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第73回:推し活もラブコメも楽しい続編!

こんにちは、あみのです♪

今回の本は、岩波零さんのライトノベル作品『お嫁さんにしたいコンテスト1位の後輩に弱みを握られた』(MF文庫J)の第2巻です。1巻は以前noteに感想を上げているので、下記記事も合わせて読んで頂くとよりどんな作品なのかがわかる…と思います!

今年読んだラノベ作品でも特に続編が読みたかった作品。1巻とはまた違った角度からの「推し活」が印象的で、ラブコメとしてのクオリティも前作以上な続編でした。大翔と朝日さん…改め優衣奈の最高の「推し活」の物語が再び楽しめたのが何よりも嬉しかったです。

あらすじ(カバーより)

先輩は、結婚相手がわたしでもいいですか‥‥‥?
隠れ声優オタクの高校生・不破大翔は、最推しが被っている後輩の朝日優衣奈に弱みを握られ、推し活を通して少しずつ仲良くなっていた。そんなある日、2人に最推しの女性声優・神崎真桜から食事のお誘いが!?おもてなし方法を考える中、優衣奈が「恋バナが好きな真央さんに喜んでいただくため、2人でカップルの振りをしませんか?」と提案してきて‥‥‥。「ラジオで話してもらえる確率を上げるため、わたしたち、いっそ結婚しちゃいますか?」「最推しのラジオで話題にしてもらえるなら戸籍を生け贄に捧げるくらい安いものだよな」オタクが2人揃ったせいで、人生がおかしな方向に‥‥‥!?新感覚推し活ラブコメ第2弾!

感想

真桜さんのマネージャーでもある実の姉を通して、大翔と優衣奈が推しと食事をすることになりそうなところで終わった前回。

推し絡みのサプライズが得意な大翔ですが、この最大級に幸せなイベントを優衣奈にどう報告するのか、彼女がどんな反応をするのか、前作を読み終えた時からとても気になっていました。

大翔の報告をわりとサラッと受け入れた優衣奈は、推しとの食事当日に備え、フリマアプリでの資金集めのために大翔の自宅へ訪問したり、真桜さんが行く予定の松島に事前調査という名の旅行へ行ったりします。

また、ラジオでよく恋バナに反応する真桜さんに自分たちもネタにしてもらおうと、大翔に彼氏のふりをすることも優衣奈は提案します。

そんな2人がクリスマスパーティーやお泊りをするエピソードが今作にはあるのですが、この時の彼らはまさに本物のカップルそのものでした。むしろ付き合っていないというのが不思議に思えるくらいのレベル。

ラブコメ度高めなイベントを繰り返し、やってきた真桜さんとの食事当日。前回2人が行ったイベントでも真桜さんとの距離は充分近かったと思いますが、今回ファンなら誰もが羨みそうな距離で真桜さんと思う存分話せるなんて、私まで幸せな気持ちになりました!

ラジオでは話さないプライベートが聞けたり、好きなセリフをリクエストしたりと真桜さんとの尊い時間からは、大翔と優衣奈がどれほど「神崎真桜」という声優を愛しているのかを再実感しました。

個人的に真桜さんは、気軽に何でも話しやすいお姉ちゃんといった印象を持ちました。弟・妹のようにファンを可愛がる真桜さん、私も推せます。優衣奈、推しについて語り合える大翔も大事な存在だけど、最推しの真桜さんに溺愛されてしまったら、どっちを選んでいいかわからないよね!

真桜さんと絡む大翔や優衣奈も尊いけど、大翔と優衣奈が一生懸命に真桜さんを語る姿や恋人っぽいことをする姿も同じくらいに尊いです。優衣奈に新たな弱みを握られる大翔が笑いを誘います。でも真桜さんに大翔の弱みを見せないよう、優衣奈が嘘をつくところがまたいいですよね。

そんな「尊さ」を思う存分補給できた最高の続編。これまでは「推し活仲間」といった関係の大翔と優衣奈ですが、「カップルのふりをする」という優衣奈の提案は、2人にとって新たな関係になるための一歩になったと思います。

永遠に真桜さんを推すため、そして恋バナが好きな真桜さんの期待に応えるため、いつか大翔と優衣奈は「本物のカップル」になれるといいですね!

***

ここまで今回の感想を読んで頂き、ありがとうございます。このシリーズでは何より同じ「好き」がある仲間がいることの素晴らしさを感じられます。この感想にて興味を持った方は、ぜひ1巻から読んでみてください!

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