2021年7月の記事一覧
第74回:『西由比ヶ浜駅の神様』は最高の「勇気」と「感動」が貰える物語
こんにちは、あみのです!今回の本は、村瀬健さんのライト文芸作品『西由比ヶ浜駅の神様』(メディアワークス文庫)です。
最近、話題になっている作品とのこともあって、本屋でもよく見かけていた1冊。数々のメディアワークス文庫の話題作の中でも今作は未読だったので、心揺さぶる物語を求めて読んでみました。
あらすじ(カバーより)一本の電車をめぐる号泣必至の感動作
鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱
第73回:推し活もラブコメも楽しい続編!
こんにちは、あみのです♪
今回の本は、岩波零さんのライトノベル作品『お嫁さんにしたいコンテスト1位の後輩に弱みを握られた』(MF文庫J)の第2巻です。1巻は以前noteに感想を上げているので、下記記事も合わせて読んで頂くとよりどんな作品なのかがわかる…と思います!
今年読んだラノベ作品でも特に続編が読みたかった作品。1巻とはまた違った角度からの「推し活」が印象的で、ラブコメとしてのクオリティも
第72回:「ぼっち」でも人と関わるのはやっぱり楽しい
こんにちは、あみのです!今回の本は、相崎壁際さんのライトノベル作品『どうか俺を放っておいてくれ』(GA文庫)です。
今作では高校3年間をぼっちのまま過ごしてしまった主人公が、同級生の女子と共に高校入学時へタイムリープしてしまいます。1周目の高校生活では見えなかった同級生たちの姿を知り、主人公は何を学ぶのか。笑いだけでなく、思わず共感してしまう話題も満載な作品です。読むと凄く前向きな気持ちになれま
第71回:この世界は「秘密」でできている…かもしれない
こんにちは、あみのです。今回の本は、櫻いいよさんのライト文芸作品『きみに「ただいま」を言わせて』(実業之日本社文庫GROW)です。
今作は少し変わった形の家族の「秘密」にまつわるお話。個人的にいいよさんというと少女漫画風味のラブコメや主人公の成長を描いた物語が多いイメージがありましたが、「家族」というテーマをいいよさんはどう描くのか関心を持ち、久々に作品を手にしてみました!
あらすじ(カバーよ
第70回:「誰かを好きになる」感覚って何だろう?
こんにちは、あみのです。テーマがテーマなので、今回はこちらの企画に参加してみたいと思います!
(コンテスト名だけでも充分に惹かれますね)
そんな今回の本ですが、noteでの感想は3冊目となりますいぬじゅんさんのライト文芸作品『この恋は、とどかない』(集英社オレンジ文庫)です。これまで読んだいぬじゅんさんの作品でも特に「恋愛」の要素が強めな作品でした。
「人はどうして誰かを好きになるのか」とい
第69回:これは人生のひとつの「区切り」の物語
こんにちは、あみのです。今回の本は、しめさばさんのライトノベル作品『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』の第5巻(角川スニーカー文庫)です。
noteを始める以前から読んでいた大好きなラノベシリーズのひとつ。今回が本編最終巻(ここ重要!)とのことで、吉田と沙優の物語が一旦終わってしまう寂しさもあれば、1巻に比べると2人がどう成長したのかという期待もしながら読み始めました。
そもそもこのシリーズ
第68回:物語が「反転」したとき、あなたには何が見えるか?
こんにちは、あみのです!今回の本は、道尾秀介さんの『スケルトン・キー』(角川文庫)という作品です。
道尾さんの作品を読むのは今作で2作目。『向日葵の咲かない夏』が有名な作家さんで、私もこの作品の仕掛けにはとても衝撃を受けたことを覚えています。
意外性のあるミステリーが読みたくて「カドフェス」(角川文庫の夏のキャンペーン)で推されていた今作を手にしてみました。ミステリー特有のスリルとか驚きを存分
第67回:雨音をBGMに大好きな作家さんの新作の感想を書きます
こんにちは、あみのです。今回は私が高校生の頃から大好きな作家さんの新刊の感想です!
今回の本は、太田紫織さんのライト文芸作品『涙雨の季節に蒐集家は、』(角川文庫)。久々に太田さん「らしさ」を感じるあらすじに惹かれ、発売前から楽しみにしていました。
『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』シリーズの良さを引き継ぎつつ、危うさと奇妙さを感じるこれまでの作品では見たことのないキャラクターも楽しめる、