植原翠:『おまわりさんと招き猫』1)
植原翠さんのライト文芸作品『おまわりさんと招き猫』(ことのは文庫)の第1巻を読みました!
作者の植原さんが静岡出身とのこともあり、本屋で見かけるたびに凄く気になっていたシリーズです。最近あまりファンタジーっぽい作品を読んでないな…と思ったのを機に手にしてみました。
物語は海沿いの町「かつぶし町」を舞台に、人の言葉を話す猫・おもちさんと町の人々の温かくてちょっと不思議な日常が描かれます。個人的に
世の中の「理不尽」を燃やし尽くせ!!(すめらぎひよこ:『我が焔炎にひれ伏せ世界』)
今回の本は、すめらぎひよこさんのライトノベル作品『我が焔炎にひれ伏せ世界』(角川スニーカー文庫)です。公式略称は『ホムセカ』とのこと。
今すぐアニメ化もできそうなPVなど、スニーカー文庫の本気を感じる作品紹介を見て「この作品はぜひ応援したい!」と思い、読んでみました。それにしてもスニーカー大賞12年ぶりの「大賞」って本当にすごいんですね…。
今作はキャラ同士のやりとりや、爽快感のあるバトルシー
現代の吸血鬼の姿から考える「人間」の課題(万城目学:『あの子とQ』)
読んでいてとても楽しい気持ちになれた作品があるので紹介します。
今回の本は、万城目学さんの『あの子とQ』という作品です。
レトロでポップなカバーイラストと魅力的なキャッチコピーに惹かれて手にしてみた1冊。カバーだけでも仕掛け満載で(例えば帯を外すと違う弓子の姿が現れます)、読む前からわくわくした気持ちでいっぱいになりました。
今作は「青春小説」や「ファンタジー」のジャンルにカテゴライズできる作
現代を生きる尊さを感じる物語(二宮敦人:『さよなら、転生物語』)
読むと今の自分に自信が持てる物語に出会ったので紹介します。
今回の本は、二宮敦人さんの『さよなら、転生物語』(TO文庫)という作品です。
今、この感想文を読んでいるあなたは、「他の時代の人間に生まれてみたい」と思ったことがありますか?今作では不思議な力によって、過去を生きる人間に転生した現代人たちの物語が描かれます。
転生というとラノベなどでは定番のモチーフですが、転生を通して時代ごとの価値観
第175回:植物がもっと愛おしくなる物語(久生夕貴:『拝啓、桜守の君へ。』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、久生夕貴さんのライト文芸作品『拝啓、桜守の君へ。』(富士見L文庫)です。桜が好きなので、美しいカバーイラストからどのような物語が展開するのかとても気になり読んでみました。
現代ファンタジーのジャンルとなる今作ですが、「植物」が大きなテーマとなっていて作品ならではの個性もある1冊です。読むと身近な植物がもっと愛おしく感じられます!
あらすじ感想植物に宿る「精
第165回:人との「縁」を大切にしたくなる物語(汐月詩:『妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、汐月詩さんのライト文芸作品『妖しいご縁がありまして』の第1巻(ことのは文庫)です。
この作品は、ことのは文庫の3周年フェアのラインナップからの1冊です。
最近気になっていた地域が舞台になっていたのもあったのですが、「和」を感じるカバーイラストや「失われた記憶を探す」というストーリーにも魅力を感じて選んでみました!
今作は不思議要素・コメディ要素も強いですが
第164回:幸せな「魔法」にかかる物語(喜友名トト:『どうか、彼女が死にますように』)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、喜友名トトさんのライト文芸作品『どうか、彼女が死にますように』(メディアワークス文庫)です。
この作品はKADOKAWAの文庫レーベルの夏のキャンペーン、「カドブン夏フェア」のラインナップからの1冊です。
「なんでこのタイトル?」と前から気になっていた作品だったので、このキャンペーンを機に読んでみました。
王道な純愛ストーリーに見えて、実はファンタジーでも